リコー製プロダクションプリンターにおいては、「WannaCry」に関する脆弱性がないことを確認しております。
ただし、マイクロソフト社のWannaCryへの対応策では、コンピューターにセキュリティ更新プログラムのインストールとともに追加の保護策としてSMBv1の無効化を案内されています。
「SMBv1を無効にする」設定を通信先であるPCやサーバー側で実施した場合、SMBv1を使用した通信ができなくなります。
SMBv1の無効化による影響はSMBv3に対応することで回避できます。
SMBv3へのサポート予定製品は以下になります。
詳細につきましてはカスタマーエンジニアへお問い合わせください。
■SMBv3
Pro C7100Sシリーズ、Pro C5210Sシリーズ、Pro C5110Sシリーズ、Pro 8210Sシリーズ
上記SMBv3をサポート予定以外のリコー製プロダクションプリンター製品への影響と対応方法は以下をご参照ください。
■オンデマンドプリンティング製品
・SMBv1無効化で影響を受ける機能
送信先のパソコンでSMBv1を無効化した場合、下記機能が利用不可となります。
(1)スキャンtoフォルダー機能
スキャンした文書をネットワーク上の共有フォルダー(SMB)やFTPサーバーに直接保存・送信する機能
(2)受信ファクス文書フォルダー転送機能
ファクス受信文書をパソコンのフォルダーへ転送する機能
(3)ファクス送信文書のバックアップ機能
(4)スキャナー蓄積文書のフォルダー送信
(5)Windows® 認証
(6)SMB印刷 ※製品によっては非対応の機能があります。
・対応方法
(1)スキャンtoフォルダーの代替機能について
<スキャンtoハードディスク(ドキュメントボックス蓄積)>
スキャンした文書をドキュメントボックスへ蓄積し、Web Image Monitorで引き取ることができます。
<スキャンto URL>
スキャンした文書をハードディスクに蓄積した上で、Web Image MonitorでダウンロードするためのURLをEメールで送信できます。
<スキャンto E-Mail>
スキャンした文書をEメールの宛先に直接送信できます。
<スキャンtoメディア>
スキャンデータをUSBメモリーやSDカードに直接保存できます。
<スキャンtoフォルダーのプロトコル変更>
スキャナー(パソコン/サーバー保存)の転送プロトコルをFTPに変更する。
保存先のパソコン/サーバーがFTPサーバーとして動作している必要があります。
(2)受信ファクスフォルダー転送代替機能
ファクス受信文書のドキュメントボックス蓄積を利用する。
複合機内に蓄積された文書をWeb Image Monitorで引き取ることができます。
(3)ファクス送信文書のバックアップ機能
ファクスの送信設定時に「送信+蓄積」設定。ドキュメントボックス蓄積を利用し複合機内に蓄積させることができます。
(4)スキャナー蓄積文書のフォルダー送信
蓄積した文書のメール送信機能を利用する。
・スキャンto URLもしくはスキャン to E-Mail機能を利用する。
・蓄積された文書の転送プロトコルをFTPに変更する方法。
(保存先のパソコン/サーバーがFTPサーバーとして動作している必要があります。)
(5)Windows® 認証の代替手段
LDAP認証を利用する。
(6)SMB印刷の代替手段
OS標準のStandard TCP/IP Port(LPR/Port9100)等を使用する。
リコーテクニカルコールセンター
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