サンヨー食品株式会社様は、「良い味の創造」を経営理念として、「サッポロ一番」をはじめとした即席麺の製造販売を行う大手食品企業です。国内外の拠点間の遠隔会議の機会増加に伴い、リコー ユニファイドコミュニケーションシステム(RICOH UCS)を本社と工場、支店、営業所にP3500とApps合計23台ご導入。「相手の表情までクリアに見える」質の高い活発な遠隔コミュニケーションを実現され、同時に、ライセンスの割り振りやセッティングの準備など、遠隔会議の増加に伴い増大していたITシステム部門(業務部)の負担も軽減されました。
【導入の狙い】
【導入後の効果】
サンヨー食品様のITシステム部門(業務部)の仕事は、多岐にわたります。Web会議の導入もそのひとつですが、利用頻度の増加に伴い、システムの見直しが必要になったそうです。管理本部 業務部 部長の増田様に導入の経緯をお話しいただきました。
「これまでは別のWeb会議システムを使っていましたが、予約の受け付け、ライセンスの割り振り、セッティングの準備など、ITシステム部門(業務部)が関わり運用を回していました。スモールスタートとしては便利に活用していたのですが、利用頻度が増えるにつれて、業務部にかかる負担が大きくなってきました。一方で、利用者である社員からも『これからすぐにWeb会議を行いたいのだけど』という声が頻繁に上がるようになってきて、もっと遠隔会議を増やしていくには、社員が自ら簡単に使えて運用できるものが必要だと考え、設定や操作が簡単で、誰も手軽に管理しやすいシステムを探していました」
遠隔会議システムの導入に際し、重視したポイントが「遠隔であることを極力感じさせない」鮮明な画像とクリアな音声にあったと、増田様は強調します。
「私どもでは電話会議からパソコンベースのWeb会議、そしてこの度の遠隔会議システムへとステップアップしてきた過程で、遠隔会議を円滑に行うポイントはカメラと音声だと結論づけました。電話会議ですと、接続先の誰が会議に参加していて、いま誰が話しているのか、視覚的にわかりません。それだと、説得力に欠けるのです。また、同席しているような、あるいは隣の会議室にいるような臨場感がほしいと感じていました。発言者の表情までが見えて、声のトーンがわかるということは、その人の考えていることや気持ちが伝わるということ。画像や音声のクオリティが高いほど、リアルな会議が進行できるのだと思います」
明快なふたつの視点から選定されたRICOH UCS。事前の貸出機を通して、クラウド運用だから自社サーバーによる管理が不要であること、高品質な画像と音声に加えて安定した動作であることを確認され、本格的な導入に至りました。それでは、実際に活用されている社員様を交えてさらにお話を伺います。
サンヨー食品様では、社長様による年頭挨拶や、拠点間を結ぶさまざまな会議でRICOH UCSを利用されています。東京本社の営業本部 部長 城所様に会議における活用状況を説明していただきました。
「月例の支店長会議では、東京本社の営業本部が主体となって全国7支店をRICOH UCSで同時接続し、販売方針の決定・確認や進捗報告を行なっています。東京本社では、営業本部に加えて他部署のメンバーも会議に加わりますので、20人規模の参加となります。各支店では、基本的に支店長1名での参加です。以前は全国の支店長が東京本社に集まっていましたので、移動時間や予定の調整などを考えると、無駄なく効率よく会議が行えていると思います。また、各支店の支店長がそれぞれの地区の営業所と行う週単位の会議でも、RICOH UCSの活用によって効果を上げています。
もうひとつ重要な使い方としては、マーケティング本部が行う新製品のプレゼンテーションがあります。これは、支店長会議内においてと、各支店の担当セールスまで含めた販売の現場に向けたものと、複数回行っています。私どもが販売している即席袋麺・カップ麺の市場は、年々競争が激化しています。毎月発売される新製品を市場に浸透させていくことは非常に大変で、営業担当者は取引先様に対して、新製品の開発意図やターゲット層の情報を的確に伝えなければなりません。資料による情報だけでなく、開発者が自らの言葉で直接語りかけることで、製品のポイントが明確になり、着実に効果を上げています。発言者は伝わっているか、理解してもらえているか、参加者の表情から判断しながら話せますし、参加者もプレゼンターの顔を見ながら話が聞けて、相互理解が進みます。より深いレベルの打ち合せを一度で行えるところがRICOH UCSのメリットで、プレゼンテーションの場では活発な意見交換や質疑応答が交わされています」
深いレベルの打ち合せを一度で行えるRICOH UCS。接続先を選択するだけで一堂に会せることの効果を、営業本部の乙女様にさらに語っていただきました。
「電話だと1対1のコミュニケーションで留まってしまいますし、メールでCCとなると温度差が感じられたりもします。複数拠点を同時につないで、情報やメッセージを一斉に伝えると、ある拠点から出た質問や意見に対して、別の拠点では『なるほど、そういう考え方もあるか』という気づきを生むことにもつながります。そこでさらに意見交換が進んで、一歩踏み込んだ考えを全員で共有できることになります。会議室を予約するように使う人各自が予約を入れて、社内感覚で遠隔会議が行えますので、遠くにある支店を近くに感じて緊密なコミュニケーションが取れています」
離れた拠点間でも、お互いの表情を見ながら意見交換が進み、一歩踏み込んだ考えを全員で共有。
社内感覚で遠隔会議が行えるので、近くに感じて緊密なコミュニケーションが取れています。
全国の拠点をつないで、さまざまな会議で活用されるRICOH UCS。ITシステム部門(業務部)としての効果を、管理者のお立場から増田様に総括していただきました。
「皆が便利に使い、活用頻度が増えていることがいちばんの成果だと感じています。予約や準備は、いまではITシステム部門(業務部)は関与しておらず、良い意味で私たちから手離れしたのではないでしょうか。出張費用などコストも削減されましたが、それ以上に、RICOH UCSを導入することによって新しいコミュニケーションの場ができたことが大きいと思います。既存の会議を機械で置き換えたというだけでなく、新しいツールの導入によって、積極的なコミュニケーションが生まれていることの価値が大きいですね」
電源を入れたら、接続したい相手を指先ひとつで簡単に選択。わずか3ステップで遠隔会議が始められます。
サンヨー食品様がRICOH UCSの活用によって実現した深いレベルでの遠隔コミュニケーションと、ITシステム部門(業務部)の負担軽減。導入を決めたポイントを、増田様、城所様、乙女様に挙げていただきました。
サンヨー食品様では拠点間の遠隔会議や年頭の社長挨拶に加えて、さらには人事面談においても、RICOH UCSをご活用とのこと。今後の展望について、増田様にお話いただきました。
「遠隔会議におけるRICOH UCSとAppsの活用は社内に浸透しており、当初の目標はクリアしたと思います。次の段階としては、PowerPoint®などの資料をスクリーンや手元のパソコンで共有して、さらに深い理解ができるペーパーレス遠隔会議を実現したいと検討しています。また、働き方改革の視点からも、RICOH UCSが活用できるのではないかと考えています。出社できないような突発的な状況下でも、Appsをインストールしたパソコンを使ってどこからでも会議に参加できる、自宅からでも業務が遂行できるといった環境づくりを進めていきたいですね」
サンヨー食品様は、ビジュアルコミュニケーションによって連携を深めながら、これからもお客様のもとへ豊かな食生活を届け続けます。
導入製品
■ご導入機種:RICOH Unified Communication System P3500×10台、Apps×13台
ご導入拠点:東京本社、前橋事務本部、関西工場、九州工場、全国7支店、営業所、米国サンヨー(LA)
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