目次
※本記事の内容・画像等は記事製作時点での情報に基づく記載となります。バージョンアップなどにより記載内容と異なる場合がございます。
※可能な限り情報の正確性を心がけていますが、正確な情報提供を保証するものではありません。
※Zoom製品の詳細な使用方法については、公式のZoomサポートページをご確認ください。Zoomおよび関連サービスのご導入については、リコージャパン担当営業にお問い合わせください。無料トライアルもございます。
※Zoom製品以外の各サービスの詳細については、サービス提供事業者にお問い合わせください。
オンライン会議中にグループワークや個別相談を行いたい時は、Zoomのブレイクアウトルームが便利です。しかし、Zoomを使い始めたばかりの人の中には、「ブレイクアウトルームって何ができるの?」という人も多いでしょう。
当記事ではZoomのブレイクアウトルームの特徴やメリットを解説の上、利用方法や活用シーンなどを紹介しています。Zoomのブレイクアウトルームについて知りたい人はぜひご覧ください。
ブレイクアウトルームはZoomの機能の1つです。ミーティング参加者を少人数のグループに分けることができます。会議中に少人数での議論が必要な場合や、特定の人物とだけ話し合いが必要な時に活用され、主にグループワークや研修で使われることが多いです。
グループ(ブレイクアウトルーム)は初期設定では50室まで、サポートリクエストを行うことで100室まで作ることができるので、参加者が多いウェビナーなどでも活用できます。また、設定によっては参加者が自由にグループを出入りできるので、特定の参加者が巡回するグループワークでも利用できます。
ブレイクアウトルームを利用するメリットは以下の通りです。
それぞれ詳しく解説していきます。
まずは会話を活性化できることです。Zoomをはじめとしたオンライン会議では、発言者が複数人いると音声が聞き取りづらくなるため、参加者の発言回数が減ってしまう傾向があります。また、オフラインの会議のように参加者同士の自然な会話が発生することもないので、意見交換などがしにくいです。
ブレイクアウトルームで少人数のグループになれば、発言が被る可能性が減らせるので、参加者が意見を出しやすくなります。特に議論の時間でブレイクアウトルームを利用すれば、参加者同士の議論が活発になり、より有益な結論が出る可能性があります。
会議中に個別の話ができるのもブレイクアウトルームのメリットです。ブレイクアウトルームでは一対一の状態を作り上げることもできるので、個別の相談があるような場面でも利用できます。
特にウェビナーや会社説明会などでは、参加者が担当者に個別で相談する時間が必要になることが多いです。ブレイクアウトルームを活用すれば、ウェビナーや会社説明会からそのまま個別相談に移ることができるので、効率的に相談を受けることができます。
ブレイクアウトルームはグループワークでも活用できます。ブレイクアウトルームには制限時間を設けることができるので、時間制限のあるグループワークを簡単に行うことが可能です。
また、ホストは各グループを自由に巡回できるので、各グループの様子を観察することもできます。最終的な全体発表もブレイクアウトルームを終了すれば行えるので、大きな手間をかけることなく会議に幅を持たせることが可能です。
ブレイクアウトルームのメリットについて分かったところで、実際にブレイクアウトルームを利用する手順や利用できる条件を解説します。
Zoomにおけるブレイクアウトルームの設定は、会議前、会議中のどちらでも行えます。ただし、会議前のブレイクアウトルーム設定はブラウザ版でしか行うことができないので注意しましょう。
まずは会議前にブレイクアウトルームを設定する手順を紹介します。はじめにZoomの公式ページから、ブラウザ版のZoomにサインインしましょう。
次に左の項目からミーティングを選び、画面中央の「ミーティングをスケジュール」をクリックします。
ミーティングのスケジュール設定画面が開いたら、下部にあるオプション欄の「表示」をクリックしましょう。
表示された項目の中にある「ブレイクアウトルーム事前割り当て」にチェックを入れ、表示される「+ルームを作成」をクリックします。
もし、表示されない場合は、左メニューの「設定」 > 「ミーティング内(詳細)」と順にクリックし、「ブレイクアウト ルーム - ミーティング」欄にある「スケジューリング時に参加者をブレイクアウトルームに割り当てる」にチェックを入れましょう。
ブレイクアウトルームの割り当て画面が表示されるので、「+ ルームを作成」から部屋の追加や参加者の入力を行いましょう。割り当て後、「保存」をクリックすれば、設定した内容が保存されます。
なお「CSVからのインポート」をクリックすれば、事前に作成したCSVファイルをインポートしてブレイクアウトルームの割り当てを行うことも可能です。
次に会議中にブレイクアウトルームの設定をする方法を紹介します。
まずは画面下部の「詳細」から「ブレイクアウトルーム」をクリックしましょう。
「ブレイクアウトルーム」をクリックすると、ブレイクアウトルームの作成画面が表示されるので、室数と割り当て方法を選択し、「作成」をクリックします。
最後にオプション設定と参加者の割り当てを行い「すべてのルームを開く」(表示は「すべての...」となっている場合があります。)をクリックすれば、ブレイクアウトルームを開始することが可能です。
Zoomでブレイクアウトルームを利用するには、以下の条件をクリアしている必要があります。
ブレイクアウトルームを利用するためには、ブレイクアウトルームを有効化する必要があります。ブレイクアウトルームの有効化はブラウザ版のZoomでしか行うことができません。
まずは公式ページからブラウザ版のZoomにサインインしましょう。
次に左側の項目から「設定」を開きます。
「設定」を開いたら、「ミーティング内(詳細)」の項目にある「ブレイクアウト ルーム - ミーティング」をオンにしましょう。以上の操作でブレイクアウトルームの有効化は完了です。
もう1つの条件はZoomアプリが最低利用バージョン以降にアップデートされていることです。2024年2月現在のZoomクライアントの最低利用バージョンは以下のようになっています。
OS | 最低利用バージョン |
---|---|
Windows macOS Linux® Android® iOS Intune |
5.14.5 |
Blackberry® | 5.14.0 |
最低利用バージョンは3ヶ月毎に更新されているので、ブレイクアウトルームが使えない時はアプリのバージョンを確認してみましょう。Zoomの最低利用バージョンは、以下のリンクで確認できます。
ブレイクアウトルームでは以下のような便利な機能が利用できます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
まずはタイマー設定機能です。タイマー設定機能はブレイクアウトルームの制限時間を設定できる機能です。設定した時間になると自動でブレイクアウトルームが解除され、参加者が強制的にメインルームに戻されます。
タイマーはブレイクアウトルームの作成時にオプションから設定することが可能です。
タイマー設定機能を活用すれば、特定のグループの議論が白熱しすぎて予定時間を過ぎてしまうことを防ぐことができます。
次にホワイトボード機能です。ホワイトボード機能は画面共有機能に内蔵されている機能になります。画面下部の「ホワイトボード」をクリックし、新規のホワイトボードを作成or既存のホワイトボードを選択することで利用可能です。
ホワイトボードには誰でもマウスで自由に書き込みできます。議論の中で図を使った説明などが必要になった時に活用しましょう。
3つ目は全体へのメッセージ機能です。ブレイクアウトルーム進行中はホストがメインルームでチャットを送信しても、各グループにチャットの内容が届くことはありません。
しかし、全体へのメッセージ機能を活用すれば、全グループに対してメッセージを送ることができます。全体へのメッセージ機能はブレイクアウトルーム進行中に下部メニュー内の「ブレイクアウトセッション」を選択し、「配信」→「メッセージの配信」をクリック、送信したいテキストを入力することで利用可能です。
全体に伝えたいことがある時や、終了間際のアナウンスなどに活用しましょう。ただし、全体へのメッセージ機能はホストしか利用できないので注意が必要です。
ブレイクアウトルームは、以下のような会議や研修を行う時に特に効果を発揮します。
上記のような会議や研修は、ブレイクアウトルームなしで実施するのは難しいので、ブレイクアウトルームを有効に活用していきましょう。
少人数のグループワークは、ブレイクアウトルームの機能が最も発揮される場面の1つです。全体会議の中で部署ごとの話し合いが必要な時や、議題に対する意見交換が必要な場合は、積極的に活用していきましょう。
ワークショップ形式の研修も、ブレイクアウトルームが活用しやすい場面です。講師が座学を行うだけだとどうしても受講者の当事者意識が薄れてしまい、充分な効果を発揮できない可能性があります。
研修中にブレイクアウトルームを活用し、少人数のワークショップを開催すれば、受講者にも当事者意識が生まれ、より効果的な研修を行うことが可能です。
Zoomを使用する際には、ぜひ自動文字起こしツール「toruno」の利用も検討してみてください。「toruno」を利用すれば、Zoomを使用した会議の内容を自動で文字起こしすることが可能です。招待されたZoomの会議でも文字起こしすることが可能です。文字起こしはリアルタイムなので、会議中の意見の整理にも活用できます。
また、Zoom以外のさまざまなWeb会議ツール、対面の会議、音声ファイルや動画ファイルの文字起こしも可能です。文字起こし精度は高精度(※)なため、議事録作成の効率化にも利用できます。
※ 音質が重要となるため、イヤフォンマイク・スピーカーフォン等を併用してください。
「toruno」の詳細については、下記のページをご覧ください。
Zoomのブレイクアウトルーム機能について解説してきました。ブレイクアウトルームを活用すれば、オンライン会議でも少人数での話し合いや個別相談が可能になります。ブレイクアウトルームの利用には事前に有効化が必要になるので、利用する可能性がある場合はあらかじめ設定しておきましょう。
また、ブレイクアウトルームを活用して少人数の話し合いを行うと、意見交換が活性化するため、議事録の作成が難しくなってきます。自動文字起こしツール「toruno」を利用すれば話し合いの内容を自動で文字起こしできるので、話し合った内容を忘れる心配もなく、議論に集中することが可能です。「toruno」には無料トライアルも用意されているので、ぜひ利用してみてください。
「サービスに関する情報」や「無料トライアル」に関する情報を提供しています。
ぜひご確認ください!