2023.01.17
目次
日本新薬株式会社様は1919年創立の製薬会社です。研究開発型の新薬メーカーとして独自性を追求する中、デジタルの活用を持続可能な成長戦略の一つと捉え、DX推進を日々加速させています。
創立100年を迎える節目の年である2019年に、DX推進の初めの一歩となるRPA 導入をスタート。3部門へのトライアル導入を経て、2019年度に13 部門、2020年度に30部門、2021年度に53部門と導入部門数を拡大。2021年度にはグループ全体で150以上の業務を自動化し、単年度3万時間以上の自動化による生産性向上を実現しました。RPA開発を業務部門のスタッフ自らが行う日本新薬様では、DX統括部が中心となり、しっかりとしたフォロー体制を構築しています。RPA導入をきっかけに、2022年3月に「DX認定」を取得し、現在はDX統括部を中心に全社一丸となってDX推進を加速させています。RPA導入による既存業務の自動化によって、創造的業務へのシフトや、より高付加価値な商品やサービスを生む新規業務の実現を可能にしました。デジタル技術活用による新たな顧客価値創造に向けて、RPAの活用が今後ますます期待されます。
山手様:事業環境の変化が激しい時代に会社が持続的に成長することは難しいですが、デジタルの力を使うことで、人の力では乗り越えられない部分を加速度的にスピードを上げて乗り越えることができます。研究開発、生産、営業といったあらゆる事業活動において、デジタル技術の活用によって生産性が向上すれば、“考える時間” が生まれます。さらにデジタル化された社内外のデータを効率的に活用することで、より高付加価値な商品やサービスを生む新規業務の実現へと繋がっていきます。
日本新薬株式会社
執行役員 DX統括部 統括部長
山手 和幸 様
松永様:日本新薬では、RPAの導入を単なる業務の自動化・効率化に留めることなく、DX推進の初めの一歩と捉え、導入をスタートしました。最初は、ユーザー開発型ということで、3部門でトライアル導入を行いました。現場でRPAを活用する業務を一番よく知っている業務部門の社員が、自分の業務を見直し、考え、 RPAを自分で開発するユーザー開発型でスタートしました。やはりユーザー部門にRPAを渡して、どうぞ作って下さいというだけではなかなかうまくいかないということをすごく実感しまして、単に渡すだけではなく、我々社内のRPAチームがしっかり伴走する、そこがキーになるということがわかりました。
2018年度 3部門 (トライアル導入)
2019年度 13部門 (本導入開始)
2020年度 30部門 (全社展開)
2021年度 53部門 (グループ会社へ展開)
※累積導入部門
グループ全体で150以上の業務を自動化し、単年度3万時間以上の自動化による生産性向上を実現
日本新薬株式会社
DX統括部 DX推進部 DX企画推進課 課長
松永 堅二 様
速水様:RPAの活用を継続するには、業務部門の開発者へのサポートやモチベーション向上がキーになります。導入開始時のRPA説明会から、約4時間の開発者への操作教育、導入後には毎月2回、リコージャパンさんに協力してもらい、「RPAサポート会」を実施しています。
また、e-ラーニングや、公的資格取得支援の推進、更に、モチベーション向上を狙い、『ロボットコレクション』と名付けて、開発したRPAロボットを経営層が評価・表彰する社内コンテストも実施しています。
日本新薬株式会社
DX統括部 DX推進部 DX企画推進課
速水 梨佐 様
山手様:手探りで何をやっていいのかわからなかった時からリコージャパンさんが一緒に伴走および指導いただいたので助かりました。RPA導入から3年で、3万時間あまりの業務をロボット化できるとは当初考えていませんでした。社内的にも成功事例だと思いますが、いいパートナーと一緒にできたことを非常にありがたく思っています。
【代表的なRPAロボット】生産企画部門の「Self-Made BIロボ」
速水様:日本新薬の代表的なRPAロボットには、生産企画部門で活躍している『Self-Made BIロボ』というものがあります。こちらはサプライチェーンにおける『生産・出荷・在庫』といった各種情報を見やすい形で可視化してくれる『BIツール』のようなロボットです。この操作を人手で行うと、年間約150時間以上もかかる作業ですが、RPAで完全自動化することができました。その結果、作成した情報を使って、分析時間の確保が十分にできるようになり、意思決定が迅速化し、精度も向上しました。
企業情報
会社名
日本新薬株式会社
所在地
京都府京都市南区吉祥院西ノ庄門口町14
事業概要
医薬品・機能食品の製造及び販売
従業員数
2,125名(2022年3月末現在、連結)
課題適応型ソリューションモデル RICOH スクラムアセット
多岐にわたる分野での提案実績をもとに、80を超えるスクラムアセットモデルを展開。
RPAを活用した定型業務の効率化と運用の定着をご支援するモデルもご用意しています。
お客様個別の課題に対応するようアレンジを加え、最適なソリューションをご提供いたします。
関連情報
マルハニチロ株式会社 様
本社から支社・工場・研究所へ、Web社内報をリコーデジタルサイネージで遠隔配信。InstagramやWebページとも連携させ、手間なくタイムリーに幅広いコンテンツを展開。
2024.12.12
ケイ・エス・ケイ協同組合 様
事務業務の効率化に向けて複合機を導入。紙の書類申請が必須の業務でもペーパーレス化を推進。
2024.12.04
株式会社精研 様
DXに先駆け「業務可視化」を実施。
業務プロセスの見直し・断捨離で取り組みを深化、加速化
2024.11.15
リコージャパン株式会社 晴海トリトン事業所(社内実践事例)
RICOH Smart Huddleをリコージャパン社内で実践 自由に選べるワークスタイルとFace to Faceの一体感を、リアルでもリモートでも
2024.10.31
扶桑工機株式会社 様
リコージャパンの実践事例を参考にSDGsへの取り組みを推進
2024.10.31
株式会社みずほ銀行 外為事務第二部 様
メガバンクの外為事務にRICOH Portable Monitorを導入。
‟紙が当たり前”の外為事務のペーパーレス化に貢献。
2024.09.30
業種別で探す
職種別で探す
この事例を印刷用にダウンロードしてご利用いただけます。