9学部31学科、大学院10研究科34専攻がひとつのキャンパスに集約された一大総合教育研究拠点として、社会から信頼される人材を育成し続けている福岡大学様。かつては多くの学生が無制限に出力するため“印刷用紙のムダ”に頭を悩ませていました。そこで、2005年に当時としては画期的だったポイント課金機能を搭載したRidoc IO Gateをご採択。以降、10年間にわたりバージョンアップを重ねながらご利用いただいています。
印刷物の出力に対して制限がなかったため重要度の低い印刷物も多く、出力したにもかかわらず放置されることも・・・。
Point 1
プリンターに放置されたままの印刷物が多く、紙のムダが大きな問題に。
Point 2
プリンター周辺に放置された紙が山積みになり、環境の悪化を招いていた。
Point 3
各プリンターの使用頻度や印刷枚数を正確に把握できずにいた。
紙のムダが削減されたことで、印刷コストだけでなく地球に与える環境負荷の低減にも貢献。また、学生にコスト意識を植え付けることにもつながり、社会教育にもつながった。
Point 1
ポイント課金システムの導入により重要度の低い印刷物が減り、紙のムダを大幅に削減。
Point 2
プリンター周辺も整然となり、学生に資源の大切さをあらためて教育することができた。
Point 3
印刷枚数を正確に把握できるようになり、プリンター配置の最適化などに大きく役立った。
福岡大学様の総合情報処理センターでは、1994年より本学の教育・研究活動を支援する大規模情報・通信システム「FUTURE(Fukuoka University TelecommunicationUtilities for Research and Education)」を導入し、教育研究環境の整備に取り組まれてきました。5年おきのリプレイスを重ねながら、2015年に第5世代の「FUTURE5」へとバージョンアップ。そんな福岡大学様の印刷物の出力管理におけるイノベーションは、第3世代「FUTURE3」へのリプレイスとなる2005年に訪れました。
それまで、福岡大学様では学生が自由かつ無制限に印刷物を出力できる状況にあり、出力したまま放置される印刷物がプリンター周りに山積みになっていました。印刷用紙のムダはもちろん、トナー代や電気代の負担も大きく、学内では大きな問題になっていたとのこと。総合情報処理センターの中國様は、印刷物の出力管理における難しさをこのように語ります。
「プリンターは学内のいたるところに設置されており、数少ない職員でそれらすべてを管理することは現実的に不可能です。なんとかしなければと危機感を募らせても、具体的な対策が見えない状況でした」(中國様)。
「紙を節約するには、紙を置かなければいい」そのような対策を講じる大学もあったといいます。「非常に原始的な対策として“プリンターに紙を置かない”という手法があります。しかし、プリンターには規定の用紙があるため、学生が規定外の紙を使用してしまうと故障の原因につながりかねません。したがって、この方法も得策とはいえませんでした」と中國様。その課題の解決に向けてリコージャパンから提案されたのが、当時としては画期的なポイント課金機能を搭載したRidoc IO Gate でした。
出力環境の抜本的な改善に向け、総合情報処理センターではリコージャパンをはじめ数社のソリューションをご検討されました。そのなかでリコージャパンをご採択いただいた理由とは。
「ひとことで言えば、リコージャパンのRidocIO Gateは大学に向いていたということです。たとえばコンビニエンスストアのコピー機のように“10円を入れたらコピーできます”というシステムは大学にふさわしくありませんし、そもそも学生から直接お金をいただこうとは考えていません。その点、ポイント課金システムなら限られたポイントを有効に使おうという意識がムダな出力の抑制につながりますので、とても大学向きなのではないかと。現在ではポイント課金も珍しくありませんが、当時は画期的な解決策でした」(中國様)。
Ridoc IO Gat eの導入により、課題は解決されたのでしょうか。「印刷物の放置はなくなりましたし、一人ひとりの学生がポイントを大切に使ってくれるので不要な出力もほとんどありません。ムダな紙の削減という課題は、見事に解消されたといえるでしょう。同時に、情報漏洩防止などセキュリティレベルの向上にもつながりました」と中國様。さらに、このように続けます。
「ムダな紙の削減は、貴重な紙の削減による地球環境や社会への貢献に大きな意味があると考えています。本学の理念“社会から信頼される人材の育成”にも合致するものですし、学生に資源の大切さをあらためて考えてもらうきっかけにもなりました」(中國様)。
さらに、学生にはこんな導入メリットもあるとのこと。「学生には好きなプリンターから出力できることも好評です。たとえば医学部のPC教室で出力して、違う場所のプリンターで受け取るということも可能ですからね。また、我々にとっては各プリンターの印刷枚数など、さまざまな情報を細かく把握できるようになったことも大きなメリットです。これにより、計34台のプリンターの配置を最適化することができました」(中國様)。
FUTURE4から導入いただいた現在のプリンターはFUTURE5に継承され、あと5年は使用される予定です。「リコーのプリンターは品質と耐久性が高いので、10年は問題なく使用できると考えています。長く使えば壊れることもあると思いますが、トラブルへのきめ細やかなサポートもリコージャパンの強み。さらなるご支援を期待しています」と中國様。今後は印刷物の出力環境改善にとどまらず、より幅広いソリューションにご期待くださっています。
「世の中の動きに合わせて本学でもペーパーレス化を推進していかなければと考えているのですが、紙が一切不要になるということはありえません。今後はペーパーレス化をバランスよく推進できるよう、サポートをいただきたいと思います。また、リコージャパンは大きな企業から小さな企業まで多くの経験をお持ちかと思いますので、そこで得られた知見を、ぜひ我々にもご提供いただければ幸いです」(中國様)。
学内ネットワークに接続されたパソコンから印刷の操作を行い、学内に34台設置されているどのプリンターからでも出力を受け取ることが可能。学生の利便性も大きく向上した。
コンピューターの導入が加速する大学や企業において、ネットワークプリンターはますます欠かせない存在となっています。しかしその反面、不特定多数のユーザーによる印刷量の増加や、トラブル時の負担増加など、解決しなければならないさまざまな問題を生み出していることも事実です。「Ridoc IO Gate」は、印刷枚数上限の設定など、プリンター管理業務の効率化を簡単に実現できる統合プリント管理システム。パワーアップした数々の機能とMicrosoft Windows® OS版ならではの簡単操作で、運用コストと管理負担の削減に大きく貢献します。
Active Directory® /LDAPv3 /NISに準拠したユーザー管理に対応。ユーザーごとグループごとの印刷枚数を制限することができます。年度ごと、各月毎、その両方など、運用に応じた印刷上限枚数の設定が可能です。また、印刷時にプリンター側から印刷ログデータをリアルタイムに収集するため、精度の高いプリントシステムを実現します。また、一定時間内に連続して同じ文書の印刷が行なわれた場合、自動的に後続の印刷ジョブを削除します。用紙切れなどに気づかず、利用者が繰り返し同じ印刷指示を出して、大量に重複印刷することを防ぎます。
スプールした自分の印刷ジョブを、操作端末上で確認しながら印刷指示。必要なものだけを印刷指示するため、安易な印刷によるムダを省くことができます。空いているプリンターで印刷できるため、印刷集中時の混乱や文書の取り間違いもありません。プリンターをシームレスに活用し、ユビキタスなプリント環境を構築できます。
リコーのコインラック、プリペイドカード、ICカードに対応。専用のタッチパネル操作端末から自分の印刷ジョブを選択して印刷します。画面の請求金額をコインラックなどの課金装置で入金、精算できます。印刷にかかる料金を利用者に負担してもらうことで、印刷コストの改善に役立ちます。また、カラー/モノクロページを自動的に判別し、課金を行うこともできます。
本ページに掲載されている情報は、2017年3月現在のものです。