オンラインセミナーなどのウェビナー配信の際には、できるだけ映像の質を向上させたいものですよね。映像の質を向上させ、リッチにする道具に「スイッチャー」があります。
今回は、スイッチャーとは何なのか、その使い方や選び方のポイントをご紹介します。
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スイッチャーとは、複数の映像の画面切り替えができる装置を指します。会場で行われるセミナーなどでは、複数台のカメラを用いて映像を配信することがあります。そのようなウェビナーの際に、画面に映し出すカメラの映像を最適なタイミングで切り替えることで、演出の行き届いた見やすいウェビナー配信が可能になります。
またスイッチャーはカメラの映像を切り替えるだけでなく、PCから出力する資料や動画に切り替えることもできます。例えば、司会者がオープニングの挨拶をした後、資料を画面に表示しながら登壇者がプレゼンテーションを行うというのはよくある流れです。このとき、「司会者の映像」→「登壇者の映像」→「資料」のように画面を切り替えます。この切り替えに使用するのがスイッチャーです。ボタン一つでリアルタイムに切り替えられるのが特徴です。
スイッチャーは映像の切り替え機能をメインに、他にもさまざまな機能を持つものもあります。
ウェビナーでスイッチャーを使用することで、さまざまなメリットが期待できます。
・見やすいウェビナーになる
画面切り替えがスムーズにいけば、参加者が見やすくなります。スイッチャーなしの時と比べて進行を途中で止めなくて済むので、参加者を不安にさせずに済みます。
・参加者を引きつけることができる
うまく画面を切り替えることが出来ればどこに注目すべきか参加者が理解しやすいため、注意を効果的に引きつけることができます。飽きさせず、途中離脱を防ぐことができるでしょう。
また、巧みに画面を切り替えることで、参加者には高品質なウェビナーに感じてもらえるため、よりリッチな映像をお届けできるというメリットも期待できます。
・話が伝わりやすくなる
話が伝わりやすくなるメリットも大きいです。例えば一つのカメラは講師を、もう一つは資料を映しておき、講師の話に応じて、講師と資料を交互に切り替えれば、より内容が伝わりやすくなります。
スイッチャーには、画面切り替えのほか、さまざまな機能があります。スイッチャーを導入することで、ウェビナーでは次の機能が役立つでしょう。
出力する映像や資料の画面を切り替える機能です。見せたい画面の切り替えを、ボタン一つでリアルタイムに行うことができます。質の高いウェビナーでは、巧みに利用されています。
機器によっては映像が徐々に切り替わる「フェード」という表現が可能です。急に画面が切り替わると、参加者を驚かせてしまう 恐れがありますが、フェードを利用すれば、自然に画面を切り替えることが可能です。
フェードの他にも、画面切り替え時に演出を加えるエフェクトが複数用意されている機器もあります。例えば、前の画面が上下左右いずれかの方向に移動しながら画面の外に消え、同時に次の場面が現れる「ワイプ」という機能はよくあるエフェクトです。
PinP(ピクチャーインピクチャー)とは、画面の中に画面を映し出すことができる機能です。よくテレビのニュース番組やバラエティー番組で、ニュース映像などを流しながら、画面の隅に小さなウィンドウが表示されており、スタジオの映像を映し出しているのを見たことがある人も多いのではないでしょうか。あの技法がPinPです。
ウェビナーでよく利用されるパターンとして、プレゼンテーションのシーンがあります。プレゼン資料を画面いっぱいに映し出し、そこへ小さな画面を重ねて、カメラで撮影しているプレゼンターの映像を載せることで、話している様子と資料を同時に映し出すことができます。参加者は、よりプレゼンを理解しやすくなるでしょう。
ウェビナーにスイッチャーを取り入れる際には、ぜひウェビナーに適したスイッチャーを選びましょう。選び方のポイントをご紹介します。
あらかじめ、ウェビナーでスイッチャーを利用するイメージを明確にしておきましょう。例えば使うカメラの台数や画面に映し出したい資料などの数を確認し、どのようにスイッチャーを使いたいのかを具体的に決めます。使用したいエフェクトのイメージも決めておくと、理想のスイッチャー選定時に役立ちます。
多くの場合、スイッチャーはPCに接続しますので、スイッチャーがPCの接続端子に対応しているかを確認しましょう。多くの場合、USBケーブルで接続します。
ただし、USB端子の形状には、USB Type-A・Type-B・Type-Cといった複数の規格が存在しますので、規格についても確認しましょう。
画面遷移時のエフェクトやPinPなど、配信する映像に特殊効果を加えられる機能や、イコライザー *1 やコンプレッサー *2 などの音声調節機能が備わるものもあります。必要な機能があるか確認してみてください。
*1 イコライザーとは:音の高さごとに音量をコントロールできるエフェクターのこと
*2 コンプレッサーとは:音の強弱の差をなくして聴きやすく調節できるエフェクターのこと
スイッチャーは、価格に幅があります。コストパフォーマンスを考えて、必要十分な機能を備えた製品を選ぶと良いでしょう。従来は映像のプロ向けの機器でしたが、近年は、YouTubeなどのライブ配信が一般に普及しているため、手軽に利用できるスイッチャーも出てきています。その分、手が届きやすい価格になっているため、ウェビナー予算にあったものを見つけましょう。
スイッチャーは、それほど操作は難しいものではありませんが、初めて使う場合は操作方法を覚え、コツを掴む必要があります。あまりに機能が多すぎると初心者には扱いにくいため、操作性の容易さも選択時に考慮するのをおすすめします。
スイッチャーは、映像を切り替えたり、特殊効果を出したりすることで、ウェビナーをよりリッチにすることができます。
さまざまな映像を体験してもらうことにより、ウェビナー参加者はより満足感を得られるでしょう。
今回、スイッチャーの選び方をご紹介しましたが、初めてスイッチャーを選ぶという場合、どれが最適なのかを判断するのはなかなか難しいところもあります。
そこでおすすめしたいのが、リコーが提供する初心者でも気軽にウェビナー配信ができるウェビナー配信機材のオールインワンパッケージ「Quick Live」です。
映像スイッチャーのほか、カメラ、マイク、照明、USBキャプチャーを同梱しているため、オプション機器を選択するわずらわしさがありません。また、各機器の設定や操作もリコーが丁寧にレクチャーさせていただきますので、本番時に操作も安心して行っていただけます。
キャスター付きのワゴンに収納されているため、オフィスのさまざまな場所へ楽に移動が可能で利便性の点でも優れています。スイッチャーを取り入れたい方にもおすすめです。
ご興味がある方は、詳細をご説明いたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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