インタビューの文字起こしを効率的にする方法!おすすめツールや注意点をご紹介
2025年05月22日 07:00
この記事に書いてあること
※本記事の内容は記事制作時点での情報に基づく記載となります。
※可能な限り情報の正確性を心がけていますが、正確な情報提供を保証するものではありません。
インタビューの内容を自社サイトに掲載したり、雑誌や論文などに掲載する際には、インタビューの文字起こしが必須になります。しかし、インタビューの文字起こしについて、何をすればよいか分からないという人も少なくないでしょう。今回は、インタビューの文字起こしの種類やコツ、インタビュー音源の特徴、おすすめの文字起こしアプリ・ソフトなどを解説します。
インタビューの文字起こしとは?
インタビューの文字起こしとは、文字通りインタビューの内容を文章化することです。主にインタビューの内容をWebサイトや記事、論文などに掲載するために行う作業で、最近では動画の字幕付けの際にも実施されることもあります。
また、インタビューの内容から別のコンテンツを作成する際にも、あらかじめ文字起こしをしておくことで情報の抽出が容易になります。
一般的に文字起こしは、作業者がインタビュー音源を聞き取り、並行してタイピングを行っていきます。そのため、効率的に作業するためにはタイピングスキルと会話を聞き取る能力などが必要です。
文字起こしの種類
「文字起こし」と一言で言っても、実際には以下の3つの種類に分けられます。
- ・素起こし
- ・整文
- ・ケバ取り
インタビューの内容を適切に活用するためには、上記の3種類の使い分けが重要です。文字起こしの種類によっては単にインタビューの内容を書き起こすだけでなく、内容を理解して分かりやすくまとめる必要があります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
素起こし
素起こしはインタビュー音源をすべて書き起こす手法です。相槌や間違った言葉遣い、意味のないつなぎ言葉まで忠実に文字起こしします。インタビューの空気感が伝わりやすく、内容に手を加えないので、作業者が解釈を間違える恐れがないのがメリットです。
例)
A「えー、まず、普段どのような業務を行っているか教えていただいてもよろしいでしょうか?」
B「はい、えーと、普段は製品の生産管理をしています。あのー、工場でできた製品をこの装置で測定して、基準をクリアしているか確認するのが主な作業ですね。」
整文
整文はインタビュー音源から必要な部分だけを書き出し、語尾や文体を整える手法です。素起こしよりもインタビューの内容が読み手に伝わりやすくなるので、そのまま記事化する他、インタビューの内容から別のコンテンツを作成する際に用いられます。
例)
A「普段はどのような業務を行っていますか?」
B「製品の生産管理をしています。工場でできた製品を装置で測定し、品質基準をクリアしているかを確認するのが主な作業です。」
ケバ取り
ケバ取りは素起こしから意味のないつなぎ言葉を排除し、間違った言葉遣いを整える手法です。素起こしよりも内容を捉えやすくなり、インタビューの雰囲気を損なうこともありません。ケバ取りをした文章は後から整文もしやすく、汎用性が高いのが特徴です。
例)
A「まず、普段どのような業務を行っているか教えていただきたいです。」
B「はい、普段は製品の生産管理をしています。工場でできた製品をこの装置で測定して、基準をクリアしているか確認するのが主な作業です。」
インタビュー音声ファイルのよくある特徴
インタビューの音声ファイルは複数人が会話する性質上、セミナーやスピーチなどよりも文字起こしの難易度が高い傾向にあります。特に、以下のような特徴があることはあらかじめ把握しておく必要があります。
- ・声が聞こえづらい
- ・誰の発言なのか判別が難しい
- ・相槌や笑い声が多い
あらかじめ上記の特徴を把握し、対策をしておくことで、効率的な文字起こしが可能です。
声が聞こえづらい
インタビュー音源はインタビューした時の録音環境が悪いと、声が聞こえづらいことがあります。聞き取りやすい音声を録音するためにはハンドマイクやピンマイクなどを使用することが必要です。
しかし、インタビューはインタビューを企画する方、インタビューを受ける方ともに慣れていないケースもあり、そのような場合、マイク環境をしっかりと整えられず、声が小さく、何を話しているか分からないことがしばしばおこります。
そのため、インタビューの文字起こしをすることがあらかじめ決まっているのであれば、インタビュアー(インタビューをおこなう人)とコミュニケーションを取り、マイクの位置や音量などを配慮してもらうことが重要です。また、周囲の騒音があると、声が聞こえない原因にもなるので、インタビューをする環境にも注意してもらうようにしましょう。
誰の発言なのか判別が難しい
インタビューに参加している人の声質が似ていると、誰の発言なのか判別するのが難しいことがあります。特に複数人が参加している場合は声の性質が似ている人がいる可能性が高くなるので、一聴しただけでは判断できないことも多いです。
声だけで話者を判別できない場合は、会話の内容をしっかりと理解する必要があります。また、声が似ていても話し方で判別できることがあるので、注意深く音源を聞くことが重要です。
相槌や笑い声が多い
インタビューは会話なので、どうしても相槌が多くなります。また、インタビューが盛り上がってくると、笑い声が多くなりがちです。相槌や笑い声が多いと、文章が不自然になり読みづらくなります。
完全な素起こしを要求されていない限り、インタビューの文字起こしをする際は、相槌や笑い声を適度に省いた方がよいでしょう。特に参加者が多いインタビューでは、相槌や笑い声が多くなりがちなので注意が必要です。
インタビューの文字起こしはアプリ・ソフトがおすすめ
インタビューの文字起こしに役立つアプリ・ソフトは、機能の違いはあるものの、現在は数多くのサービスが提供されています。用途に応じて相性が良いツールを選定しましょう。ツールによって機能面だけでなく無料・有料の違いもありますので、契約の前にしっかり特徴を把握しておきましょう。
今回は主な5つのアプリ・ソフトを紹介しますが、より多くの文字起こしアプリ・ソフトは別記事にまとめてあります。もっと様々な情報が必要であれば、下記のページも参考にしてください。
Web会議が増えた昨今、議事録作成時には自動文字起こしアプリ・ソフトの需要が高まっています。ここでは、おすすめの文字起こしアプリ・ソフトをPCとスマホで合わせて13個ご紹介します。文字起こしアプリのメリットや選び方のコツ、使い方の例なども解説しています。文字起こしアプリの利用を検討中の方はご活用ください。
toruno
「toruno」は株式会社リコーが提供するインタビューや会議の録音・文字起こし・議事録作成をおこなえる文字起こしサービスです。インタビューの文字起こしであれば、音声や動画ファイルを文字起こしすることが一般的でしょう。音声や動画ファイルをtorunoにアップロードすると文字起こしができます。対応しているファイル形式は、以下のヘルプ記事をご確認ください。
参考対応ファイル(音声・動画ファイルアップロードでの文字起こし) | torunoヘルプセンター
文字起こし結果は見やすい画面で確認・修正が可能で、URLで他の人に手軽に共有することもできます。また、動画ファイルであれば、30秒に1度の頻度で画像をキャプチャしてくれる機能もあります。
操作も直観的にできる画面で、誰でも利用できるのが大きな特徴です。
個人も法人も無料トライアルがあるので、契約する前に、まずはお試しで利用してみましょう。
torunoの詳細はこちら
※以下の各サービスの詳細は、サービス提供事業者にお問い合わせください。リコージャパンで取り扱いできないサービスもございます。
スマート書記
「スマート書記」は、株式会社エピックベースが提供するクラウド型の議事録作成サービスです。文字起こし・議事録作成機能の他、AIを活用しで決定事項・ToDoを自動で整理してくれるなど、多彩な機能も備えています。
プランは月額1万円から用意されています。4日間の無料トライアルがあるので、まずは活用感を試してみるとよいでしょう。
スマート書記の詳細はこちら
notta
「notta」はNotta株式会社が提供する文字起こしサービスです。インタビューや商談など、あらゆる場面の音声を文字化できるサービスです。重要ポイントを自動抽出・要約をおこなう議事録サービスの側面もあります。法人向けの上位プランでは翻訳機能もアドオンで追加契約できるため、グローバルなやりとりにも活用できます。
無料プランがありますが、使える回数や時間には限りがあるため、ビジネスなどで使用する場合は3種類の有料プランから検討するとよいでしょう。
nottaの詳細はこちら
文字起こしさん
「文字起こしさん」は、フォームから音声・動画・画像ファイルをアップロードすることで文字起こしができるツールです。録音機能はありませんがシンプルな使用感で文字起こしできるので、文字起こしツールを初めて使う方でも安心して利用できます。無料お試し版では、音声の最初の3分間のみ文字起こしが可能です。本格的に利用する場合は、3種類の有料プランからニーズに合わせて最適なプランを選択するとよいでしょう。
文字起こしさんの詳細はこちら
writer.app
「writer.app」は、GoogleのAIプログラムを利用して音声データから文字起こしするツールです。音声データ以外にも動画や画像データからの文字起こしにも対応し、H1やH2の見出し・太字・引用などの書式設定ができます。
有料版は月額500円で利用できます。30分以上の文字起こしは従量課金制となります。
writer.appの詳細はこちら
インタビューの文字起こしを効率的に行うコツ
インタビューの文字起こしを効率的に行うコツは以下の通りです。
- ・インタビュイーの情報をインプットしておく
- ・業界用語や固有名詞をインプットしておく
それぞれ詳しく見ていきましょう。
インタビュイーの情報をインプットしておく
1つ目のコツはインタビュイー(インタビューする相手)の情報をインプットしておくことです。事前にインタビューの情報を収集しておくことで、インタビューの全容を予想しやすくなります。
例えばビジネスに関するインタビューであれば、インタビュイーの業種や組織での立ち位置、業務内容を把握しておくことで、インタビューの方向性をある程度予想できます。
特に音源と並行して素起こしを行う場合、インタビューの全容が予想できていればタイピングに余裕ができるので、結果的に聞き直しの回数が減り、効率的な作業が可能です。
業界用語や固有名詞をインプットしておく
業界用語や固有名詞をインプットしておくことも重要です。専門分野に関するインタビューの文字起こしをする場合、聞き馴染みのない専門用語が頻発することがあります。
専門用語を事前に把握していないと、用語の漢字や綴りなどを都度調べることになるため、作業効率がよくありません。特に整文を行う場合は、専門用語を知らないことで会話の解釈に相違が生じてしまう恐れがあります。
インタビューの文字起こしをする際には、インタビューの情報と併せて、業界自体に関する情報をあらかじめインプットしておくようにしましょう。
また、音声データや動画データをアップロードすれば、すでに録音や録画をしたインタビューの文字起こしをすることが可能です。
スマホやパソコンで、音声ファイルをテキストファイルに文字起こししたいと思ったことはありませんか?この記事では音声ファイルを文字起こしする方法を紹介しています。おすすめのツールも端末やファイル毎に紹介しているので是非参考にしてください。
効率よい文字起こしで良いインタビューを
インタビューの文字起こしについて解説してきました。インタビューの文字起こしには3種類の手法があり、活用方法によって使い分けることが重要です。また、インタビューの音源は録音環境や参加人数によって声が聞こえづらかったり、話者の判別が難しいことがあります。インタビューの文字起こしをする際には、あらかじめインタビュアーとコミュニケーションをとり、マイクの位置や音量を配慮してもらいましょう。
文字起こしの作業自体を効率化したいのであれば、インタビューの情報や専門用語を事前にインプットし、タイピングに集中できる状況をつくっておくことが重要です。自動文字起こしツール「toruno」を利用すれば、短時間で精度の高い文字起こしを自動で行うことができます。無料トライアル期間もあるので、インタビューの文字起こしを効率化したい方はぜひ利用してみてください。
会議まるごと記録サービス(toruno)
1クリックでAIが会議やセミナーの発言・会話をすぐにテキスト化して表示し、まるごと記録!会議やセミナーの振り返りや共有が劇的に変化します!
※商標について
※本記事に掲載のその他の会社名および製品名、ロゴマークは各社の商号、商標または登録商標です。
記事タイトルとURLをコピーしました!