プロジェクターを会議やセミナー、プレゼン、授業などの用途でこれから導入や買い替えをご検討されている場合、プロジェクターの選定ポイントを押さえておくことをおすすめします。
この記事では、プロジェクターを選定する時の選定ポイントであるプロジェクターの投写距離の意味や、プロジェクターを選ぶ時のポイントをご紹介します。
プロジェクターは、ビジネスにおける会議やプレゼン、プロモーション、教育現場における授業など、さまざまなシーンで活用されている機器です。
パソコンの画面や動画などをスクリーンに拡大して投映・表示することができるため、複数人が同時に視聴・閲覧するのに向いています。
プロジェクターの機器にはそれぞれ「投写距離」が設定されています。
プロジェクターの本体にはレンズが実装されており、スクリーンなどに画像や映像を投写することで利用できます。
投写距離とは、プロジェクターのレンズからスクリーンまでの距離を指します。
「そのスクリーンに映すためにどのくらいの距離が必要か」を表す数値です。投写距離は、機種によって異なります。
短焦点レンズを使ってるモデルであれば、短い投写距離でも大画面を投写できます。
投写距離が短いモデルのプロジェクターのことを、短焦点プロジェクターや超短焦点プロジェクターと呼ぶことがあります。
超短焦点プロジェクターは、短焦点プロジェクターよりさらに至近距離から投映できる製品です。
明確な定義があるわけではありませんが、一般的には、スクリーンから約90cm~150cm離すと80インチの画面を投映できるものが短焦点プロジェクター、約25~30cm離すと80インチの画面に投映可能なものが超短焦点プロジェクターに分類されます。
リコーでは、短焦点プロジェクターと超短焦点プロジェクターの両方を取り扱っております。
短焦点プロジェクターと超短焦点プロジェクターは、主に次のシーンで利用されています。
・打ち合わせスペースや会議室でのミーティング、Web会議
短い距離で投映できるほど、本体を壁やスクリーンから離す距離が短くて済むことから、スペースが限られている場所でも設置しやすくなります。
打ち合わせスペースでのミーティングや遠隔地とのWeb会議などに便利に利用できます。
・教室での授業や学習、グループワーク
複数人で資料などを共有しながら進めることができるので、話し合いも活発になると考えられます。
・店舗やエントランスでのプロモーション、デジタルサイネージ、映像演出
短焦点や超短焦点なら、狭い空間になりやすいオフィスの受付やエントランスなどに設置しやすいことから、デジタルサイネージのような用途で利用ができます。
ウェルカムメッセージや会社説明、商品・サービスのPRなどを掲出することで、来訪者にアピールできます。
プロジェクターを選定する際には、用途やロケーション、設置方法などを検討することで、必要な投写距離は自ずと決まってくるでしょう。
例えば、打ち合わせスペースでプロジェクターに資料を映してメンバーに共有しながら打ち合わせを行いたいというニーズがあるとします。
スペースの問題から、スクリーンは65型以下、できるだけ近くにプロジェクター本体を設置したい場合を想定します。
プロジェクターの製品仕様を見てみましょう。スクリーンの大きさに応じたプロジェクターの最適な投写距離が書かれています。
例えばリコーの超短焦点プロジェクター「RICOH PJ WX4153N」でおすすめの投写画面サイズは65型、投写距離は18.7cmです。
続いて、標準的な投写距離の製品も含めて、実際の製品の数値を元に比較してみましょう。
超短焦点プロジェクターの例 「RICOH PJ WX4153/4153N」 |
短焦点プロジェクターの例 「RICOH PJ WXL4760」 |
スタンダードプロジェクターの例 「RICOH PJ WUL6760」 |
ハイエンドプロジェクターの例 「RICOH PJ WUL6281」 |
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画面サイズ | 65型 | 100型 | 120型 | 120型 |
投写距離 | 約18.7cm | 約112cm | 316~513cm | 316~397cm (交換レンズタイプA3装着時) |
設置スタイル | デスクトップ | デスクトップ/天吊り | デスクトップ/天吊り | 天吊り |
超短焦点プロジェクターの「RICOH PJ WX4153N」でおすすめの投写画面サイズは65型で投写距離約18.7cmと近距離からの投写を実現できます。
手狭な空間でも65型の画面に投映できるので、限られたスペースでのミーティングや授業、エントランスでの映像演出などにおすすめです。また設置バリエーションも多く、デスクトップから投映したり、壁掛けから投映したり、床に投映したりとさまざまな用途での活用が可能です。
短焦点プロジェクターである「RICOH PJ WXL4760」でおすすめの投写画面サイズは100型、約112cmの投写距離です。
店舗などでプロモーションやサイネージ、映像演出におすすめです。
スタンダードプロジェクター「RICOH WUL6760」とハイエンドプロジェクター「RICOH WUL6281」でおすすめの投写画面サイズは120型、約3m以上の投写距離が求められます。投写距離を確保できる広さの会議室や多目的ルームなどで120型の大画面へ投映したいシーンにおすすめです。
製品比較の際には、リコーのプロジェクター製品の公式サイトに公開している投写距離シミュレーターを利用すると便利です。
まずハイエンドや短焦点などの製品カテゴリーを選択し、スクリーンサイズを数値で指定すると、該当する製品が一覧で表示されます。
それぞれの製品名をクリックすると、上から見た投映イメージと、横から見た投映イメージがイラストで表示されるため、設置・投写距離のイメージを感覚的につかみやすくなります。ぜひ選定時にお役立てください。
プロジェクターの投写距離は、用途やロケーションに合わせた機器選定をする上で重要なポイントです。ぜひこの機会に理解を深めて、最適な機器選定を進めてください。
リコーでは、特に短焦点プロジェクターや超短焦点プロジェクターについては多数の種類を取り扱っており、さまざまなニーズにご対応できます。
また貴社に最適なプロジェクター選定から、用途に合わせた設置工事の提案、工事手配、保守サービスまで一貫してサポートするプロジェクター設置工事サービスもご提供しております。
ぜひお気軽にご相談ください。