「RICOH Cloud OCR for 請求書」は、紙やPDFの請求書を文字データ化するクラウド型のAI帳票認識OCRソリューションです。リコー独自の帳票解析技術と画像処理技術を搭載したAIが、請求書に記載された情報を自動認識します。今回は2020年に「RICOH Cloud OCR for 請求書」を導入された神奈川中央住宅株式会社様に、導入した背景や効果についてお聞きしました。神奈川中央住宅様は、神奈川県横浜市都筑区の港北ニュータウンを中心に、マンション・アパート等の建物管理業と不動産仲介業、不動産売買業を営んでいる会社です。関連会社では注文住宅建築事業などもなさっており、より豊かな街づくりに貢献して住む人に感動を与える、街のコンシェルジュのような存在をめざしてビジネスを展開されています。
困りごと 1
人手不足が今後のバックオフィスの業務遂行に影響を及ぼさないよう、業務をデジタル化して作業の省力化を図ることが急務となった。
解決 1
請求書の入力作業を約74%削減。業務のデジタル化が実現でき、リモートでの勤務などの柔軟な働き方が可能になった。
困りごと 2
各事務所で請求書の内容をExcel® に手入力した後、請求書を支社から本社へ郵送し、あらためて本社でとりまとめて集計作業を行なっていたため、処理時間がかかっていた。
解決 2
各事務所で請求書をスキャンして、アップロードすることでデータが一元化され、請求書のとりまとめがスムーズにできるようになった。
困りごと 3
請求内容を確認後、銀行システムと会計システムで二重に手入力する必要があり、作業時間がかかっていた。
解決 3
システムへの手入力の作業が削減されたことにより、支払い処理と会計処理が簡単にできるようになった。
不動産業界は、法規制や昔からの慣習もあり、明らかにデジタル化が遅れています。賃貸や売買での重要事項説明などでは電子化が認められていませんので、紙の書類で管理や承認を行なわなくてはなりません。たとえば契約管理については、物理的に本社と八王子の2か所で書類を管理しているので、それぞれに担当者を置かねばならず、作業が重複します。本社で八王子の契約内容の詳細を確認する場合は、支社に電話して担当者に書類を確認してもらう手間が発生しますし、よりスムーズに一括管理できればと考えていました。今後も人手不足は進み、バックオフィスの業務の遂行にも間違いなく影響を及ぼすことが予想されます。将来に備えた総務部の業務改革が必要で、部署のマインドを変えるためにも省力化とデジタル化を進めることが急務でした。
これまではバックオフィス全体の事務作業に月間で400時間かかっていました。そこでデジタル化や自動化の導入により、今後5年間での事務作業時の半減を総務部のミッションとしました。部署全体で業務の棚卸しをして精査したところ、デジタル化導入のハードルが低く、かつその効果を期待できるのが請求書関連の業務だとわかりました。請求書をスムーズに一括処理してデータ保管ができれば、マンパワーに頼った従来の処理を変えることができます。弊社では毎月100社ほどの協力業者から修繕費や部材代等の請求があり、この請求処理をデジタル化できるツールを探したところ、「RICOH Cloud OCR for 請求書」にたどり着きました。スキームづくりから導入まで私1人が担当するので、これまでのシステム導入の経験も踏まえて他社製品とも比較検討しました。そして最終的に「RICOH Cloud OCR for 請求書」なら二人三脚で導入前から導入後も親身にサポートし てもらえると判断し、導入を決定しました。
本社と八王子の2拠点で請求書を受け取り、拠点ごとに請求内容をExcel®へ手入力していました。その後、八王子で受け取った請求書の原本を 本社へ郵送し、本社では八王子分もとりまとめて集計とチェックを行なっていました。そして支払先ごとに金額を確定した後、銀行システムに支払額を手入力します。さらに別途、会計システムにも支払額を手入力していました。導入以前は毎月200件ほどの請求書を手入力でデータ化していたため、導入後は経理業務におけるマンパワーの削減や、場所にとらわれず業務が進行できるのではと期待しました。
神奈川中央住宅株式会社 総務部 課長 桑原 豊 様
適切なサポートもあり、導入はスムーズでした。コスト面でも導入しやすかったです。「RICOH Cloud OCR for 請求書」はわかりやすいインタフェースで操作がしやすく、パソコンが苦手な方でも作業しやすいと思います。導入後の現在は、本社と八王子のそれぞれで受けとった請求書をスキャンしてアップロード、読み取り内容を確認して必要に応じて修正すれば入力作業は完了。各拠点で無駄な作業の重複はありません。支払い処理では「RICOH Cloud OCR for 請求書」からCSV形式でデータ出力してオンラインバンキング用にファイル変換を行ない、銀行システムにアップロードしています。会計システムでも同様で、システム連動もスムーズにできています。OCRの認識も導入2~3回のAIの学習作業を繰り返すだけで、精度が格段に高まり、入力現場のストレスが減りました。導入してとてもよかったと思います。
請求書をスキャンしてクラウドにアップロードし、パソコン上で確認
コロナ禍ということもあり、請求書を一度スキャンすれば、在宅でも請求処理が進められるのは大きなメリットです。スキャン後は在宅で作業をするパートさんにチェック作業をしてもらうこともできます。紙の書類を扱う作業環境では、今後の人材の選択肢が狭まってしまいますが、こうした備えにより、様々な人材や働き方に対応できるようになると思います。
バックオフィスの業務は、事務処理をはじめとした単純な作業も多く、働く社員も「守り」にウエイトを置きがちな面もあります。しかし、AIや機械の力で単純な作業を最小にすることで、たとえばブランド発信やPRなどの「攻め」の分野に部門の力をシフトさせて、人間にしかできない仕事で会社に貢献するきっかけになればと考えています。
●請求書入力作業の70%以上を削減
●手作業によるミスを削減
●CSV出力で銀行・会計システムへのデータ連携もスムーズに
お客様情報
■お客様名称:神奈川中央住宅株式会社 様
■本社所在地:神奈川県横浜市都筑区荏田南2-10-16
■設立:1982年2月
■従業員:41名
■事業内容:マンション・アパート等の建物管理業及び不動産仲介業
導入ソリューション
■RICOH Cloud OCR for 請求書
RICOH Cloud OCR for 請求書の特長、メリット、業務改善例、製品詳細を
わかりやすくまとめた “「RICOH Cloud OCR for 請求書」導入検討ガイド” を
ご用意いたしました。ぜひご一読ください!
以下のような内容を掲載しています。