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お客様事例 平塚市立港小学校 様

画像:平塚市立港小学校 様

学校現場でのICT活用が進めば進むほど、利用機会が増えるカラープリンター。その運用のカギをにぎるのが、校務や授業におけるさまざまな活用シーンに応え、かつランニングコストを抑えること。これらの悩みを解決するのが、リコーのビジネスインクジェット「ジェルジェットプリンター」である。

導入の背景

使用条件がハードな学校に耐える高品質なカラープリンターを

平塚市立港小学校(神奈川県)は、その名の通り、古くは港を中心に漁業や海運による生活物資の交易で栄えた港町にある創立138年を数える学校だ。歴史文化が色濃く残る土地柄の一方で、近年は都心へ通うベットタウン化が進むという異なる性格を持つ。
伊藤博彦校長は、「今でも地域の鎮守である三嶋神社の祭礼では、各町内それぞれの神輿が担がれるなど、古くからこの地域にお住まいの方と新たに移って来られた方が上手く融合していると思います。それゆえ、自治会活動などの交流も盛んで、地域と深いつながりがあるのが本校の特色です」と強調する。事実、学校内には寄贈された本物の灯台や漁船がシンボルとなっているほか、5年生は乗船体験(ヒラメの稚魚放流)をさせていただいたりしているという。
そんな伊藤校長が教育方針として掲げるのが、"磨き合う子どもたち"だ。「学習は仲間と一緒に学ぶことで大きく育つ。それには仲間を尊重して認め合いながら、切磋琢磨して伸びていくことが大事になります」と語る。こうした教育方針から、お互いに高め合う協働学習を志向するICT活用についても積極的に取り組んでおり、生活科や総合的な学習の時間を中心にICT機器に慣れ親しみ、それらをツールとして活用するスキルを身につけられるよう、指導を進めている。
そのために欠かせないのが、高い品質のICT機器を継続して整備していくことだと指摘する。「ICT機器にとって、学校は使用条件がハードな場所です。たとえばプリンターなら、毎日、一斉かつ大量にプリントする耐久性が必要なほか、発色の豊かさや子どもたちを待たせないスピーディーな印刷性能など、能力の高いものが要求されるわけです。そうした観点からも、今や教育活動の一環ともいえるICT機器の導入には、市内の小中学校全体で有意義に活用できるものを選んできたという経緯があります」と、自身もかつて教育情報化を推進する調査研究や研修を担当する教育研究所(平塚市教育委員会)に在籍していた経験から語ってくれた。

画像:平塚市立港小学校 伊藤博彦校長

平塚市立港小学校
伊藤博彦校長

課題

高い消耗品や出力待ちの時間を改善したい

こうしたなか、市で採択されたリコーのジェルジェットプリンターは、平成20年度の小学校におけるPC教室および特別支援学校を皮切りに、21年度の小中学校の図書室、22年度の職員室、23年度の小学校のPC教室と継続的に導入されていることから、高い評価を受けていることが覗える。
今回、同校に配備されたジェルジェットプリンター「IPSiO GX e5500」の活用についてインタビューに応えてくれた武井博久総括教諭自身も、当時、教育研究所に所属しており、機種選定に関わったという経緯があった。「GX e5500が市内の小学校すべてのPC教室に導入されたのは、前年に導入した中学校のヒヤリングを通して、低ランニングコストで初期動作が速いことなどが評価された結果です」と振り返る。
武井総括教諭も、校務や授業を問わずカラープリントのニーズが拡大する中で、これまで使っていたカラーレーザープリンターはトナーや感光体ドラムなどの消耗品が高価だったこと。出力が遅いため、心配になった子どもたちが何度も印刷をかけてしまうなどの問題点があったことを挙げた。
その上で導入された「GX e5500」は、1枚目の高速出力や連続印刷を実現しつつ、低ランニングコストを両立。また、自動両面印刷や集約印刷機能による用紙の節約にも貢献した。さらにA4サイズ対応ながら、背面装着のマルチ手差しフィーダーにより、厚紙や封筒、ラベル紙からL版や長尺印刷まで多様な用紙に対応するなど、さまざまなニーズに応える豊富な印刷機能を備えており、学校におけるプリント出力に関する困りごとを解決するカラープリンターとして導入が広がっている。

画像:武井博久総括教諭

武井博久総括教諭

解決

レベルカラー印刷で可能になったカラーの標準化

現在、同校のプリンター環境としては、職員室にモノクロレーザー3台とカラーのインクジェットプリンターが1台、図書室にジェルジェットプリンターが1台あり、「GX e5500」は、PC教室に4台設置されている。
実は、この「GX e5500」がPC教室に配備されたのは、確固としたねらいがあった。それは、情報教育が主体となる教室の授業においてカラードキュメントの必要性が高まる中で、確実にランニングコストを軽減する「レベルカラー印刷機能」が標準装備されていたからにほかならない。
レベルカラー印刷とは、モノクロと同等のコストで読みやすいカラードキュメントを印刷できる機能のこと。内容に応じて最適な濃度調整を行い、黒い文字はクッキリのまま、写真やイラストなどの画像イメージは濃度を落として印刷する、まさに大量のカラー印刷を必要とし、かつ経済性にも配慮したい学校にとっては、効率的な運用する上で必要不可欠な機能だ。同校では、この機能をプリンタードライバーで標準設定することで、日常での気遣いのないカラー化を実現しているという。
「授業の中で児童たちがプリントするものは多岐にわたります。たとえば、ホームページで調べたものやまとめたもの。あるいは、プレゼンテーションソフトで作った成果物などは、どうしてもカラーで出力させてあげたいですから、この機能には助かっています」と、その効果を実感する。
また、もう1つ便利な機能として挙げたのが、一斉出力する際の取り間違えを防止するために、ログオンした時の名前がプリントされる「ログオンユーザー印刷機能」だ。同校では、パソコンにログオンする際、1年生は名前をクリック、3年生は数字のパスワード入力、5年生になるとユーザーIDとパスワードを入力するといったように、段階に応じたログオン管理を行っているが、「児童たちが同時に一斉出力する場合が多いため、このような出力紙の取り間違えや繰り返し印刷は円滑な授業の進行を妨げる恐れがあります。その点、本機なら誰がプリントしたものかひと目で分かるので、そんな心配も要らないのがいいですね」。
さらに、「GX e5500」は操作や用紙の給排紙などがすべて前面で行えるフロントオペレーションを採用していることにも触れ、「特に、本校のPC教室のように島ごとにプリンターを置く場合、子どもが取りやすいレイアウトに配置できるので便利です」と使い勝手の良さを評価した。

画像:「IPSiO GX e5500」が4台配備されたPC教室

「IPSiO GX e5500」が4台配備されたPC教室

今後の課題

普通教室への設置も、省電力のジェルジェットなら

今後のICT活用の取り組みについて武井総括教諭は、「本校の場合、普通教室にパソコンや電子黒板などが常備されているわけではないので、今のところ、ICT活用の中心はPC教室になっています。しかし今後、そうした機器が徐々に整備されていけば、プリンターの設置も視野に入れなければならないと思っています。たとえば、ジェルジェットプリンターなら、蛍光灯一本並みの消費電力で済むため、普通教室への配備も可能だと思うと同時に、より個々の学習に沿ったプリントも出力できるようになりますから」と語る。
一方で、プリンター自体の課題を挙げるなら、新しい機種が登場するたびにインクの仕様が変わることだという。「もちろん、新機種になるにつれ、機能も強化されてコンパクトになるなど進化していることは認めますが、学校では通常5年を目途に買い替えられるため、導入年度が違うとインクの種類が変わってしまうのは不便な面があります」とメーカーの今後の取り組みに期待する。
また、使用済みのインクカートリッジを回収するダンボール箱を各学校に設置して、カートリッジのリサイクルを促進するといったリコーの試みには、「そうしたところに手が届いているのはありがたいですね」と笑顔で評価してくれた。

画像:普通教室への設置も、省電力のジェルジェットなら

お客様の声

「ストレスのないプリント環境に貢献しています」

「GX e5500をPC教室に導入したことで、ランニングコストを気にせず、いつでも使いたいときにカラー印刷が行えるようになったこと。また、高速印刷で子どもたちがストレスなくプリントできる環境が整ったことにも満足しています」と武井総括教諭。
最近でも、製本機能を使って自身のレポートづくりに利用したほか、子どもたちがまとめた地域調べ学習の発表用資料の出力に使ったと話す。その際は、成果物の途中経過を出し合って検討する試し刷りにレベルカラー印刷を使い、最終的には写真部分だけを高画質で印刷して貼りつけて完成させたという。
コストを抑えるそんな工夫も含め、授業や校務に、今後も「GX e5500」の活躍の場はさらに広がっていきそうだ。

お客様プロフィール

画像:神奈川県平塚市立港小学校

神奈川県平塚市立港小学校

  • ■児童数:786名(2012年取材時現在)
    ■所在地:神奈川県平塚市夕陽ケ丘22−1

本ページに掲載されている情報は、2013年3月現在のものです。

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