間接材購買業務において業務見直しによるムリ・ムダ・ムラの低減を行うと同時に、デジタルツールを活用した業務効率化を行い、より付加価値の高い業務へシフトしていくために、間接材購買のDX活動を実施しています。
間接材購買のDX活動を始める前は、品目別のコストダウン活動を推進してきた中で、個々の業務が属人化され、業務効率化という観点で組織的な取り組みができていませんでした。
また、従来の間接材購買システムは物品中心であったため、役務・サービス領域の購買に対するガバナンスやコンプライアンスが担保されていない部分もあり、コンプライアンス上のリスク回避、支払/調達実績情報の可視化と一元管理、関連書面の電子化を目的として、間接材購買システムの刷新に向けた活動を進める必要がありました。
従来の物品中心に展開していた購買システムを見直し、役務サービスも含めた間接材購買システムへ刷新しました。
戦略立案
案件創出
見積交渉
(ソーシング)
契約・発注
(パーチェシング)
管理活動
業務可視化
BIツールによる大量な入札結果の分析・利活用
見積明細ごとの最安値抽出の自動化
発注・検収遅れの督促自動化
ナビゲーションツール導入による購買システムのユーザビリティ向上
案件進捗管理表の自動更新
コストダウン集計の自動化
出張手配・経費精算ルール可視化業務効率化
業務効率化の取り組みにより、年間で791時間の削減を実現しました。
オフィスワークの3M業務(面倒・マンネリ・ミスできない)をなくすことにより、メンバーのモチベーションアップにもつながっています。
h = 時間
BIツールによる建築入札データの利活用 | 105h→0h(▲100%) | 2023年 |
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見積明細ごとの最安値抽出の自動化 | 518h→460h(▲12%) | 2022年 |
発注・検収遅れの督促自動化 | 270h→108h (▲60%) | 2022年 |
リモートワーク併用での勤務実績報告の改善 | 249h→45h(▲82%) | 2023年 |
コストダウン集計の自動化 | 211h→39h (▲82%) | 2021年 |
サプライヤーMAPによる選定効率化 | 60h→30h (▲50%) | 2020年 |
BIツールによる「出張手配・経費精算ルール遵守率の可視化業務」の効率化 | 72h→12h (▲83%) | 2022年 |
また、一気通貫の購買プロセスを標準化できるサービス材を含めた購買システムの導入は、帳票類(郵送/ファクス)の電子化はもちろんのこと、コスト情報の一元管理や自動マッチングによるコンプライアンス向上にもつながっています。
*2018年リコー調べ