アナログ無線機や携帯電話などのほか、新しい通信手段を探しているという場合に、候補に挙がるのがIP無線機です。IP無線機は比較的コストを抑えて導入できるといわれていることから、今注目を集めています。
そこで今回は、IP無線の料金体系や料金相場、他の通信手段との費用比較、IP無線機の料金を抑えるポイントなど、料金にまつわる内容をご紹介します。
IP無線を利用する際に、かかる一般的な料金体系と費用相場をご紹介します。
IP無線機は、導入時の初期費用と共に機器を購入する場合は購入代金、レンタルする場合は毎月のレンタル料金がかかります。また、購入・レンタル問わず、月額で通信料金がかかるのが一般的です。
IP無線は機器だけでなく、スマートフォン等に専用アプリを導入するだけで利用できるものもあります。そのIP無線アプリの場合、端末の購入やレンタル費用をカットすることが可能です。
月額基本料金:1ユーザー 1,000~1,500円前後
参考として、具体的な料金の例をご紹介します。
ここではリコーが提供するIP無線アプリである、音声グループコミュニケーション「Buddycom」の料金を例に挙げて、プランと価格を紹介します。
無線・トランシーバーとしてBuddycomを利用する場合、利用できる機能の範囲によって2つの料金プランがあります。
標準的な機能を利用できる「Talk Lite」プランの場合、年間7,200円で、1か月あたり一人につき600円という料金となります。
音声テキスト化やトランシーバー翻訳などの追加機能が利用したい場合は、「Talk Enterprise」プランとなり、料金が追加機能分だけやや加算されます。とはいえ、一人当たり1,000円以下で利用することができます。
IP無線は、一般的なトランシーバーや簡易業務用無線、携帯電話のコストと比べて、どのような違いがあるのでしょうか。
確認しておきましょう。
購入:1万から3万円、通信料なし
レンタル:1泊2日で1,500円、4泊5日で2,500円など、通信料なし
購入:5万から10万円、通信料なし
レンタル:1泊2日で1,800円、4泊5日で4,500円など、通信料なし
本体代は機種によって異なる、通話料がかかる(料金プランによって異なる)
トランシーバーと簡易業務用無線は、どちらも通信料がかからない点が特徴です。購入の場合は本体買い切りで初期費用のみかかります。ただし、免許が必要である場合は免許取得費用も加算されることや、機器のメンテナンス費用についても押さえておく必要があります。
また、携帯電話については、機種代や通話料がかかる上に、料金プランによって大きく費用は変化するため、コストを抑えるには個別に工夫が必要になってきます。
IP無線を利用する場合に、できるだけ料金を抑えるためには、次のポイントを押さえることをおすすめします。
IP無線を利用するには、IP無線機を利用する方法とIP無線アプリをスマートフォンやタブレットにインストールして利用する方法の2通りがあります。IP無線機は、IP無線アプリと比較して本体のコストがかかることから、IP無線アプリを選んだほうが料金を抑えることができるといえます。
ただし、IP無線アプリをインストールするスマートフォンなどの端末を新調する場合は端末代がかかるため、一概に安価であるとは言い切れません。その点は押さえておきましょう。
IP無線機およびIP無線アプリは、導入前にトライアルといって一度一定期間試用してみて、通信状況や使い勝手、かかるコストなどを検証できる期間を設けられていることがあります。サービス提供会社によって提供有無や利用期間は異なりますが、トライアルを積極的に利用することで、適したなコストが見えてくるでしょう。
IP無線機を利用する場合、中古を選んで購入するのも一案です。先に新品のIP無線機の相場は1台につき20,000円~100,000円前後と幅がある実態をお伝えしましたが、中古では20,000円程度で購入できるといわれています。はじめから費用を抑えて購入したい場合には、中古を選択するのもおすすめです。
IP無線機を利用する場合、購入ではなくレンタルを利用する方法もあります。ただし、レンタルは、日常的に毎日利用し続ける場合は向いていません。一定期間、限定して利用するような場合、例えば特別なイベントを数日間に渡って開催するため、スタッフを多く投入することでイベント開催期間だけの連絡手段を効率的に用意したいといったケースです。
レンタル機は、サービス提供会社によって新品さながらのものを貸与してくれることもありますので、新品購入と引けを取らないこともあります。よって新品を利用したい場合にもレンタルは候補となるでしょう。
新品のIP無線機を手配すると決まっている場合は、少しでも安く入手できるよう、割引価格で提供しているところを見つけるのも一案です。例えば、メーカーによっては複数台まとめて購入する場合に割引を適用してくれることがあります。初期費用をなしにしてくれるケースもあります。
IP無線のコストは、基本的に機器代と月額通信料のみで構成されます。BuddycomのようなIP無線アプリを利用すれば、端末の購入費用やレンタル費用をカットすることが可能であるため、最もコストを抑えることができる可能性があります。コスト面を重要視する場合には、IP無線アプリを第一候補に入れるのをおすすめします。
リコーが提供するBuddycomは、初期導入前に、無料トライアルとしてテスト運用が可能であるため、コストについても検証することが可能です。
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