株式会社クラウン・パッケージ様では、埼玉大学がキャリア教育の一環として行っている「課題解決型プログラム」に2019年より参加し、生活に身近なパッケージ製品を切り口とする講義を提供されています。毎回大変好評なこの講義を、さらに充実させていくツールとして2023年に導入いただいたのが、リコーリアルタイムコミュニケーションです。
学生から続々と投稿される声をリアルタイムに確認し、講義の内容を柔軟にアレンジ。ライブ感のある進行が、学生の学びを深めています。
講師を務める片桐様は、リコーリアルタイムコミュニケーションはZ世代に非常にマッチしているとおっしゃいます。講義での活用方法と効果についてお話しを伺いました。
主催 | 株式会社クラウン・パッケージ 様 |
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実施協力 | 埼玉大学 様 |
講義名称 | 課題解決型プログラム |
会場 | 埼玉大学 |
開催日時 | 2023年7月7日 13:00~16:10(第3-4時限) |
参加者数 | 約70名 |
Q. 埼玉大学で講師を務められている「課題解決型プログラム」について教えてください。
埼玉大学さんでは、学生の視野を広げキャリア構築を支援していくことを目的に、民間企業から講師を招き、実際のビジネスに即した授業を行う「課題解決型プログラム」を展開されています。当社は、埼玉県に自社工場を設立した縁で、2019年より同プログラムに参加しており、2023年7月には3回目の講義を行いました。
Q. リコーリアルタイムコミュニケーション導入前はどのように講義を行われていたのですか?
グループでディスカッションをした内容を発表してもらうなど、学生に直接意見を聞きながら講義を進めていました。この方法で問題はなかったのですが、転機となったのは新型コロナウイルスの発生です。ディスカッションはもちろん、マイクを向けることすらできなくなり、これは困った、と。
何か方法はないか模索する中、ネット上で見つけたのが、スマートフォンを介してリアルタイムに質問を受け付けるというアプリケーションでした。試しに会社説明会の質疑応答で使ってみたところ、学生たちからすぐにたくさんの質問が投稿されて驚きました。Z世代にとって指で入力することは面倒でもなんでもなく、話すよりもむしろ手軽だということですね。
スマートフォンの活用について検討してみる価値があると思いました。
Q. スマートフォンを使ったサービスの中で、リコーの提案を採用いただいたのはなぜでしょうか?
イベント会社ではない我々のような一般企業にとって、非常に導入しやすいツールだったからです。
第1に、専門知識がなくてもアンケートや質問項目を手軽に作成できるのがいいですね。
そして何よりも、年間プランが用意されていることが採用の決め手になりました。私たちはイベント会社ではないので、1回〇円というプランだと、果たして1回で費用対効果がとれるだろうかと、導入を躊躇してしまいます。その点、年間プランなら、大学の講義だけではなく日常的に活用できるので、十分な費用対効果が期待できると考え導入しました。
Q. 契約いただいたのは、コロナが収束した2023年6月です。導入目的はコロナ対策ではなかったということですね。
はい。コロナ対策用ではなく、Z世代に非常にマッチするツールとして導入しました。
コロナ禍に試行錯誤する中、若者はコロナがあってもなくても、そもそも人前で発言することを好まないのではないか、と感じたんです。良い意味でも悪い意味でも注目されないように、黙ってしまうんですね。その一方で、一人ひとりちゃんと意見は持っていて、手軽な方法さえあれば積極的に発信してくれます。それならば、リコーリアルタイムコミュニケーションがぴったりではないか、と。投票もコメントも匿名でできるので、周囲の反応を気にすることなく使ってもらえるだろうと思いました。
Q. 2023年7月に行われた埼玉大学の講義はどのように行われたかを教えてください。
当社では、クライアントのニーズに合わせて様々なパッケージを制作しています。今回の講義では、CMでおなじみの宅配ピザの箱や、某ファーストフード店の商品パッケージといった自社製品を題材に、「なぜ宅配ピザの箱は八角形なのか?」や「商品パッケージの素材を変更した理由は?」など、開発背景を学生たちに考えてもらいました。
グループでディスカッションをした結果だけではなく、一人ひとりが思いついたアイデアもどんどんリコーリアルタイムコミュニケーションに書き込んでもらったところ、想像を超えるような変わったアイデアや見方が続々と出てきて面白かったですね。みんなの前で発表する方法では、どうしても多数派の意見にまとまりがちです。それに対して、リコーリアルタイムコミュニケーションは匿名であることが、積極的な発信を促進させたのだと思います。多数派の意見に埋もれがちな小さな意見の中にこそ、正解が隠れていることがある、それも含めて学生たちに学んでほしいと考えています。
Q. 導入前後で講義はどう変わりましたか?導入の効果を教えてください。
「学生に質問を投げかけて答えてもらう」という基本の流れは変わりません。変わったのは学生の発言量です。リコーリアルタイムコミュニケーション導入により、学生から寄せられる意見、アイデアの量が非常に増加しました。
そして、「今」学生が考えていることに合わせて、ディスカッションの方向性を変えてみるなど、講義の進行を柔軟に変えられるようになった効果は大きいです。リコーリアルタイムコミュニケーションを使用すると、授業にライブ感が生まれるんです。台本通りではないからこそ授業は面白くなり、学生に響く内容になっていると思います。
Q. 台本通りでない授業を進行していくのは大変ではないですか?
続々と届くコメントに目を通しながら次の展開を考えるので、ファシリテートのスキルは必要かもしれません。
ただ、リコーリアルタイムコミュニケーションの操作が大変ということはないです。進行担当と画面の切り替え担当、2名いれば問題なく進行できると思います。
Q. 大学の講義以外ではどのように活用されていますか?
社内研修で活用しています。こちらもリアルタイムに届く社員の声を受けて、研修内容をアレンジしながら進めています。
研修後にアンケートをとって「次」の研修に活かすのではなく、今届いた声を「今」活かせる、それがリコーリアルタイムコミュニケーションの良いところです。
Q. 今後の活用について教えてください。
会社説明会でも活用していく予定です。挙手では聞きにくい内容も、手元のスマートフォンから気軽に質問してもらえたらと思っています。いただいた質問は、その場で回答するのはもちろん、時間切れで答えきれなかったものについては、後日Webサイトで公開するなど、質問一つひとつに会社として真摯に対応していく予定です。こうした取り組みを重ねていくことが、入社後のギャップを無くし、離職率を低下させ、幹部候補として成長していくことにつながってくれたら嬉しいですね。
さらに、リアルとオンラインによるハイブリッドでの活用も検討中です。よりスケールの大きな研修・イベントへの導入も視野に、引き続き活用していきたいと考えています。
お客様情報
■お客様名称:株式会社クラウン・パッケージ 様
■お客様概要:多様なパッケージ製品の企画・製造・販売
URL:http://www.crown-grp.co.jp/
導入製品
※本ページに掲載されている情報は、2023年8月現在のものです。
※本ページ記載の会社名および製品名は、それぞれ各社の商号、商標または登録商標です。
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