【担当者向け】フリーアドレスはデメリットしかないとされる5つの理由|対処法も詳しく解説します!

【担当者向け】フリーアドレスはデメリットしかないとされる5つの理由|対処法も詳しく解説します!

フリーアドレス化してもかえって生産性が下がってしまい、デメリットしかないと感じる人も多いのではないでしょうか。ただ、問題を解決しようとしても「具体的に何をすればいいのか」理解しておく必要があります。

そこで本記事では、デメリットしかないと感じさせている理由や対処法など紹介します。

目次

フリーアドレスはデメリットしかないとされる5つの理由

フリーアドレスがデメリットしかないと言われる理由は、下記のものが挙げられます。

  • 集中力が低下する
  • 誰がどこで仕事をしているのか分かりにくい
  • かえって業務効率が落ちている
  • 組織への帰属意識や愛着心が低下している
  • 導入にコストと労力がかかる

それぞれの問題点を紹介していきます。

①集中力が低下する

フリーアドレスがデメリットしかないと言われる理由の1つに、集中力の低下が挙げられます。自由に席を決められるスペースとは別に共有スペースが設けられるフリーアドレスでは、人が集まりやすく往来しやすいメリットがあります。

しかし、オフィスのレイアウト次第では他の社員にストレスを与えてしまいます。共有スペースでの会話や電話の声などが集中を妨げてしまい、生産性まで下げてしまう恐れもあります。

社員によっては、周囲の声が気になって集中できないと感じる人もいるので注意が必要です。

②誰がどこで仕事をしているのか分かりにくい

フリーアドレスがデメリットしかないと言われる理由の1つに、どこの席に誰が座っているのか分かりにくい点が挙げられます。従来のオフィスであれば、社員が決まった席に座っているので探す手間や時間がかかりません。

しかし、フリーアドレスの場合、社員が座る席が流動的です。毎日決められた席に座らない場合が多いため、外部や内部からの連絡に対して取り次ぎが難しくなってしまいます。

必要なタイミングで該当の社員を探すのに手間がかかってしまうと、業務に支障を来してしまう恐れがあります。

③かえって業務効率が落ちている

フリーアドレスを導入しても、かえって業務効率が落ちている場合は、デメリットしかないと感じてしまいます。
業務効率を落としてしまっている要因は、適切な方法で実施していないためです。

たとえば下記のような状況が挙げられます。

  • 荷物置き場までの往復が負担に感じる社員がいる
  • 社員の雑談が多くなり業務に支障がでている
  • 新人教育できるような席になっていない

上記のような状況になっている場合、社員によってはストレスを感じてしまい、業務効率を落としているおそれがあります。

④組織への帰属意識や愛着心が低下している

フリーアドレスがデメリットしかないと言われる理由の1つに、組織に対しての帰属意識が低下している点が挙げられます。なぜなら集団意識が希薄化してしまうおそれがあるためです。

そもそも組織への集団意識は、オフィスや社員同士との共有で育まれる信念や価値観、感情などを指します。つまり、社員によっては「この部署で働いている」「この部署で働く1人」などの意識が希薄化してしまう恐れがあります。

⑤導入にコストと労力がかかる

フリーアドレスの導入にかかるコストや労力を理解しておかないと、デメリットしかないと感じてしまいます。

たとえば、フリーアドレスの運用に適したものを導入するために、下記のようなコストが発生します。

  • デスクや椅子、キャビネットなどの新調
  • レイアウト変更に伴った工事
  • ネットワーク環境の増設
  • ツールの導入

従来のオフィスであれば、書類や私物を管理するスペースは自席で十分でした。しかし、フリーアドレスの場合は、社員の書類や私物を管理するスペースを確保しなければいけません。

長期的に見ればコスト削減できるフリーアドレスですが、導入にはコストや労力がかかってしまうため、導入直後はデメリットに感じてしまいます。

リコーでは、フリーアドレスのオフィスデザイン、ペーパーレス化、ネットワーク環境構築のお手伝いも可能です。ぜひご相談ください。

フリーアドレスはデメリットしかないと感じる場合の対処法は7つ

フリーアドレスはデメリットしかないと感じてしまった際、下記のような対処ができます。

  • 座席管理システムを導入する
  • 導入の目的に沿った空間づくりを行う
  • ペーパーレス化を推進する
  • ネット環境を整備する
  • 文具は一括管理する
  • プロの視点でサポートを受ける
  • 導入の目的を理解してもらう

順番に紹介していくので、自社の状況に合わせて参考にしてください。

①座席管理システムを導入する

フリーアドレスを導入してもデメリットしかないと感じている場合、座席管理システムの導入がおすすめです。

座席管理システムを導入すれば、下記のようなメリットがあります。

  • 混雑していても空席状況がリアルタイムで把握できる
  • 探している相手が座っている席を把握できる機能が搭載されている
  • 打ち合わせに向けて複数の座席を確保・予約・キャンセルなどできる

上記のような機能が座席管理システムには搭載されています。つまり前述したようなデメリットを感じている場合、座席管理システムの導入で解決できる見込みがあります。

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②導入の目的に沿った空間づくりを行う

フリーアドレスを導入してもデメリットしかないと感じている場合、目的に応じたレイアウトにすると効果的になります。

たとえば、下記のような目的に分けてレイアウトを決めておくと効果的な空間を作れます。

  • コミュニケーションの促進:オフィス内を回遊できるようなジグザグ型のレイアウト
  • 集中環境とコミュニケーションと両立:ジグザグ型と作業部屋を確保

それぞれ導入の目的を明確にしておくとスムーズです。空間づくりに不満を感じている場合は、目的別にレイアウトしていきましょう。

③ペーパーレス化を推進する

フリーアドレスを導入してもデメリットしかないと感じている要因の1つに、書類の持ち運びに対する負担が挙げられます。

離席の度に書類を指定の場所へ移動しなければならないので、社員とっては負担に感じてしまいます。そこで業務で使用する書類を少しでもデータ化すると効果的です。

データ化が進めばペーパーレス化が進み、書類の紛失や情報漏洩などのトラブルも防止できます。また、印刷にかかるコスト削減にもつながり、書類を保管するスペースを最小限にできるので空間づくりにも影響を与えます。

④ネット環境を整備する

フリーアドレスは、自由に席を移動できるのでネット環境を整備しておく必要があります。

たとえば、下記のような施策が不十分な場合、積極的な整備を検討しておくのをおすすめします。

  • 無線LAN化や増設
  • 業務で使用するパソコンをノートパソコンへ変更
  • 社用スマホやタブレットの支給
  • ITインフラの整備
  • ツールの導入
  • 管理システムの導入

上記のような対処が必要です。
また、追加や変更に伴って社内でマニュアルやルール、研修を設ける必要があります。

何よりネット環境が不十分のままだと、業務効率が悪くなり生産性を下げてしまうので注意しましょう。

⑤文具は一括管理する

フリーアドレスを導入してもデメリットしかないと感じている場合、文具を一括管理すると効果的です。

たとえば、筆記用具やセロハンテープ、ハサミなど業務で使用する文具を社内管理にできれば、個人の私物が減ります。何より、デスクも共有スペースの1つです。

オフィスの整理整頓にもつながるので、文具の一括管理を検討しましょう。

⑥プロの視点でサポートを受ける

前述のような対処法でも満足いく結果にならなかった場合、専門的な知識や労力が不十分だった可能性があります。そもそも、フリーアドレス化するには、事前の準備が必須です。

たとえば、下記のような準備が挙げられます。

  • 現状把握
  • 課題や目的の明確化
  • レイアウトの検討
  • 必要な備品やツールなどの導入

以上のような点には、専門的な知識や労力が必要です。
そこで、フリーアドレスに関するノウハウがある企業に依頼を視野に入れましょう。

ニーズに合わせた導入から運用面までサポートが充実しているので、効果的にデメリットを解消できます。

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⑦導入の目的を理解してもらう

フリーアドレスを利用する社員へ、導入の目的を理解してもらわないと十分な効果が見込めません。
なぜなら、ツールやシステム、環境などの準備が万端でも、フリーアドレスを利用する社員が認識していないと活用できないからです。

まずは実際にオフィスで働く社員に向けて、フリーアドレスを導入する目的をしっかり伝えましょう。
目的は企業によって異なります。

  • 長期的に見たコスト削減
  • 業務効率や生産性の向上
  • コミュニケーションの促進

上記のような目的を明確化させ、社内ルールの設定から社員への周知を徹底しておく必要があります。
社員が混乱しないよう、しっかりと目的を伝えておきましょう。

「フリーアドレスはデメリットしかない」に関する3つの質問

ここでは、フリーアドレスがデメリットしかないと感じさせる点について、よくある質問を紹介します。

  • 近年注目されている「ABW」とは?
  • 経営者・担当者が知るべきフリーアドレスのメリットは?
  • 実際にフリーアドレスを導入する際に必要な手順は?

それぞれ疑問点を順に回答していきます。

質問①近年注目されている「ABW」とは?

ABWとは、Activity Based Workingの略で社員が働く場所だけでなく時間も自由に選択できる働き方です。

フリーアドレスは、あくまでオフィスに注目した働きやすさに対する施策です。ABWは、業務内容や社員によって異なる「好ましい環境」に注目しています。社員1人ひとりの働き方や働きやすさを実現するために、在宅ワークや出社、そしてフリーアドレスの導入で自由度の高さから注目を集めています。

質問②経営者・担当者が知るべきフリーアドレスのメリットは?

フリーアドレスのメリットは、下記のようなメリットが挙げられます。

  • コミュニケーションの活性化
  • オフィスのクリーン化
  • 働き方の多様化

まずコミュニケーションの活性化については、部署やチームだけでなく上司や重役の垣根も越えたフラットさがあります。社内の風通しを見直せて、コミュニケーションの促進ができるので新しいアイデアが生まれる可能性も秘めているのです。

また、前述のようにペーパーレス化からオフィスのクリーン化も見込めます。座る席が流動的に変わってくるので、必然的に社内を綺麗にしておく必要があります。

同時に書類を最小限にできるので、整理整頓につながるのがメリットです。

最後にフリーアドレスは働き方を多様化できるメリットがあります。外回り営業の社員や産休・育休の社員など、在席しているのに離席率が高い社員がいても席を撤去するわけにはいきません。

そこでフリーアドレス化していれば、在席率から必要な座席数を算出できるので、社員にとっても柔軟な対応がしやすくなるのです。

質問③実際にフリーアドレスを導入する際に必要な手順は?

フリーアドレス化する際、下記のような手順で導入するとスムーズです。

  1. 導入する部署を設定する
  2. 必要な座席数を決定する
  3. 運用ルールを設定する
  4. 必要な備品を用意する
  5. 社員へフリーアドレスを浸透させる

そもそもフリーアドレスには向いている部署と、向いていない部署があります。たとえば、外回り営業の社員がいたりノートパソコンで業務ができたりする部署にはフリーアドレス化が向いています。

しかし、総務や人事・経理などバックオフィスの部署には不向きです。向いている部署に対して、在席率を算出して必要な座席数を決めていきます。

そのうえで前述したように運用ルールや備品などを考慮し、運用していくとスムーズです。

まとめ

ここまでフリーアドレスを導入してもデメリットしかないと感じる人がいる理由や対処法など紹介しました。デメリットしかないと感じさせてしまう理由として、社員の集中力や帰属意識の低下、業務効率への影響などの問題がありました。

しかし、今回紹介した対処法を実施することで、解決できる問題があると感じた場合は、ぜひこの記事を参考に、フリーアドレスをより効果的に運用してください。

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