リコーグループは、「良き企業市民」として、国または地域の文化や習慣を尊重し、志を同じくする人々とのパートナーシップのもと、会社と社員が協力し合い、地球・社会の持続的発展に貢献することを基本方針としています。
また、地域社会に寄与する社会貢献活動の実践と社会貢献活動を重んじる企業風土の醸成を行動規範としています。
リコージャパンの社会貢献活動の方針
SDGsが目指す「誰一人取り残さない」社会に向けて、多様な働く人、例えば障がい者、難民、シングルマザーなど働くことに困難を抱える人の「はたらく」を支援することで、すべての人の「はたらく歓び」の実現を目指しています。
一般社団法人障がい者自立推進機構パラリンアート® の「障がい者がアートで夢を叶える世界をつくる」に賛同し、プラチナパートナーとして参画しています。障がい者アーティストにテーマに沿った絵をご提供いただき、そのデザインを当レポートやノベルティなどに広く活用することで、障がい者の「はたらきがい」を支援しています。
2021年12月、パラリンアート®運営事務局と所属アーティストの桃太郎さんとオンライン交流会を実施。絵の活用について桃太郎さんは「関心を持ってくれる、知ってくれるのが嬉しい。コロナ禍で全員が同じような抑圧体験をしたからこそ、調和が大切」、事務局からは「最もパラリンアート®の絵を活用してくれている企業」と評価されました。
リコージャパンは、リコーと認定NPO法人育て上げネットと協働し、就労に困難を抱える若者に対して、働くことへのインクルージョンを後押しするプログラムを展開しています。社員がデジタルイノベーションで変化するワークプレイスを紹介するほか、画像制作における受注から納品までの業務を疑似的に体験できるデジタルスキルトレーニングやキャリア相談を実施。作成した画像は、社内サイトのバナーや背景として活用しています。2022年度は2回のプログラムに40名の若者が参加し、リコーグループ社員によるプロボノは62名が参画しました。
和歌山県西牟婁郡白浜町の白良浜で、2021年から官民協働のバリアフリーなアートイベント「白良浜deひらひらTシャツアート展」が開催されています。砂浜に杭を打ちロープを張り、絵や写真が印刷されたTシャツを洗濯物を干すように並べれば、自然の美術館に大変身。子どもや車イスの人も気兼ねなく足を運ぶことができると好評です。
2022年は11月に開催され、500枚を超えるTシャツが展示されました。TシャツはMadeinWakayamaのオーガニックコットン100%。和歌山支社は、イベントのチラシ配布やガーメントプリンター(RICOH Ri 2000)を使用したワークショップの参画など協賛。また、開催にあたり主催団体と共に地元企業との関係性を構築。Tシャツの制作に携わる障がいをもった方への安定した仕事の確保にも貢献しました。当日は、砂浜へ車イスの方をご案内したり、ワークショップを通じて地域や障がい者の方と交流を深めました。
福祉×アート×観光をテーマに、みんなが笑顔になる社会課題解決に向けて、お客様と共にさらなる地域貢献の輪を拡げていきます。
青少年の“理科離れ”を受け、全国でリコーグループのリソース(人材・製品・技術)を活用した子ども向け科学実験プログラムを実施しています。科学の面白さを体験し、関心を高めてもらう機会を子どもたちに提供しています。
学校では学ぶことのできない体験学習の場を提供し、リコーグループの社員ボランティアも多数参加しています。2007年から活動を開始して、累計開催回数は428回、子どもの体験者数は約17万5千人になりました。
RICOH THETA(シータ)という魚眼レンズがついた360度カメラを使わせてもらい、実際に写真を撮りました。私はRICOH THETAを初めて見たし、初めて使ったのでとても楽しかったです。リコーという大きな会社の方からお話していただくという経験は滅多にないと思うので、すごくいい経験となりました。
リコーグループは、生物多様性の保全のみならず地球温暖化防止、持続可能なコミュニティ発展の観点からも森林保全が重要と考え、積極的な取り組みを行っています。「守る」「増やす」の両面で、2020~2030年で新たに100万本の森林を増やす目標を掲げ、「100万本未来の森プロジェクト」を進めています。
生物多様性保全は、リコーグループの社会貢献活動の重点分野の一つとして全国で積極的に取り組んでいます。2017年から、自治体・企業・地域住民といった地域を主体としたさまざまなステークホルダーの皆様と社員が一緒に、地域コミュニティの発展に貢献することを目的として、「ステークホルダー協働による森づくり」を行っています。本活動を通じて、生物多様な里山の回復と人々が暮らすコミュニティの活性化を推進しています。
2008年度より佐賀支社は佐賀市と連携協定を結び、どんぐりの木とリコーをかけ合わせ「どんぐりこ~の森」と名づけ、環境保全活動を行っています。2022年11月には長年の地道な活動が認められ、「佐賀県緑化功労者賞(団体の部)」を受賞しました。全体活動を定期的に行い、100名前後のステークホルダーの皆様と協働しています。13haの森林で下草刈りや枝打ち、どんぐりの木を含め苗木の植栽など生態系豊かな森をつくるとともに、佐賀の水源を守ることにもなり、生物多様性保全に貢献しています。
2022年6月に山口支社は、光市、株式会社ビークルーエッセ、リコーと連携し、冠山総合公園協働活動事業に関する協定を締結しました。森林整備を通して「ふるさと光の豊かな自然との共生を目指す里づくり」に取り組んでいます。冠山総合公園は、梅を中心に四季を通じて花木が楽しめる市で唯一の総合公園です。活動のスタートにあたりヤマザクラを記念に植樹。光市の職員や住民、お客様、山口支社の社員や家族が、森林近辺の除草下刈り作業、樹木の枝打ち、倒木等の除去などの保全作業を定期的に実施しています。
2022年8月に山形支社は、山形県、門伝生産森林組合と、やまがた絆の森協働活動事業に関する協定を締結しました。お互いの資源やノウハウを連携し、山形県の豊かな自然を未来に引き継ぐ森林保全活動や、活動を通じた地域の活性化を目指しています。「リコージャパンなないろの森」の愛称は、リコーグループ7カ所目の森の活動であり、SDGsの7つのゴール達成を目標とし、ゴールの7色をイメージしました。第1回の活動では山形県の職員や門伝生産森林組合、山形支社と関連会社の社員など約60名が汗を流しました。
北海道支社は、支笏湖近郊の樽前山麓国有林において森林保全活動を行っています。2004年に台風18号の影響で倒木被害を受けた森林を再生するため、胆振東部森林管理署と協定を締結した場所に、2006年から400本あまりの植林を実施してきました。森林育成については、苗木調達から育成ノウハウの指導に至るまで、雪印種苗株式会社からご協力をいただきました。
その後、兎や鹿の食害など動物被害等がありましたが、累計290本の補植や、土壌改良、毎年の下草刈りなどを地道に継続してきました。近年は、ステークホルダー協働の森づくりとして、お客様やご販売店にもご参加いただき、活動の輪を拡げています。長期にわたる継続した活動が認められ、2018年には北海道森林管理局から継続的な森林保全活動の功績に対し「国民の森林づくり感謝状」をいただきました。
山梨支社は、2010年に韮崎市と森林整備に関する協定を締結し、毎年2回(春・秋)森林保全活動を行っています。2023年6月は、キャンプ場もあり登山もできる甘利山さわら池、白鳳荘周辺の環境美化保全活動を実施しました。山梨支社の社員や家族、お客様など60名の皆さんと、下草刈りや雑木林の伐採などを行いました。地域の皆様とともに、市民の健康づくりや自然体験などに利用される自然公園の森林を整備し、生物多様性の保全と地域コミュニティーの発展に貢献することを目指していきます。
神奈川支社は6月24日、神奈川県藤沢市辻堂西海岸の砂浜で、海岸清掃を通じて自然の大切さを学ぶSDGsイベントを開催しました。コロナ禍もあり4年振りの開催となりましたが、社員やその家族、お客様、パートナー様など約250人に参加いただきました。プラスチックごみが海の生き物に及ぼす影響について学び、環境への意識を高めたあとは、参加者全員でビーチクリーンアップ(清掃活動)。集めたプラスチックごみは、リコー製の樹脂判別ハンディセンサーで材質をチェック後、分別してリサイクルできる神奈川支社のお客様へ引き取って頂きました。(分ければ資源!)
リコージャパンは、全社員が年間で一人1 件以上の社会貢献活動への参加を目指し、推進しています。
リコー社会貢献クラブ・FreeWillは、社員参加型の支援組織です。自ら参加した会員は、毎月の給与と賞与の端数を拠出し、集まった資金を寄付や社会貢献活動に参加する費用として役立てています。
定期的に行っている寄付活動では、会員による推薦と運営委員の審議に基づいて支援先を決定しています。また、国内での大雨や台風、トルコ・シリア地震の被害など、国内外問わず緊急支援寄付も実施しています。
日本語の絵本に現地語の翻訳シールを貼りアジアの子どもたちに贈る「絵本プロジェクト」など外部のNPOと連携した社会貢献活動も行っています。
など