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RICOH Smart MES 照明・空調制御システム
お客様事例 御殿場市役所 企画部 未来プロジェクト課 様《行政分野》

市役所本庁舎内で照明制御のデモンストレーションを実施。
環境先進都市の実現に向けて、市民一人ひとりの環境意識向上を図る


画像:市役所本庁舎内で照明制御のデモンストレーションを実施。環境先進都市の実現に向けて、市民一人ひとりの環境意識向上を図る

エコガーデンシティ構想で目指す
効率の良いエネルギー運用


静岡県東部に位置する御殿場市では、2018年7月に策定された「エコガーデンシティ構想」のもと、世界文化遺産・富士山の麓に相応しい、優れた環境と景観の形成により、産業・経済が好循環するまちづくりを目指されています。エコガーデンシティ構想では、再生可能エネルギーの導入や環境・景観保全を支える先端技術の活用など6つの重点項目が掲げられており、産官学連携による様々なプロジェクトが進行中。これを中心となって推進しているのが未来プロジェクト課様です。
「現在、地域の要請などに応じて10のプロジェクトを進行していますが、そのうちの1つに『スマートファシリティの普及促進』があります。スマートファシリティとは、先端技術を活用して建物や施設内で効率の良いエネルギー運用を行っていこうとするものですが、これを市域全体に普及させるという目的で、RICOH Smart MES照明・空調制御システムを試験的に導入することにしました。本庁舎4階の市長公室前廊下にて実証実験を行うとともに、来庁者に向けたデモンストレーションを行っています。市長公室には市内の経営者、教育関係者など多くの方が来訪されますので、市が率先して省電力・節電に取り組んでいることを知っていただくことができますし、RICOH Smart MESの機能を体感していただくことで、企業・団体の導入促進につながるのではないかと考えました。」(佐藤様)

画像:地域とともに生きる福祉施設として環境に優しいアプローチで、快適性と利便性を向上

御殿場市役所
企画部 未来プロジェクト課 課長
佐藤 正博 様

画像:市長公室前の廊下と紹介パネル

市長公室前の廊下と紹介パネル

「ゼロカーボン」の達成に向けて
照明設備のさらなる省エネを実現


御殿場市は2020年2月、2050年までにCO2排出量の実質ゼロ*1を目指す「ゼロカーボンシティ宣言」を静岡県内で初めて表明されました。RICOH Smart MES照明・空調制御システムは、ゼロカーボンの達成に向けた市庁舎の省エネ推進にも貢献しています。
「これまでも省エネ活動の中で『使っていない部屋の電気は消す』ということは当然やってきましたが、お客様がいつ通るかわからない廊下の場合、そういう訳にはいきません。安全性への配慮も必要ですから、今までは電気は点けたままの状態にしていたのです。RICOH Smart MESを導入してからは、人がいない時には10%の調光率、人が通る時には70%の調光率に設定することで、より大きな節電につなげることができています。センサーの感度が良いことも好評ですね。」(佐藤様)
RICOH Smart MESはセンシング技術とクラウド管理により、照明や空調をエリア単位で最適化し、快適な空間づくりと省エネを同時に実現します。御殿場市役所では、こうしたRICOH Smart MES導入のメリットを、職員の皆様から来庁者の皆様へご紹介いただいています。

  • *1企業や家庭から出るCO2などの温暖化ガスを削減し、森林などによる吸収分と相殺して実質的な排出量をゼロにすること。

シーンリモコンによる調光モード

画像:「ゼロカーボン」の達成に向けて照明設備のさらなる省エネを実現

これまでの行政主導型とは異なる
市民の自主的な取り組みを促す施策にも貢献


御殿場市では2021年3月1日から、富士山エコパーク焼却センター(ごみ処理施設)で、ごみを燃やす際に発生する排熱を利用した発電によって、市内の施設36箇所に電力供給を行う取り組みをスタート。ゼロカーボンに向けた大きな推進力となっています。
「ごみ焼却発電はクリーンエネルギーの1つであり、発電に伴うCO2排出係数がゼロの『ゼロカーボン電力』となっています。このほか、御殿場市では様々な観点からCO2の排出抑制に向けて取り組んでいます。しかしながら、市全体でゼロカーボンを達成するためには、これまでのような行政主導型の計画ではなく、市民一人ひとりの環境に対する意識向上、そして自主的な行動こそが欠かせません。
そうした中で有効なのは、国際社会共通の目標であるSDGs*2です。
御殿場市では、企業、団体、銀行、学校など約120の組織が加盟する『御殿場SDGsクラブ』を設立・運営していますが、環境・エコにアンテナを高くしている会員の皆様に、省エネに大きな役割を果たすRICOH Smart MESを周知していくことで、スマートファシリティを市内全域に浸透させていきたいと考えています。」(佐藤様)

  • *2SDGs:Sustainable Development Goals。国連サミット(2015年)で採択された持続可能な開発目標。

先端技術を活用したまちづくりへ
官民連携による御殿場市の挑戦は続く


エコガーデンシティ構想では、水素ステーション、ドローン技術の活用など、様々なテーマのプロジェクトが実行されています。御殿場市はまさに、最先端の技術が集まる「環境版シリコンバレー」として、新たな発展を遂げようとしています。
「御殿場市には、最先端の技術力を持つ企業・団体が集まってくださっています。それはとてもありがたいことですが、これからは最先端技術をいかに市民生活に落とし込んでいくかが重要な課題でもあります。その中で、リコーの環境事業の中核を担う環境事業開発センターが地元にあり、相互の人的・知的資産を活用して地域経済の活性化を目指す『先端技術開発等に係る包括的連携協定』により、まちづくりを進展できるということは大きなメリットだと感じています。先端技術を活用したまちづくりを考える時、市単独では見えない部分もたくさんあります。そうした時に、リコーの全国で培われてきたノウハウを上手く活用させていただきながら、お互いの強みを発揮し、共に歩んでいければと考えています。」(佐藤様)
御殿場市エコガーデンシティ構想のプロジェクトの1つ、スマートファシリティへの取り組みは導入から普及促進へ、新たなステージへと移行しました。市民一人ひとりの環境意識が向上することで、すべての施策が有機的に結びついていくことでしょう。御殿場市は、世界に誇れる環境先進都市の実現へ向けて着実に歩みを進めています。

御殿場市長 若林洋平様より(取材当時)


画像:御殿場市長 若林洋平様より(取材当時)

リコーはRE100*3 にわが国で初めて参画され、日本経済新聞社のSDGs 経営調査においても日本のTOP3社に格付けされるなど、SDGs推進の代表企業であると認識しています。本市とも2017年9月、他社に先駆けて包括的連携協定を締結するなど連携を深めていただいており、エコガーデンシティ構想においても、再生可能エネルギーおよび先端技術活用に関わるプロジェクトで中心的な役割を果たしてくださっています。これからも御殿場市とのパートナーシップにより、わが国の環境施策を世界に向けて発信する中心地となる「ワールド・エコ・センター」の実現に向け、様々なまちづくりを共に進めていただけることを期待しています。

  • *3RE100:「Renewable Energy 100%」の略称で、事業運営を100%再生可能エネルギーで調達することを目標に掲げる企業によって構成されている国際的な企業連合。

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