食肉の輸入・卸売りを手がけておられるフカセ食品株式会社様。設立当初は食肉内臓の「ミノ」専門の事業を展開されていましたが、事業の拡大とともに取り扱う商品数も増加。現在は約3,000種、500ブランドと膨大な商品数になり、アナログの台帳などでの情報管理が難しくなりました。
「以前の事務用コンピュータでは、受発注時の金額と数量など単純な情報であれば、時間はかかりますが、確認できました。しかし、営業社員の勘と経験に頼っていた在庫管理と連動ができなかったため、取り扱い商品数の増加によって、ミスが頻出するようになってしまったのです」(営業部長 飯田様)
他にも課題はありました。「お客様から営業社員に、過去の取引情報についてお問い合わせがあった際、場合によっては、まず全体の取引データを出力して、その一覧から特定の顧客取引情報を探し出し、マーカーを引いて営業に渡す、という作業が日常的に発生していました。その度に通常業務がストップして、大きなロスになっていました」(売上担当 安倍様)
その他に、毎月の請求書発行業務にも課題があり、印刷、封入、発送という作業をするのに社内にいる社員総出で行なっても6時間かかり、社員たちにとって大きな負荷になっていました。
フカセ食品様の課題解決へ向けて、リコージャパンが提案したのが、OSK社製の販売管理システムSMILE BSによる業務効率アップでした。選定の理由について、飯田様は次のように話して下さいました。
「我々の要望は、とにかく、ほぼアナログで行っていた仕入から売上、受発注、在庫までの情報をトータルで管理できるようになること。そのためにはソフトウェアの性能はもちろん、それを自分たちで確実に使いこなせることが重要ですので、導入後のサポート体制が万全なことも選定のポイントでした」
「実際、膨大な商品数を扱うこともあり、導入後しばらくは、戸惑うこともありました。しかし、不明点が出て問い合わせをすると、すぐに対応してもらえ、おかげで数ヶ月経たないうちに使いこなせるようになりました。業務効率も格段にあがったと実感しています」(仕入担当 澤村様)
SMILE BSの導入により、これまでにかけていた労力と時間が削減でき、業務プロセス改善につながっています。
「社員総出で6時間かかっていた請求書発行業務は、売上担当一人で3時間で終わるようになりました。また、お客様からの取引情報のお問い合わせも、素早く正確な情報を出せるようになりました」(安倍様)
また、SMILE BSの販売分析機能により、定量データを基にした経営の判断ができるようになりました。保存方法(チルド/フローズン/チルフロ)、品目(牛肉/豚肉/鶏肉など計8種)、輸出/輸入、産地(ブランド)、部位(ミノ、ハツ、レバー、タンなど)といった商品分類を管理情報に反映できるようになったことで、個別商品情報の取り出しが容易になりました。その結果、主力商品の月別の売上推移や輸入商品の在庫、発注状況なども数値として見えるようになり、リアルタイムで販売、仕入に対する経営判断ができるようになりました。
将来的には、商品検索の機能を充実させたいと飯田様は語って下さいました。
「現在は、売上・仕入を担う社員の端末だけにしか入っていないのですが、在庫管理の効率化と併せて営業社員それぞれの端末にも販売管理システムを導入し、今以上の業務効率アップ、売れ筋データからの提案型の営業を実現できればと思っています」
フカセ食品株式会社
導入システム・サービス
SMILE BS Custom AP Builder(OSK社製)
SMILE BSシリーズのデータを元に、各種データを利用した多種多様な帳票や入力処理、さまざまな形式に対応したテキスト入出力、各種分析やグラフ出力が可能とした開発ツール
適正な在庫管理でコストダウンと売上アップを支援する使いやすさと拡張性の両方を兼ね備えた、基幹業務システムとして高い信頼を誇るソフトウェア
※現在の商品名は(SMILE BS2nd Edition)となります