2023.03.20
目次
グループホームじゅらくと小規模多機能型居宅介護ほうらい佐原寮を運営する阿育会様は、千葉県香取市で長年にわたり社会福祉法人として地域密着型の高齢者向け福祉施設や介護事業を運営しており、通う・泊まる・訪問する、ケアマネジメントの実施など、多様なニーズに対応して地域の高齢者のくらしを支えています。阿育会様は、入居者様の安全と職員の負担軽減のために、リコー みまもりベッドセンサーシステムを『じゅらく』に1台、『ほうらい』に3台導入されています。
阿育会様は、香取市で高齢者向け施設を長年運営している社会福祉法人で、グループホームじゅらくと小規模多機能施設ほうらい佐原寮に「リコー みまもりベッドセンサーシステム」を導入されています。介護現場のデジタル化について、加納順昭施設長は「以前はあらゆるものが紙媒体でしたが、タブレットを1台導入して業務記録のデジタル化を始めました。介護の世界はIT化の意識が進んでいない現場の1つで、日誌や書類などもすべて紙、紙、紙という状況でした」と話します。しかし今ではスマートフォンの普及も進んでタブレット操作のハードルが下がり、リコーのみまもりベッドセンサーシステム(以下ベッドセンサー)を導入したことでデジタル化による介護現場の改善も進んでいます。
社会福祉法人阿育会
施設長
加納 順昭 様
ベッドセンサーの導入経緯について、加納施設長は「リコージャパンからの一本の営業電話が導入の発端です。実機のデモを見せてもらったのですが、実際にベッドに寝て、横隔膜の動きから呼吸の様子がわかるのを見てびっくりしました。これはすごい、すぐにでも導入したいと考えました。当時の管理者も、これはいいね、ぜひ欲しい、と即答しました」と当時を振り返ります。
「導入前は夜間のトイレで起床する頻度や就寝パターンを把握するのに時間がかかっていましたが、職員が事務所にいながらでも状況が把握できるようになり、必要に応じた介助もしやすくなりました。『ほうらい』では短期入居者様の入れ替わりも多く、職員は大変な思いをしていました。そのため、3台のベッドセンサーを導入しました。『じゅらく』では1台を導入し、看取りなどの慎重な見守りが必要な部屋で使用しています」
「ベッドセンサーを導入した大きな理由に、夜間巡回を行う職員の肉体的な負担と精神的な負担があります。看取りの時期が近い入居者様がいれば巡回頻度が高まり、さらに負担は重くなります。また導入前に夜間のトイレ起床で入居者様が転倒して骨折したことがあり、転倒や事故の防止は大きな課題でした」と加納施設長は話します。
「なんとか職員の負担を軽減したいと考えていました。ベッドセンサーの導入後は、入居者様が起き上がるとタブレットのアラームが鳴り、リアルタイムで状況がわかるため、ベッドに腰を掛けた時点で職員が部屋に入って見守りや介助もできるようになりました」
じゅらく職員の高安由美子氏は「確認のために夜中起こしてしまうと、再び眠れなくなってしまう入居者様もいます。なるべく起こさずに慎重に観察しなければなりません」と就寝時の巡回の難しさに触れ、ベッドセンサーの導入後は「利用者の呼吸の変化などもタブレットが知らせてくれるので、これまでよりもずっと詳しく把握できます。特に体調の悪い方の就寝中の呼吸などもわかるので、とても助かっています」と話します。
グループホームじゅらく
職員
高安 由美子 様
加納施設長は「ベッドセンサーやタブレットを利用するために無線LANが必要になり、今後のデジタル化も見据えてそれぞれの施設で工事を行う必要がありました。しかし補助金制度の利用で導入の費用負担が半額になり、簡単な手続きで導入ができました。導入後にコロナ禍が始まりましたが、各室に電波が届くので、リモート面会もスムーズに実現でき家族面会にも役立ちました」と予期せぬメリットも挙げます。
ベッドセンサーの設置では、一般的な木製ベッドを使用していたためベッド交換が必要になったり、設置する部屋の構造に制約があったりしましたが、導入後はクラウドにすべての記録が残されるため、家族の希望があればデータを使った説明も可能になりました。
阿育会様では、今後、みまもりベッドセンサーの他施設への導入だけでなく、請求業務や業務記録などのシステム化など、さらに前向きに介護業務の効率化を検討されています。
※製品モデルによりベッドセンサーの形状が異なる場合があります。
企業情報
お客様名称
施設
小規模多機能型居宅介護ほうらい佐原寮、
グループホームじゅらくなどの計6事業所
所在地
千葉県香取市佐原ホ323-2
設立
2002年7月
入居者数
グループホーム『じゅらく』9名、『ほうらい』佐原寮25名
職員総数
65名
介護保険のスタート前に、母体となる医療法人が高齢者向けデイケアハウスとグループホームの前身を開設。その後、社会福祉法人阿育会を設立して6事業所を阿育会に移管。地域に根ざした高齢者向け福祉事業を行っている。
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