【導入前の課題】
【導入後の効果】
多くの製薬企業やバイオテクノロジー関連企業の研究所が集まる、大阪府茨木市彩都。この地に新たに総合研究所を設立された狙いとその役割を、研修センター長の坂井様に語っていただきました。
「それまでの分析センターが手狭になり、老朽化してきたことが発端です。そこで、せっかく新設するなら、分析センターとしての機能を拡張するだけでなく、新しい機能も備えた研究所にしようと考えていました。研究所には新しくふたつの機能を持たせました。ひとつ目は研修機能の充実で、お客様へのサービスの品質に大きく影響する担当者の能力を引き上げるような研修室を作ろうと決めました。もうひとつは、見学機能の充実です。お客様に対して、なぜ私たちの提案は良いのかをエビデンスとして提供し、しっかりとご説明できれば、より安心していただけます。こうした機能を盛り込み、お客様のご理解を深めていくための施設が、この彩都総合研究所です。私どもは業務の性質上、最初から最後までサービスを提供する会社ですから、取り組みをビジュアルを使ってわかりやすく伝えることが重要です。アース環境サービスとしてはお客様をお迎えできる初めての施設となります。」
坂井様が掲げる研修機能と見学機能の充実。それを実現する上で不可欠なのが、映像・音響システムです。これらのシステム導入をリコーに決めた理由を、システム管理課の暮石様に振り返っていただきました。
「提案を受ける段階で、プロジェクターを使ったプレゼンを行いたい、見学通路を作りたい、ワークショップを行いたいなど、私たちの指針も決まっていました。そこに、リコーさんの提案がピタリと合致しました。そのひとつがプロジェクターです。大ホールの大画面にプロジェクターで投影することを考えていたのですが、1台で高輝度のものを求めると、とても高価なものになってしまいます。リコーさんの提案は2台のプロジェクターをスタック投影することで十分な輝度を確保しながら、コスト的にも安く収まるもので、独創的な提案でした。インタラクティブホワイトボードやマイク、スピーカーの使いやすさや構成も納得できるものでした。」
暮石様はじめ、メンバーの皆様は早速デモ機に触れ、あらためて構想の実現を確信。リコー提案の映像・音響システムを採用いただきました。
それでは、ひとつ目の目的である研修機能について、いかに効果的な研修が行われているのか、坂井様に説明していただきました。
「IWBはイメージした通りの電子ホワイトボードで、まさにこういうものが欲しかったのです。通常のホワイトボードで書いたり消したりしていてはリズミカルに説明が進みませんし、他の参加者にも見えにくい。IWBなら隅に書いた小さなコメントでも、スイッチングで簡単に切り替えてプロジェクターで大きく映し出せば、全員で共有できます。参加者を数名ずつにグループ分けしてIWBを使ってディスカッションを行い、プロジェクターで発表してもらうワークショップ形式の研修が行えています。複数のチームのさまざまな人の考え方を吸収することによって、各人の能力の幅が広がってくる瞬間があるのです。IWB導入の狙いは、まさにそこにあります。
イギリスからある分野の講師を招いて研修を行っていただいたことがあるのですが、『この施設はワールドクラスだ、素晴らしい』と驚かれていました。ヨーロッパを中心に世界各地のシンポジウム等で講師をしている方からの評価は、より質の高い研修を目指す私たちの大きな自信にもなります。研修サービスを研究開発するとでも言いますか、その効果は今後の社員の働きぶりとお客様からの評価につながると感じています。」
ふたつ目の目的である見学機能についても、大いに満足のいくものが実現できているとのこと。暮石様にお話いただきます。
「お客様に初めてご来社いただくと、プレゼンルームにお通しします。私たちの取り組みや提供できることを見ていただく前に、簡単な会社紹介やレクチャーをする場所として用意しています。プロジェクターとスピーカーとマイク、レクチャー卓が設置してあり、手元ですべての操作が可能です。
さらに、200名を収容する大ホールには、IWBが設置してあり、プレゼンターはタッチペンで画面に直接書き込んだり、タブレットを操作して動画やテキスト、画像などを自分のタイミングで切り替えながら説明できる点が便利です。すべての客席は収納式のデスクを備えていて、集中しやすい受講環境を整えています。企業や業界の枠を超えたスケールの大きなシンポジウムや学会での活用を想定していますが、前方の客席を取り払って、広いスペースでのワークショップも開催できます。最新の映像・音響システムと相まってフレキシブルな活用が可能です。さらに、エントランスにはデジタルサイネージを設置し、ご来社のお客様に合わせてコンテンツを容易に変えることができます。パネル張りと比べて、手間もコストも軽減できます。」
研修室のIWBはスイッチングでプロジェクター投影に切り替え可能。
参加者全員で情報共有しながら、ワークショップ形式の研修が行えます。
アース環境サービス株式会社様の彩都総合研究所が目指す、質の高い研修機能と見学機能を実現する、リコー提案の映像・音響システム。導入を決めたポイントを、坂井様と暮石様に挙げていただきました。
稼働したばかりの彩都総合研究所で導入システムを使いこなし、効果的なビジュアルコミュニケーションを実現されているアース環境サービス株式会社様。今後、研究所はどのように大きく成長していくのか、坂井様に展望をお聞きしました。
「現在、お客様がいらした場合は、まずプレゼンルームにお招きして、研修室でワークショップに参加していただくという流れがあります。お客様をお招きできる私どもの初の施設として、より多くの声に耳を傾けて反映していきたいと考えています。ご要望に応じて、システムの使い方もより高度に変わっていくでしょう。施設全体をお客様、社員、共同研究先の研究員など、さまざまな人が交流し、アイデアを融合させて、共に成長していけるグローバルな場所にしていくことが私の願いです。」
アース環境サービス株式会社様は、“見せる研究所”、“アクティブに学ぶ研究所”を通して、これからもお客様のニーズに頼もしく応えていきます。
お客様情報
■お客様会社名称:アース環境サービス株式会社様
■業種:その他サービス(従業員691人)
■主な業務内容:食品をはじめ、さまざまな業種の工場への総合環境衛生管理サービス
■URL: earth-kankyo.co.jp
導入製品
■機器構成:インタラクティブ ホワイトボード(電子黒板)8台(Interactive Whiteboard D5510)、プロジェクター10台(超短焦点プロジェクター RICOH PJ WX4141N・ハイエンドプロジェクター RICOH PJ WX6170Nほか)、デジタルサイネージ2台、その他音響機器等
■ご導入拠点:彩都総合研究所T-CUBE(大阪府茨木市)
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本ページに掲載されている情報は、2016年12月現在のものです。
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