社会貢献活動

リコーグループは、「良き企業市民」として、国または地域の文化や習慣を尊重し、志を同じくする人々とのパートナーシップのもと、会社と社員が協力し合い、地球、社会の持続的発展に貢献することを基本方針としています。

リコージャパンの社会貢献活動の方針

  • 世の中(地域)から感謝される企業を目指し、地域に貢献する
  • 組織全体またはチームで一体感を持ち、全員が社会課題解決(SDGs)に取り組む
  • ステークホルダー(お客様、行政、住民、団体)と連携し、活動の輪を広げる
  • 重点分野:「はたらく人のインクルージョン」「地域・社会の発展」「気候危機への対応と生物多様性保全」

重点分野ごとの活動

はたらく人の
インクルージョン
地域・社会の発展
生物多様性保全への
取り組み

SDGsが目指す「誰一人取り残さない」社会に向けて、多様な働く人、例えば障がい者、難民、シングルマザーなど働くことに困難を抱える人の「はたらく」を支援することで、すべての人の「はたらく歓び」の実現を目指しています。

パラリンアートで障がい者支援

一般社団法人障がい者自立推進機構 パラリンアート®の「障がい者がアートで夢を叶える世界をつくる」に賛同し、プラチナパートナーとして参画。障がいを持つアーティストが自立した社会生活を送れるよう支援しています。また、描いていただいた絵は、リコージャパンの発行物やノベルティ、事業所の装飾などに活用しています。2023年度は、リコージャパン石川支社の事業所リニューアルに伴い、壁面に飾るアートを障がい者アーティストに依頼しました。絵のテーマは支社のメンバーが検討し、「愛があふれる職場」に決定。テーマをアーティストにお伝えし、描いていただきました。

後述の絵の画像

【テーマ】ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン
【タイトル】「活き活き!みんな輝くダイバーシティ」
by KOTO

後述の絵の画像

【テーマ】人とデジタルの力で、誰にでも働きやすい社会
【タイトル】「AI・DXと豊かで温かな未来」
by 麦ごはん

後述の絵の画像

【テーマ】脱炭素社会の実現
【タイトル】「クリーンなエネルギーを世界へ」
by RIE

後述の絵の画像

【テーマ】生物多様性保全 マングローブの森と人・コミュニティ
【タイトル】「小さな地球」
by miho

事業所の壁画をアーティストに依頼

リコージャパン石川支社事業所のリニューアルに伴い、壁面を装飾する絵を障がい者アーティストのKOTOさんに描いていただきました。依頼するにあたり、リニューアルメンバーでディスカッションを行ない、描いていただきたい絵のキーワードを「成長」「未来」「つながり」「あたたかみ」に決定。約2ヵ月の制作期間を経て完成しました。来社されたお客様にも社会貢献の取り組みとしてご紹介しています。

後述の内容を表した図

石川支社リニューアルメンバーと作品「成長つながるひろがる」
by KOTO

若者向けデジタル支援プログラム

リコージャパンは、リコーと認定NPO法人育て上げネットと協働し、就労に困難を抱える若者に対して、働くことへのインクルージョンを後押しするプログラムを展開しています。社員がデジタルイノベーションで変化するワークプレイスを紹介するほか、画像制作における受注から納品までの業務を疑似的に体験できるデジタルスキルトレーニングやキャリア相談を実施。作成した画像は、社内サイトのバナーや背景として活用しています。2023年度はメタバース講座や3Dオブジェクトの作成を行ない、2回のプログラムに35名の若者が参加し、リコーグループ社員によるプロボノ注1は41名が参画しました。

  • 注1)
    職業上のスキルや経験を活かして取り組む社会貢献。
後述の内容を表した図

メタバース空間で若者とリコーグループ社員がアバターで会話

後述の内容を表した図

メタバース空間用オブジェクト作成の講義

Voice 参加者の声

若者からのコメント
  • 社員さんのつらい経験をどう乗り切ったかという体験談をお聞きできたのは貴重な経験だった。
  • 恐れずに挑戦することの大切さなど、技術や知識よりも貴重と思える社会人の生の声が聞けてよかった。
  • あいまいだった働くことについて、さまざまな話を聞いて、自分の中で少し明瞭になった。
  • 以前3DCGソフトに触れて挫折した経験があったのですが、今回カメラを作れたことで自信につながりました。できないと諦めていたことでも、もう一度挑戦すればできることもあると学びました。
プロボノからのコメント
  • 参加したプロボノの皆さんが非常に前向きで刺激を受けた。
  • 改めて働くことの意味について、さまざまなバックグランドの方と話しながら考えることができた。
  • 若者からポジティブなフィードバックをもらったので、少しでも貢献できたという実感を持つことができた。
  • 若者就労支援にNPOの方をはじめ多くの方が関わっており、さまざまな支援プログラムが提供されていることを知ることができた。その一部に参加できたことが良い経験となった。
  • 自分の体験談が少しでも若者の役に立っていると思うと嬉しかった。

まちづくり

白良浜deひらひらTシャツアート展で地域貢献

2021年より和歌山県西牟婁郡白浜町の白良浜で開催されている官民協働のバリアフリーなアートイベント「白良浜deひらひらTシャツアート展」に参画しています。
砂浜に杭を打ってロープを張り、絵や写真が印刷されたTシャツを並べれば、自然の美術館に大変身!お子さんや車いすの方、障がいを持たれた方まで、誰でも気兼ねなく足を運ぶことができると好評です。
2023年度は11月に開催され、Tシャツの応募数は1,100枚を超えました。TシャツはMade in Wakayamaのオーガニックコットン100%。福祉施設をはじめとした県内企業で製造されており、Tシャツに携わるすべての方の安定した仕事の確保など、DEIの取組みにも貢献しています。
和歌山支社は、主催団体と共にイベントを企画、立ち上げ。また、イベントのチラシ配布やガーメントプリンター(RICOH Ri 2000)を使用したワークショップなどで協賛。当日は、砂浜へ車いすの方をご案内したり、ワークショップを通じて地域や障がいを持たれた方と交流を深めました。
福祉×アート×観光をテーマに、みんなが笑顔になる社会課題解決に向け、お客様と共にさらなる地域貢献の輪を広げていきます。

後述の内容を表した図

イベント会場の入口もTシャツが目印に!

後述の内容を表した図

車いすの方も砂浜へご案内しました

後述の内容を表した図

事務局メンバーとリコージャパン社員で集合写真を撮影

  • 注)
    DEI 【多様性(ダイバーシティ)、公正性(エクイティ)、包含性(インクルージョン)】
越前水仙(福井県花)再生ボランティア活動

越前海岸で咲く水仙は「越前水仙」の名で知られ、福井県の県花に指定されています。
その美しい花を未来へつなげるため、福井支社では水仙再生ボランティア活動に力を入れています。
栽培農家の高齢化や獣害により、越前水仙の維持や管理が難しくなっていることを知り、2024年は福井に拠点のある企業3社と協力し、海岸沿いの斜面の草刈りを実施。社員やその家族など約30人が参加し、水仙が元気に育つ環境づくりを行ないました。この活動を通して、地元産業を理解し地域への貢献を実感しています。冬には、白く可憐な水仙の花が咲き誇る姿を想像しながら活動を継続していきます。

後述の内容を表した図

晴天の中、リコージャパン含め4社合同での記念撮影!

後述の内容を表した図

草刈り後の耕した畑に、やさしく球根植付
花が咲くのが楽しみ!

後述の内容を表した図

つぼみの状態で刈取りをして出荷、洗ってから選別

教育

リコー・サイエンスキャラバン

青少年の“理科離れ”を受け、全国でリコーグループのリソース(人材、製品、技術)を活用した子ども向け科学実験プログラムを実施しています。科学の面白さを体験し、関心を高めてもらう機会を子どもたちに提供しています。また、2020年度から文科省の教育改革をふまえ、今まで培ったリコー・サイエンスキャラバンの知見を活用して、探究型授業への支援活動を開始しました。子どもたちのより深い学びに貢献するプログラムになっています。
学校では学ぶことのできない体験学習の場を提供し、リコーグループの社員ボランティアも多数参加しています。2007年から活動を開始して、累計開催回数は460回、子どもの体験者数は約17万7,000人になりました。(2024年3月時点)

後述の内容を表した図

不思議な360度写真に興味津々
青少年のための科学の祭典2024 千葉大会

後述の内容を表した図

カメラのレンズをのぞいてみよう
青少年のための科学の祭典2024 全国大会

後述の内容を表した図

参加した子には、顔写真を撮影し缶バッジにしてプレゼント
2024科学講座(埼玉県富士見市)

Voice 生徒の声

RICOH THETA(シータ)という魚眼レンズがついた360度カメラを使わせてもらい、実際に写真を撮りました。私はRICOH THETAを初めて見たし、初めて使ったのでとても楽しかったです。リコーという大きな会社の方からお話していただくという経験は滅多にないと思うので、すごくいい経験となりました。

産学官連携による SDGs出前教室

埼玉支社では、さいたま市環境局、埼玉大学との産学官連携にて、さいたま市内の小学校4年生以上を対象にしたSDGsの出前教室を行なっています。2023年のプログラムでは6年生を対象に小学校4年生の社会科で学ぶゴミの問題や、海洋汚染などに触れ、5年生で学ぶ森林の循環について学びました。その後、さいたま市環境局の職員の方と埼玉大学の学生さんにサポートに入っていただき、株式会社AQ Group様考案の、間伐材を使用した木のストローの作成を体験しました。最後は自分でもできるSDGs宣言を書いて、クラス単位で実施発表しました。

後述の内容を表した図

クイズを出しながら楽しく学習

後述の内容を表した図

大学生もサポートに入り木のストロー作り

後述の内容を表した図

最後は自分でもできるSDGs宣言!

リコーグループは、生物多様性の保全が真に豊かで持続可能な社会の構築につながると考え、2009年に「生物多様性方針」を制定し、2010年には森林破壊の予防と、労働などの社会面に配慮した原材料調達に向けて「リコーグループ製品の原材料木材に関する規定」を制定しました。また、2030年までに100万本の森林を増やす目標を掲げた「100万本未来の森プロジェクト」を進めています。生物多様性の損失を止め回復軌道に乗せる「ネイチャーポジティブ注1」と「森林破壊ゼロ」社会の実現に向けて、事業活動における環境負荷削減と生物多様性保全に積極的に取り組んでいます。

  • 注1)
    ネイチャーポジティブ:自然を回復軌道に乗せるため、生物多様性の損失を止め、反転させること

持続可能な用紙調達の取り組み

持続可能な社会を構築するためには、持続可能な調達が重要と考え、ESG、購買、生産、販売など関連する部門からグローバルでメンバーが集結し、2022年に「グローバル紙調達プロジェクト」を発足させました。各地域における課題を共有し、リスクマネジメント活動としてサプライヤーへアンケートを実施するなど、生物多様性に配慮した持続可能な紙の調達を検討しています。このプロジェクトを通じて、環境負荷を減らした紙の調達の重要性を各地域のメンバーが認識し、再生紙やECF注1紙などの環境に配慮した製品を調達を進めることで、お客様に安心して用紙をご使用いただけるように活動しています。
リコーグループでは、2010年「リコーグループ製品の原材料木材に関する規定」を制定していますが、用紙についての方針をさらに明確にするために、2023年、環境面と人権や地域での操業に配慮した「用紙調達方針」を新たに制定しました。これらの方針や規定に基づいて、事業活動に伴う環境負荷を削減すると同時に、地球の再生能力を維持し、高める取り組みを進めています。

  • 注1)
    ECF:Elemental Chlorine Free の略、無塩素漂白パルプのこと

ステークホルダー協働による森づくり

生物多様性保全は、リコーグループの社会貢献活動の重点分野の一つとして取り組んでいます。2017年より、地域コミュニティの発展に貢献することを目的として、自治体、企業、地域住民など地域を主体としたさまざまなステークホルダーの皆様と社員が協働する「ステークホルダー協働による森づくり」を全国で推進しています。2023年度にはリコーグループが所有する「えなの森」「環境事業開発センター」が環境省「自然共生サイト注1」に認定されました。この活動は、生物多様な里山の回復と人々が暮らすコミュニティの活性化を目指しています。

  • 注1)
    自然共生サイト:「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域」を国が認定する区域のこと
前述の内容を表した図
佐賀県佐賀市「どんぐりこ~の森」

2008年度より佐賀支社は佐賀市と連携協定を結び、どんぐりの木とリコーをかけ合わせ「どんぐりこ~の森」と名づけ、環境保全活動を行なっています。生態系豊かな森をつくるとともに、佐賀の水源を守る取り組みとして、生物多様性保全に貢献しています。

山口県光市「冠リコーの森」

2022年6月に山口支社は、光市、株式会社ビークルーエッセ、リコーと連携し、冠山総合公園協働活動事業に関する協定を締結しました。森林整備を通して「ふるさと光の豊かな自然との共生を目指す里づくり」に取り組んでいます。

山形県山形市「リコージャパンなないろの森」

2022年8月に山形支社は、山形県、門伝生産森林組合と、やまがた絆の森協働活動事業に関する協定を締結しました。お互いの資源やノウハウを連携し、山形県の豊かな自然を未来に引き継ぐ森林保全活動や、活動を通じた地域の活性化を目指しています。

山梨県韮崎市「リコーの森にらさき」

山梨支社は、2010年に韮崎市と森林整備に関する協定を締結し、毎年2回(春、秋)森林保全活動を行なっています。地域の皆様と共に、市民の健康づくりや自然体験などに利用される自然公園の森林を整備し、生物多様性の保全と地域コミュニティの発展に貢献することを目指していきます。

岐阜県恵那市「リコーえなの森」

リコーグループの生産系関連会社リコーエレメックス恵那事業所の敷地に40ヘクタール以上の森林があり保全活動を行なっています。活動には地元の住民、企業、NPO団体、リコー関連会社が参画。環境保全にとどまらず、次世代育成、コミュニティの活性化および発展に貢献することを目指しています。

沖縄県「やんばるの森」

リコーグループでは2001年から、生態系豊かなやんばるの森を守り地域の発展につながる活動支援をしてきました。2016年にはやんばるの森が国立公園に登録され、新たに地域と連携した活動によりチョウの棲む里づくりに取り組んでいます。

海の豊かさを守る活動

富山県の海岸清掃活動

富山支社は7月7日の海開き前に3ヵ所で開催された海岸清掃に参加。
近年は自然環境に対する意識の高まりもあり、全国各地で「クリーンアップ運動」が展開されています。富山支社は地元で開催される清掃活動に分かれて、朝早くから社員とその家族と一緒に参加しました。
富山県は行政、生協や農協、森林組合などと手を携えて「海岸クリーン作戦」を行なうなど積極的に活動の輪を広げており、地域住民、地元中学校、企業の皆さんが海の豊かさを守ろうと自発的に参加してゴミ拾いを行なっています。

後述の内容を表した図

八重津市 八重津浜

後述の内容を表した図

高岡市 松太枝浜

後述の内容を表した図

黒部市 荒俣海岸

全社員が参加できる活動

社会貢献活動への参加

リコージャパンは、全社員が年間で1件以上の社会貢献活動に参加することを目指しています。社会貢献活動への社員参加率は、2022年度の79.1%から、2023年度は78.2%に減少する結果に。2024年度は社員の参加促進に向け、より魅力的な活動の検討を進めていきます。

支援の輪を広げる社会貢献クラブ

リコー社会貢献クラブ・FreeWillは、1999年に設立され、2024年で25周年を迎えた社員参加型の支援組織です。自ら参加した会員は、毎月の給与と賞与の端数を拠出し、集まった資金を寄付や社会貢献活動に参加する費用として役立てています。
定期的に行なっている寄付活動では、会員による推薦と運営委員の審議に基づいて支援先を決定しています。また、国内での大雨や台風、トルコ・シリア地震の被害など、国内外問わず緊急支援寄付も実施しています。
日本語の絵本に現地語の翻訳シールを貼りアジアの子どもたちに贈る「絵本プロジェクト」など外部のNPOと連携した社会貢献活動も行なっています。

後述の内容を表した図

東日本盲導犬協会に寄付金贈呈

後述の内容を表した図

社員の家族も参加する絵本プロジェクト

災害復興支援の活動

能登半島地震の被災地支援

リコーグループは、被災地および被災された方々への支援を目的として、リコー社会貢献クラブ・FreeWillから特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパンへ50万円の寄付を実施しました。また、社員に寄付を募り集まった2,836,125円を特定非営利活動法人ジャパン・プラットフォームへ寄付しました。
リコージャパンでは、2024年7月と8月に首都圏の事業所が入る2ヵ所のビル内で“がんばろう北陸!福井市マルシェ”を開催。たくさんの社員と入居テナントや地域の方々も参加して商品を購入していました。この販売会の総売り上げから、リコージャパンが受けた出展収益を社員の募金先の団体に寄付しています。
これらの寄付金は、能登半島地震の被災地での食料や生活用品などの物資支援や、救助犬や医療者による救助、障がい者や高齢者、子どもの支援などに活用されています。

過去の活動

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