2022.07.01
明電舎および明電グループ向けの不動産事業、オフィスサービス事業に加え、ツーリスト事業、介護機器事業など幅広い事業・サービスを展開されている明電興産様。新社屋竣工を機に、オフィスの在り方を改めて定義、黙々と仕事をする従来の職場のイメージを払拭し、イキイキ・ワクワクできる場、新しい価値を共創していく場にしたいと、職場環境を刷新されました。オフィス中央にコミュニケーションエリアを設け、その周囲にカウンター席、集中ブース、ビッグテーブルなど様々なタイプのワークスペースを配置。働く場所を自由に選べるワークスタイルと、明るく開放的な空間が社員同士の交流を促進し、業務効率も向上しています。さらに「魅せるオフィス」としてグループ会社にも自社の取り組みを積極的に紹介し、グループ全体の働き方改革促進にも寄与されています。
従来のオフィスのイメージを払拭する、新鮮なアイディアが盛り込まれた提案内容だった。
リコーのライブオフィスViCreAを見学し、完成後のオフィス・効果を具体的にイメージすることができた。
最適な什器やツールの選定から、設計、施工、運用サポートまでワンストップで対応可能だった。
2022年、創立50周年を迎える明電興産様は、新社屋の竣工を機にオフィスの在り方を改めて見直し、職場環境を刷新されました。その背景にはどのようなことがあったのでしょうか。代表取締役 取締役社長 大橋 延年様にお話を伺いました。
「創立50周年という記念すべき年に竣工する新社屋は、明電グループが取り組むサステナビリティ経営のシンボルとなるような場にしたいと考えていました。サステナビリティ経営の実現には、自然環境への配慮だけではなく、社員の働きやすさや多様な人材の活躍といった働き方改革の観点が不可欠です。また、新型コロナウイルス感染症の世界的流行を受け、Withコロナ、Afterコロナの『新しい働き方』についても当然検討していく必要がありました。
どんなオフィスであったら社員がイキイキ・ワクワクと活躍できるのか。明電グループ向けのサービス事業を担う企業として、グループ会社の模範となるような働き方を実践できないか。その実現には、従来のオフィスの概念を払拭するような発想の転換が必要でした。」
明電興産様より相談を受けたリコーは、オフィス内に様々なタイプのワークスペースを用意し、業務の内容や気分に合わせて、働く場所を自由に選べる働き方「ABW(Activity Based Working)」を取り入れたオフィス空間をご提案しました。
「リコーさんの提案は私たちの発想を大きく超えるものでした。什器の色や形を統一する必要はなく並べ方も自由で良い、むしろ多様であった方が創造性を刺激しコミュニケーションが活性化される、と。リコーさんが自社内でも実践されているアイディアの数々は、とても新鮮でした。」
目指すオフィス像を描く上でリコーのライブオフィスViCreAは大きなヒントになった、と大橋様はお話を続けます。
「リコーさんが取り組むワークスタイル変革の実際の様子をViCreAで見ることができたのは、大変参考になりました。まさに百聞は一見に如かず、ですね。私たちも、明電グループ各社に自信を持って紹介できるような『魅せるオフィス』をつくりたいと考えました。」
明電興産株式会社
代表取締役 取締役社長
大橋 延年 様
2022年3月、明電興産様の新オフィスが完成しました。井上 崚介 様に、新オフィスの特長をご案内いただきました。
「オフィスの第一印象から変えていくため、ハイレゾ音響空間KooNeを導入し、エントランスに立った瞬間、小鳥のさえずりや川のせせらぎが聞こえてくるようにしています。
また、オフィス中央にはコミュニケーションエリアを設け、その周囲に様々なタイプのワークスペースを配置。働く場所も打ち合わせスタイルも、自由に選べるようになっています。
一番のポイントは、視界を遮ることがないようキャビネットの高さを低くし、個室を極力減らしたことです。物理的な隔たりを取り払ったことで心もオープンになり、部門の異なる社員や役職者にも気軽に話しかけたり、相談できるようになりました。フリーアドレスなので、毎日、隣に座る人が異なるのも良い刺激になっています。」
明電興産株式会社
企画管理本部主任
井上 崚介 様
開放感が心理面に与える影響は大きいと久須木 恵美子 様は語ります。今回、実は新オフィスの床面積は旧オフィスの約半分ほどとなっています。それにも関わらず、以前よりも広々とした印象を受けるのはなぜなのでしょうか。
「ペーパーレスを徹底し、クラウドによる資料の一元管理を行った成果ですね。正直なところ、ここまで紙を減らせるとは思っていませんでした。それでも、リコーさんにお知恵をお借りしながら思い切って紙の書類を整理したり袖机も無くして働き方を変えていった結果、実際の広さ以上に開放感のある、心地よい環境を構築することができました。」
明電興産株式会社
企画管理本部 人事・総務部長
久須木 恵美子 様
田代 賢 様に伺いました。
新オフィスに移転後、働き方はどのように変わりましたか。
「コロナ禍に在宅ワークが定着しましたが、『新しいオフィスに出社したい』という声をよく聞きます。同じ席で黙々と仕事をするのではなく、オフィスの中でも場所を移動して気分をリフレッシュできるのがいいですね。場所を変えるだけでこんなに気持ちよく、効率的に仕事ができるようになるとは思っていなかったです。
窓の外を眺めながら仕事をしたり、ソファ席でアイディアを練ったり、ABWの良さをフル活用しています。」
明電興産株式会社
企画管理本部長
田代 賢 様
明電興産様では、本社内はもちろん他拠点とのコミュニケーションを活性化するツールとして、IWBとデジタルサイネージを活用されています。それぞれの活用方法について皆様にお話しを伺いました。
IWBはどのように使われていますか。
「五反田本社、大崎、沼津、太田の4拠点にIWBを設置し、主に拠点間の会議に活用しています。紙に手書きをしている感覚で、離れた拠点ともリアルタイムに情報共有できるのが良いですね。様々なアイディアを書き込んでブラッシュアップし、一つにまとめていく作業において、特に大きな効果を発揮するように感じます。」
デジタルサイネージには、なぜ興味をもたれたのでしょうか。
「企画管理本部では以前から事務的な内容だけではなく拠点間の交流につながるような情報も発信したいと考えていました。ただ、そういった内容までメールで送ってしまうと、業務に直結する内容や緊急性の高い情報が埋もれてしまう懸念があります。そこで、デジタルサイネージを使って業務の合間に気軽に見てもらえる仕組みができればと思い導入しました。五反田本社、五反田本社1F、沼津、太田の4拠点に導入し、全社的なコミュニケーションの活性化につなげていくことを目指しています。」
今後はどのような取り組みを予定されているでしょうか。大橋様は、自社はもちろんグループ会社の働き方改革にも貢献していきたいとおっしゃいます。
「リコーさんのお力添えもあり、イキイキ・ワクワクを具現化するオフィスを完成させることができました。これからは新しい働き方の実践を通して、社員の健康増進を図りながら、さらなる生産性向上、総実労働時間の削減、そして新たな企業価値の共創に取り組んでいきたいと考えています。
『魅せるオフィス』として、グループ会社にも私たちの取り組みを積極的に紹介していく予定です。このオフィスを起点に、グループ全体の働き方改革、意識改革を加速させていきたいと思っています。」
企業情報
お客様名称
明電興産株式会社 様
事業内容
「ツーリスト」「保険」「介護機器」「ビジネス&ライフサービス(銘板製作サービス、銀めっきサービス、複合機・OA機器販売、コピー・電子化サービス、生産支援 )」「光触媒応用」「不動産 」の六事業分野を柱に、幅広いサービスを提供。明電舎・明電グループのインハウス事業を主軸に外販も行う。
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