株式会社サッポロライオン様は1899年(明治32年)、東京・銀座に日本初のビヤホールを開店。その後も時代の移り変わりや環境の変化の中で、伝統の継承と新しい価値を提供し続けている。オリジナリティを大切にする同社の各店舗で、コンパクトで多機能なA4カラーレーザー複合機『IPSiO SP C301SF』が、お客様とのコミュニケーションをサポートしています。
お客様に「Joy of Living(生きている喜び)を感じていただけるレストランを目指して」をスローガンに、全国で店舗展開している株式会社サッポロライオン様。日本初となるビヤホールを開店して以来、生ビールを中心とした食文化の向上と地域社会の発展に努め、今日では幅広い業態の店舗運営を行っている日本外食産業界のパイオニアである。その店舗数はざっと200を数え、最近では個性豊かな樽生ヱビスビールの全ラインナップと料理のマリアージュを提案する「YEBISU BAR」をオープンするなど、新業態の展開も積極的に行っている。そんな同社では、各店舗でその土地の旬の素材を用いた料理メニューや毎日のおすすめメニューを提供するなど、お客様に最良のサービスを提供するという考え方が様々な面で根付いている。それらの取り組みはメニューやPOP等の形となってお客様へ伝えられ、各店舗でドキュメントを作成するために、カラープリンターをはじめとしたOAツールが欠かせないものとなっている。
店舗でおすすめメニューやPOPを作成する際は、従来1ドラム方式のカラーレーザープリンターを使用している場合と、スペース的に設置できない場合はインクジェットプリンターを使用して作業していた。どちらもカラーの印刷スピードが遅く、営業時間前の開店準備中で印刷に費やす時間が他の作業を圧迫することもあった。また、インクジェットプリンターは印刷した紙がインクの水分で反ってしまったり、用紙にインクが滲んで文字が見えにくくなったりするなど、品質面での問題もあって頭を悩ませていた。
予約の申し込みや、お客様への店舗の地図の送信などで活用していたファクスは、近年ではインターネットや電子メールの普及により、使用頻度は減少してきた。しかし現在でも、年配の方を中心にファクスによる情報送信を望まれるケースや、消耗品の発注書をファクス送信するなどの業務も残っていることから、ファクスを撤去することはできない。ファクスやプリンターなどの複数の機器本体とそれに付随する消耗品の保管スペースが、店舗の事務スペースの多くを占有していた。
ファクスにはファクス専用、カラープリンターにはカラープリンター専用の消耗品が必要となることから、その予備を含めた消耗品の管理は負荷が大きかった。特にカラーレーザープリンターの消耗品は4色分のトナーだけでなく感光体やドラムユニットも必要だ。ストックするスペースに加え、交換作業も面倒なため、店舗スタッフのストレスを増大させていた。
大きく・カラー印刷スピードの遅い1ドラム方式のカラーレーザープリンターや、印刷品質にも課題があったインクジェットプリンターは、4色を1工程で処理するタンデム方式を採用し、高速印刷を実現した『SP C301SF』に入れ替えた。それにより、メニューやPOPを作成する作業時間の大幅短縮を実現した。
東京・銀座7丁目にある和食・うま酒 入母屋 別邸も、『SP C301SF』を導入した店舗の一つだ。愛媛県八幡浜市の鮮魚や山形牛など旬の食材を使用した会席コースを提供している同店では、全室が個室で、得意客が占める割合が多い。そのため、お客様が飽きないよう日々メニューの更新に力を入れている。店舗内で印刷するのは、「月替わり/日替わりメニュー」やその日の会席コースの「お品書き」など。ここで、『SP C301SF』の特長であるカラー20枚/分という高速カラー印刷スピードが役立っている。「店の雰囲気に合わせてモノトーンを基調に、ワンポイントでカラーの挿絵や罫線を入れるなど、カラー効果をうまく活用したメニュー作りを心がけています。また、手作りのメニューをPCで開店前に作成していますが、以前と比べて印刷が確実に速くなりました。たとえ5分や10分でも、忙しい開店前の作業時間の短縮は助かっていますね」(店長 鈴木 優子 様)。
今回各店舗では、ファクスやプリンターの入れ替えタイミングで、複数あるOA機器を『SP C301SF』1台に集約。これにより、従来は機器本体と消耗品の保管が占めていたスペースを大幅に削減することができ、手狭だった事務スペースの中に新たな作業場所や備品等の保管場所を確保できた。
「店舗の事務スペースやバックヤードは、とても狭い空間に様々な物が置かれています。『SP C301SF』は複合機なのにも関わらず、とてもコンパクトに設計されていることが最大の魅力です。また前面開口なので、省スペースでの設置が行えますし、消耗品の交換や紙詰まりへの対応などのメンテナンス作業が楽なことも機器選定のポイントでした」(情報システム室長 安室 良二 様)。
従来は機器ごとにバラバラの消耗品を管理する必要があったが、複合機である『SP C301SF』の導入により、1機種のトナーカートリッジのみの管理になった。また、トナーと感光体が一体型になったオールインワントナーカートリッジにより、消耗品の点数も大きく削減された。店舗スタッフの誰もがスムーズに交換が行え、ストレスなく運用されている。
「本体もトナーもコンパクトで、何よりいろいろな機器の消耗品をそれぞれストックする必要が無く、場所をとらないのがいいですね」(鈴木様)
『SP C301SF』の導入によって店舗のOA機器は1台に集約が可能となったが、複合機導入のメリットは別にもあった。
「ファクスやプリンターの活用と合わせて、複合機を導入したことにより新たにカラースキャナーの機能が使えることに注目しています。今後はPOPソフトやスキャナーの活用を含めた、よりお客様の目を引くメニューや販促物作りを目指しています。そのために、パソコンの操作に不慣れな店舗の従業員でも簡単にカラースキャナーを使うことができる『スキャン to フォルダー』や『スキャン to E-mail』の機能を、ITツールとしてうまく生かしていきたいですね。」(安室様)と、今後も導入機器を積極的に活用し、よりお客様とのコミュニケーションを高めるための手段を模索している。
情報システム室長
安室 良二 様
株式会社サッポロライオン
情報システム室長
安室 良二 様
リコーの複合機は故障率も低く、カラートナーがなくなってもモノクロの印刷を継続できることや、ランニングコストを含めたコストパフォーマンスにも満足しています。当社は全国展開しておりますので、リコーの全国的なサポート体制は大変安心できます。
店長
鈴木 優子 様
和食・うま酒 入母屋別邸
銀座七丁目店 店長
鈴木 優子 様
手作りメニューを接点にお客様とのコミュニケーション向上を図るなど、心を込めたサービスに努めています。これからも、こうした大事なコミュニケーションツールを作成する機器として『SP C301SF』は必要不可欠となっています。また、メニュー作成のための画像取り込みや店舗のワークフロー改善には、紙の電子保存が簡単に行えるスキャナーを活用して、より一層の業務改善にも役立てたいと考えています。
株式会社サッポロライオン
本ページに掲載されている情報は、2010年4月13日現在のものです。