生産現場に不可欠な工程表管理にリコー インタラクティブ ホワイトボード(IWB)を活用。
大画面に映した工程表に手書きで書き込んで、工程表を更新し、全員で共有。
画面はそのままキャプチャ保存でき、更新履歴も簡単に呼び出せるせるようになりました。
業務のIT化が進み、業務効率だけでなく生産計画に対する意識も高まっています。
1973年の創業以来、金型の設計・製造を中心に、技術力を駆使した自社製品も開発する株式会社日清精工様。
多種多様な製品を取り扱う上で不可欠なのが工程表の管理です。日清精工様では、工程表のリアルタイムな更新と共有にIWBを活用されています。日々更新が必要な各種工程表をIWBに映し出し、変更点を書きこみながら全員で共有。画面をサーバに保存し必要な時に誰でも再確認できるようにしています。IWBの導入により打ち合わせの精度が上がり情報周知が徹底されたのはもちろん、従業員の行動にも変化が生まれているそうです。
【導入前の課題】
【導入後の効果】
事業に不可欠な工程表。
日々の更新履歴を、簡単かつ正確に残せるツールを探していました。
新規の生産に加え、修理や改造などで毎日、製品の出入りがあるという日清精工様。高品質な製品を計画通りに生産し納期を厳守するためには、工程表を日々更新し全員で共有することが不可欠です。代表取締役社長 岩谷清秀様にお話しを伺いました。
「金型は一面一面納期が異なり、納期の前倒しも多々あります。当社では、進捗を正確に把握し急な納期変更にもフレキシブルに対応していくため、製品単位の工程表のほか、機器の稼働状況を確認する工程表等も作成し管理しています。
金型は毎日出入りがありますので、それに合わせて工程表も随時更新し、全員に周知することが欠かせません。そのため毎日打ち合わせを行っているのですが、これまではホワイトボードに工程表を手書きして、そこに変更点を書き込んでいました。この方法だと、打ち合わせの度に工程表を手書きする必要がありますし、履歴を残すことができません。手書きだと読みにくいことも課題となっていました。」
日清精工様ではこうした課題を解決するために、従来のホワイトボードに変わるITツールを探されていました。当初は大型モニターを検討していましたが、IWBならではの機能に魅力を感じ導入を決定されたそうです。
「大きく映し出した資料に手書きできること、しかも手書きの文字はOCR(清書)され、そのまま画面保存できることが一番の決め手になりました。工程表に限らず資料に書き込んで確認したり指示することは日常的にありますから、様々な用途で活用できる自由度があることも良かったですね。」
大画面に工程表を映し出し書き込みながら更新、全員で共有。
従業員の行動や意識にも変化が生まれています。
日清精工様では、毎日全員が集まり進捗確認の打ち合わせを行っています。具体的なIWBの活用方法について部長取締役 右田和代様に伺いました。
「生産管理ソフトやExcelで作成している工程表をIWBに表示し、前日からの変更点を書き込みながら全員で最新の進捗を確認しています。ホワイトボードからIWBになったことで、非常に読みやすくなったと従業員からも好評です。
またExcelの工程表はIWBから直接更新できるのも便利ですね。打ち合わせ後に改めてデータ修正をする手間がなくなりました。それに、打ち合わせの場で、みんなで確認しながら更新するので認識のずれも生まれにくいと思います。
様々な書き込みを行った画面は、そのままサーバへ保存。次回の打ち合わせで再表示し進捗を確認するなど、必要な時に呼び出しやすいように、内容ごとにフォルダを分けて管理しています。」
保存したデータはどのように活用されているのでしょうか?右田様は、履歴を残せるようになったことで、一人ひとりの行動と意識にも変化が生まれているとおっしゃいます。
「履歴がないと、その場だけの情報共有になってしまい正確な振り返りができませんでした。IWB導入後は、サーバに保存した画面を誰でもいつでも再確認できるので、現場に行かなくても履歴を見て進捗を把握できますし、現場の従業員も最新の工程表を改めて確認しながら作業を進めています。その結果、一人ひとりの意識や責任感が高まってきました。自主的に進捗を再確認し工程表を入力するなど、仕事や納期に対する姿勢が変わってきていると感じます。」
3Dデータの投影、トレーニングなどにも活用。
リモート会議にも可能性を感じています。
IWB導入により、打ち合わせ内容そのものにも変化が生まれているそうです。岩谷様にお話しいただきました。
「以前は、大きな紙の図面を使って打ち合わせていた内容が、CADの3Dデータを見ながら打ち合わせができるようになりました。2次元から3次元への差は大きいですね。小さなPC画面をそれぞれ見るのではなく大画面に表示した3Dデータを見て、そこに書き込んで詳細を詰めていくことで、正確に情報共有ができるようになりました。」
当初、想定していなかったシーンにもIWBの活用が広がっているそうです。右田様に具体例をご紹介いただきました。
「反省点や改善点を出し合うミーティングでもIWBを活用しています。IWBに意見を書きこみ保存しておくことで、定期的に振り返りができますので、金型製作の向上につながっています。
また先日は従業員のトレーニングにも使用しました。Web講座をIWBに映すことで、大画面を見てみんなで受講できました。操作が簡単なので、これからも活用する機会は増えていくと思います。」
今後は、社外との打ち合わせにも本格的に活用できれば、と岩谷様がお話しを続けます。
「リモートでの打ち合わせも検討しています。例えば、IWBに3Dの図面を映し出し説明などを書きこんだ画面をリアルタイムで社外のお取引先様と共有するような使い方もあるでしょう。リモートの活用が進めば、移動に伴う時間・経費の削減にもつながっていくのではないでしょうか。」
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導入製品
■RICOH Interactive Whiteboard D6510
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