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コラム:学術プレゼンテーションのヒントと失敗

vol.9 ポスターセッションのコツ

学会や展示会では“ポスター”をよく見かけます。医学系の学会ではポスターセッションの面積がとても大きいです。ポスターセッションと言うくらいなので“ポスター”を作りましょう。たまにA4プリントを張り合わせて、セッションのスペースに張り出しているのを見ますが、どんなに研究内容が良くても評価の対象外となってしまいます。ポスターはプレゼンテーションの中で実は高度な技術のいる分野で、高校や大学の授業にないのが不思議なくらいです。
コツはどんなところにあるでしょうか?

  1. デザイン
  2. 大きさ
  3. フォント
  4. 紙質
  5. スピーカーの態度

デザインに議論の余地はないでしょう。気をつけたいのは「段組」です。通常ポスターセッションはポスターの左右に立って説明をしますので、「縦二段組」にすると説明中でも他の人がポスターを見ることができます。横一段ですと上から下に説明するので横から見る人の視線を遮り勿体無い限りです。

大きさには学会や事務局の指定があるはずです。A0版とかB1版とかの大きさですね。たまにセッションスペースをはみ出している方も見ますが、これもダメです。

フォントはなるべく大きく最低でも24ポイント以上です。明朝体よりもゴシック体の方が読みやすいので特別の意味がない時以外はゴシック系を使いましょう。

紙質は意外に大事です。強度の弱い紙や薄い紙は展示期間の長さによっては破れてしまいます。また会場の入り口付近や出口付近は湿度や雨の影響も受けるので注意が必要です。最近は紙意外に布や石灰石で作った紙「LIMEX」もあるので要注目です。

最後は何と言ってもスピーカーの“態度”です。
教壇やステージでのプレゼンテーションと違ってリスナーの間近でプレゼンテーションをします。ですから「しぐさ」や「姿勢」、髪型から服装まで全部を見られる位置にいます。人間のコミュニケーションは言葉や声以外が55%で半分以上を占めているそうです。

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