LSIの最適な検証プロセスで品質向上と効率化を両立

長年培ったLSIの検証技術とノウハウで、品質向上・工数削減

LSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)は、電子機器においてさまざまな機能を実現するために欠かせない重要な部品です。近年、回路の集積度が飛躍的に向上しており、LSIの設計はますます複雑になっています。LSIが仕様通り正しく動作するか確認する検証工程は、開発全体の約6割を占めるとも言われており、品質確保と検証効率を上げることの両立が求められています。
そこでリコーでは、LSIの検証をスムーズに行うため、早期の検証計画の立案から、テスト仕様や検証環境の構築、実行、回路最適化まで、必要な検証を一気通貫で行い、品質向上と検証工数の削減を同時に達成しています。
リコーは、複合機のほか、カメラや車載機器、医療機器などで使われるLSIの自社設計・開発を通して、独自のノウハウを蓄積してきました。このノウハウは、業種問わず、さまざまなLSIに展開可能です。

困り事/実践効果

困り事 実践効果
仕様に対する最適な検証手法が分からず、余分な工数がかかってしまう。また、実機での不具合の解析に時間がかかってしまう。 最適な検証環境を構築し、品質向上と検証工数の削減を同時に達成できる。実機での不具合の低減と解析の効率化ができる。

設計現場での困り事・課題

仕様に対する最適な検証手法が分からず、余分な工数がかかってしまう

LSIの開発工程において、約6割が検証工程と言われています。検証のノウハウが無いと、以下のような問題により余分な工数がかかり、プロジェクトの推進に影響を与えてしまいます。

  • 求める仕様を満たすための最適な検証方法が分からない。
  • 検証での不具合の原因が分からない、回路をどう修正すれば良いか分からず、手戻りが発生してしまう。
  • 検証が不十分で、実機評価で不具合が発生してしまう。

解決したこと

最適な検証環境を構築し、品質向上と検証工数の削減を同時に達成

リコーのさまざまな製品のLSIにおいて、以下のような検証プロセスを実施することで、品質向上と検証工数の削減を両立しています。

  • 検証工程前の計画立案、テスト仕様の明確化
  • 検証環境の構築
  • 検証実行と不具合箇所のフィードバック
  • 目標動作周波数に対するタイミング改善(等価性検証を用いた回路最適化によるタイミング収束性向上)

検証手法には、動的検証、静的検証、等価性検証などがあり、リコーは、長年のLSI開発で培ってきたノウハウにもとづいて最適な手法を選択し組み合わせて適用しています。中でも、静的検証手法を早期から導入し、多くの製品開発に適用済で業界トップクラスの実績があります。

静的な構造解析(静的検証)を表した図

静的な構造解析(静的検証)による
網羅的な検証での品質向上も可能

リコーは、これまでさまざまな商品のLSIの回路設計・開発から製造、評価まで自社で行っており、LSIの検証に独自の技術とノウハウがあります。業種を問わず、LSIについての仕様情報を元に、リコーが蓄積してきた技術から最適な手法を提案し、設計現場の品質向上と工数削減の両立を実現できます。

こんな方にお役立ちできます

  • LSIの実機評価で不具合が出るが、原因が分からないため設計変更が難しい。
  • LSIの検証工程に時間がかかっているため、もっと効率的に実施したい。
  • LSIの検証を実施できる人材が社内にいないため、検証工程を丸ごとサポートして欲しい。また、人材育成についてアドバイスが欲しい。
  • 検証ツールが高価で導入できないため、代わりに検証を実施して欲しい。
  • お客様へのソリューションご提供はFPGAを対象にしています。

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