リコーグループは、「良き企業市民」として、国または地域の文化や習慣を尊重し、志を同じくする人々とのパートナーシップのもと、会社と社員が協力し合い、地球、社会の持続的発展に貢献することを基本方針としています。
SDGsが目指す「誰一人取り残さない」社会に向けて、多様な働く人、例えば障がい者、難民、シングルマザーなど働くことに困難を抱える人の「はたらく」を支援することで、すべての人の「はたらく歓び」の実現を目指しています。
一般社団法人障がい者自立推進機構 パラリンアート®の「障がい者がアートで夢を叶える世界をつくる」に賛同し、プラチナパートナーとして参画。障がいを持つアーティストが自立した社会生活を送れるよう支援しています。また、描いていただいた絵は、リコージャパンの発行物やノベルティ、事業所の装飾などに活用しています。2023年度は、リコージャパン石川支社の事業所リニューアルに伴い、壁面に飾るアートを障がい者アーティストに依頼しました。絵のテーマは支社のメンバーが検討し、「愛があふれる職場」に決定。テーマをアーティストにお伝えし、描いていただきました。
リコージャパン石川支社事業所のリニューアルに伴い、壁面を装飾する絵を障がい者アーティストのKOTOさんに描いていただきました。依頼するにあたり、リニューアルメンバーでディスカッションを行ない、描いていただきたい絵のキーワードを「成長」「未来」「つながり」「あたたかみ」に決定。約2ヵ月の制作期間を経て完成しました。来社されたお客様にも社会貢献の取り組みとしてご紹介しています。
リコージャパンは、リコーと認定NPO法人育て上げネットと協働し、就労に困難を抱える若者に対して、働くことへのインクルージョンを後押しするプログラムを展開しています。社員がデジタルイノベーションで変化するワークプレイスを紹介するほか、画像制作における受注から納品までの業務を疑似的に体験できるデジタルスキルトレーニングやキャリア相談を実施。作成した画像は、社内サイトのバナーや背景として活用しています。2023年度はメタバース講座や3Dオブジェクトの作成を行ない、2回のプログラムに35名の若者が参加し、リコーグループ社員によるプロボノ注1は41名が参画しました。
2021年より和歌山県西牟婁郡白浜町の白良浜で開催されている官民協働のバリアフリーなアートイベント「白良浜deひらひらTシャツアート展」に参画しています。
砂浜に杭を打ってロープを張り、絵や写真が印刷されたTシャツを並べれば、自然の美術館に大変身!お子さんや車いすの方、障がいを持たれた方まで、誰でも気兼ねなく足を運ぶことができると好評です。
2023年度は11月に開催され、Tシャツの応募数は1,100枚を超えました。TシャツはMade in Wakayamaのオーガニックコットン100%。福祉施設をはじめとした県内企業で製造されており、Tシャツに携わるすべての方の安定した仕事の確保など、DEIの取組みにも貢献しています。
和歌山支社は、主催団体と共にイベントを企画、立ち上げ。また、イベントのチラシ配布やガーメントプリンター(RICOH Ri 2000)を使用したワークショップなどで協賛。当日は、砂浜へ車いすの方をご案内したり、ワークショップを通じて地域や障がいを持たれた方と交流を深めました。
福祉×アート×観光をテーマに、みんなが笑顔になる社会課題解決に向け、お客様と共にさらなる地域貢献の輪を広げていきます。
越前海岸で咲く水仙は「越前水仙」の名で知られ、福井県の県花に指定されています。
その美しい花を未来へつなげるため、福井支社では水仙再生ボランティア活動に力を入れています。
栽培農家の高齢化や獣害により、越前水仙の維持や管理が難しくなっていることを知り、2024年は福井に拠点のある企業3社と協力し、海岸沿いの斜面の草刈りを実施。社員やその家族など約30人が参加し、水仙が元気に育つ環境づくりを行ないました。この活動を通して、地元産業を理解し地域への貢献を実感しています。冬には、白く可憐な水仙の花が咲き誇る姿を想像しながら活動を継続していきます。
青少年の“理科離れ”を受け、全国でリコーグループのリソース(人材、製品、技術)を活用した子ども向け科学実験プログラムを実施しています。科学の面白さを体験し、関心を高めてもらう機会を子どもたちに提供しています。また、2020年度から文科省の教育改革をふまえ、今まで培ったリコー・サイエンスキャラバンの知見を活用して、探究型授業への支援活動を開始しました。子どもたちのより深い学びに貢献するプログラムになっています。
学校では学ぶことのできない体験学習の場を提供し、リコーグループの社員ボランティアも多数参加しています。2007年から活動を開始して、累計開催回数は460回、子どもの体験者数は約17万7,000人になりました。(2024年3月時点)
RICOH THETA(シータ)という魚眼レンズがついた360度カメラを使わせてもらい、実際に写真を撮りました。私はRICOH THETAを初めて見たし、初めて使ったのでとても楽しかったです。リコーという大きな会社の方からお話していただくという経験は滅多にないと思うので、すごくいい経験となりました。
埼玉支社では、さいたま市環境局、埼玉大学との産学官連携にて、さいたま市内の小学校4年生以上を対象にしたSDGsの出前教室を行なっています。2023年のプログラムでは6年生を対象に小学校4年生の社会科で学ぶゴミの問題や、海洋汚染などに触れ、5年生で学ぶ森林の循環について学びました。その後、さいたま市環境局の職員の方と埼玉大学の学生さんにサポートに入っていただき、株式会社AQ Group様考案の、間伐材を使用した木のストローの作成を体験しました。最後は自分でもできるSDGs宣言を書いて、クラス単位で実施発表しました。
リコーグループは、生物多様性の保全が真に豊かで持続可能な社会の構築につながると考え、2009年に「生物多様性方針」を制定し、2010年には森林破壊の予防と、労働などの社会面に配慮した原材料調達に向けて「リコーグループ製品の原材料木材に関する規定」を制定しました。また、2030年までに100万本の森林を増やす目標を掲げた「100万本未来の森プロジェクト」を進めています。生物多様性の損失を止め回復軌道に乗せる「ネイチャーポジティブ注1」と「森林破壊ゼロ」社会の実現に向けて、事業活動における環境負荷削減と生物多様性保全に積極的に取り組んでいます。
持続可能な社会を構築するためには、持続可能な調達が重要と考え、ESG、購買、生産、販売など関連する部門からグローバルでメンバーが集結し、2022年に「グローバル紙調達プロジェクト」を発足させました。各地域における課題を共有し、リスクマネジメント活動としてサプライヤーへアンケートを実施するなど、生物多様性に配慮した持続可能な紙の調達を検討しています。このプロジェクトを通じて、環境負荷を減らした紙の調達の重要性を各地域のメンバーが認識し、再生紙やECF注1紙などの環境に配慮した製品を調達を進めることで、お客様に安心して用紙をご使用いただけるように活動しています。
リコーグループでは、2010年「リコーグループ製品の原材料木材に関する規定」を制定していますが、用紙についての方針をさらに明確にするために、2023年、環境面と人権や地域での操業に配慮した「用紙調達方針」を新たに制定しました。これらの方針や規定に基づいて、事業活動に伴う環境負荷を削減すると同時に、地球の再生能力を維持し、高める取り組みを進めています。
生物多様性保全は、リコーグループの社会貢献活動の重点分野の一つとして取り組んでいます。2017年より、地域コミュニティの発展に貢献することを目的として、自治体、企業、地域住民など地域を主体としたさまざまなステークホルダーの皆様と社員が協働する「ステークホルダー協働による森づくり」を全国で推進しています。2023年度にはリコーグループが所有する「えなの森」「環境事業開発センター」が環境省「自然共生サイト注1」に認定されました。この活動は、生物多様な里山の回復と人々が暮らすコミュニティの活性化を目指しています。
2008年度より佐賀支社は佐賀市と連携協定を結び、どんぐりの木とリコーをかけ合わせ「どんぐりこ~の森」と名づけ、環境保全活動を行なっています。生態系豊かな森をつくるとともに、佐賀の水源を守る取り組みとして、生物多様性保全に貢献しています。
2022年6月に山口支社は、光市、株式会社ビークルーエッセ、リコーと連携し、冠山総合公園協働活動事業に関する協定を締結しました。森林整備を通して「ふるさと光の豊かな自然との共生を目指す里づくり」に取り組んでいます。
2022年8月に山形支社は、山形県、門伝生産森林組合と、やまがた絆の森協働活動事業に関する協定を締結しました。お互いの資源やノウハウを連携し、山形県の豊かな自然を未来に引き継ぐ森林保全活動や、活動を通じた地域の活性化を目指しています。
山梨支社は、2010年に韮崎市と森林整備に関する協定を締結し、毎年2回(春、秋)森林保全活動を行なっています。地域の皆様と共に、市民の健康づくりや自然体験などに利用される自然公園の森林を整備し、生物多様性の保全と地域コミュニティの発展に貢献することを目指していきます。
リコーグループの生産系関連会社リコーエレメックス恵那事業所の敷地に40ヘクタール以上の森林があり保全活動を行なっています。活動には地元の住民、企業、NPO団体、リコー関連会社が参画。環境保全にとどまらず、次世代育成、コミュニティの活性化および発展に貢献することを目指しています。
リコーグループでは2001年から、生態系豊かなやんばるの森を守り地域の発展につながる活動支援をしてきました。2016年にはやんばるの森が国立公園に登録され、新たに地域と連携した活動によりチョウの棲む里づくりに取り組んでいます。
富山支社は7月7日の海開き前に3ヵ所で開催された海岸清掃に参加。
近年は自然環境に対する意識の高まりもあり、全国各地で「クリーンアップ運動」が展開されています。富山支社は地元で開催される清掃活動に分かれて、朝早くから社員とその家族と一緒に参加しました。
富山県は行政、生協や農協、森林組合などと手を携えて「海岸クリーン作戦」を行なうなど積極的に活動の輪を広げており、地域住民、地元中学校、企業の皆さんが海の豊かさを守ろうと自発的に参加してゴミ拾いを行なっています。
リコージャパンは、全社員が年間で1件以上の社会貢献活動に参加することを目指しています。社会貢献活動への社員参加率は、2022年度の79.1%から、2023年度は78.2%に減少する結果に。2024年度は社員の参加促進に向け、より魅力的な活動の検討を進めていきます。
リコーグループは、被災地および被災された方々への支援を目的として、リコー社会貢献クラブ・FreeWillから特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパンへ50万円の寄付を実施しました。また、社員に寄付を募り集まった2,836,125円を特定非営利活動法人ジャパン・プラットフォームへ寄付しました。
リコージャパンでは、2024年7月と8月に首都圏の事業所が入る2ヵ所のビル内で“がんばろう北陸!福井市マルシェ”を開催。たくさんの社員と入居テナントや地域の方々も参加して商品を購入していました。この販売会の総売り上げから、リコージャパンが受けた出展収益を社員の募金先の団体に寄付しています。
これらの寄付金は、能登半島地震の被災地での食料や生活用品などの物資支援や、救助犬や医療者による救助、障がい者や高齢者、子どもの支援などに活用されています。
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