ビジネス用途に適したプロジェクターとは?
業務用プロジェクターの選び方

業務(ビジネス)用プロジェクターとは?

業務(ビジネス)用プロジェクターとは、企業などが業務用途で使うことを想定して作られているプロジェクターを指します。
また学校が授業や講義で利用するシーンも想定されていることもあります。
プロジェクターとは、会議やプレゼンなどに活用する機器です。パソコンの画面や動画などをスクリーンに拡大して投影し、表示することができます。
複数人で同じ画面を同時に見ることができるため、会議や講義などの利便性が上がります。
プロジェクターは、家庭用にも作られ、販売されていますが、基本的に性能面で業務(ビジネス)用プロジェクターとは違いがあります。

業務(ビジネス)用プロジェクターと家庭用プロジェクターの違い

業務(ビジネス)用プロジェクターと家庭用プロジェクターの違いを確認しておきましょう。

輝度

輝度とは明るさのことで、ルーメン(lm)という単位で表します。プロジェクターは室内が明るいほど視認性が低下するため、画面を明るくすることで視認性を上げています。
一般的に業務(ビジネス)用プロジェクターの方が家庭用プロジェクターよりも輝度が高く、最低でも3,000ルーメン、高輝度のものでは10,000ルーメンを超えるものもあります。これに対して家庭用は2,000ルーメン程度のものが多いです。業務(ビジネス)用は会議など明るい部屋でも使用することが前提で作られていることが多いため、ある程度の明るさが求められます。

コントラスト比

コントラスト比とは、画面の最も明るい部分と最も暗い部分の輝度を比べた数値です。業務(ビジネス)用プロジェクターは家庭用プロジェクターよりコントラスト比が低く設定されていることが多くあります。
家庭用プロジェクターは暗い部屋で映画などを上映することが多く、暗いシーンをできるだけ黒色を見やすく再現する必要があります。一方、明るい部屋でプレゼン資料などを投影することの多い業務(ビジネス)用プロジェクターは、家庭用ほどコントラスト比は求められていません。

アスペクト比

アスペクト比とは画面の縦横比のことです。家庭用は「16:9」の製品が多いのに対し、業務(ビジネス)用プロジェクターは、パソコンの画面サイズに合わせた「16:10」が一般的です。

重さ

業務(ビジネス)用プロジェクターも家庭用プロジェクターも、0.5㎏程度のポータブルタイプの小型プロジェクターから10㎏以上あるような天吊り対応の大型プロジェクターまで様々なラインアップがあり、一概に重さを比較することはできませんが、基本的に輝度が高くなるほど重くなります。
リコーでは、持ち運べる重さを4kg台までとしており、持ち運び用のキャリーバックも付属しております。

業務(ビジネス)用プロジェクターの活用シーン

業務(ビジネス)用プロジェクターの活用シーンをご紹介します。

ホールや会議室での大人数のセミナー・講演

大人数が集まるホールや会議室で行われるセミナーや講演などのイベント時に大画面に資料や映像を映し出します。多くの人が見やすいよう、輝度が高く、画面サイズの大きいものが利用されます。

会議

会議室での会議の際に資料などを投影し、参加メンバーが見ながら議論を行う際に役立てられています。

プレゼン

人が複数人の前に立ってプレゼンやスピーチなどを行う際に利用します。パソコン画面のプレゼン資料をプロジェクターに投影し、資料を変化させながらプレゼンが行われています。

出張先での簡易的なプレゼン

出張先で、顧客に対して自社製品の説明やプレゼンを行いたいときなどに、紙の資料やカタログ代わりに使われます。

集会・イベント・レクリエーション

食堂やカフェテリア、施設の多目的ルーム、学校の体育館などのパブリックスペースで行われる集会や小規模イベント、レクリエーションなどで大型ビジョンに映像を映し出し、会を盛り上げるのに使われます。

プロモーション、デジタルサイネージ、映像演出

プロモーションの目的で社内外や店舗の内外にディスプレイやスクリーンを設置し、何らかのPR画像や映像を配信します。企業のエントランス・受付での演出に使われることもあります。

授業・研修などの学習

学校の教室や講義室で行われる授業や講義、企業の会議室や研修室などで行われる研修やグループワークなどにおいて、教科書や学習のための資料を投影します。

業務(ビジネス)用プロジェクターは、このように、さまざまなシーンで活用されています。

業務(ビジネス)用プロジェクター製品を選ぶ際のポイント

業務(ビジネス)用プロジェクター製品を選ぶ際のポイントは主に以下の5つです。

投写画面サイズ

投写画面のサイズは、スクリーンや壁など投映面の大きさだけでなく、その部屋や空間の広さと天井高、さらに画面を見る人たちの人数が、選定における重要な要素となります。

出力光束(明るさ)

出力光束とはプロジェクターの明るさのことで、単位はルーメン(lm)です。
この数字が大きいほど明るい映像を映すことができ、一般的には、大画面になるほど明るさ(ルーメン)が必要となります。
プロジェクターを快適に使用するには、適切な明るさのモデルを選ぶことが重要です。

設置方法

プロジェクターを何に使うのかの「用途」と、どこで使うかの「ロケーション」により「常設・仮設・モバイル」などの設置スタイルを決めると、「置く」「カートに載せる」「天吊り」といった設置方法が導き出されます。

投写距離

プロジェクターは搭載しているレンズによって投写距離が違いますので、設置環境に適したモデル選びも重要なポイントとなります。

解像度

プロジェクターの解像度は、タテとヨコのドットの数で表され、ドットの数が多いほど高繊細でなめらかな映像を表示することができます。
プレゼン資料など文字を詳細に映し出したいなら解像度の高いモデルを選ぶと良いでしょう。

前述の内容を表した図

※4K UHD 3,840×2,160は、フルHDの4倍です。

まとめ

業務(ビジネス)用プロジェクターの特徴や活用シーン、選び方のポイントをご紹介してきました。今回ご紹介した選び方のポイントを踏まえて、最適な機器の選定をしてください。
リコーでは、業務(ビジネス)用プロジェクターを多数取り揃えており、機種選定からシステム設計、設置工事調整、そしてアフターフォローまで対応しています。
豊富な導入実績があるので、初めて業務(ビジネス)用プロジェクターを導入される方も、買い替えをご検討されている方もお気軽にお問い合わせください。

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