リコーでは2018年度より国内外の生産工場現場のDX化を推進しておりますが、特に、“現場作業の見える化~工程分析~改善実施”プロセスにおけるスピードアップという経営課題が依然として残っておりました。
そこで、『生産工程可視化システム リコー オールラインレコグナイザー(ALR)』を活用することで、大幅な効率改善に至った社内実践事例をご紹介いたします。
これまでの課題
ALR活用による効果
増産対応による生産体制変更の場合、作業者の増員を伴うライン編成の変更が生じます。
ライン編成の変更のためには、現状(体制変更前)の各工程の作業時間や改善ポテンシャルの抽出といった工程状況把握が必要となりますが、従来は、この調査を人手で行っていました。
① 人手による調査時間:115時間 → 0時間 (▲100%)
対象ラインに最大8台のIPカメラを設置し、録画・検出システム「ウォッチャー」を活用した自動処理で人手作業の廃止を実現しました。
② 分析時間:8時間 → 0.5時間 (▲94%)
ALRで取得・蓄積したデジタルデータをBIツールと連動させることで、面倒なデータ集計やグラフ作成が自動化され、データを読んで分析する時間だけに短縮できました。また、PCを介して現場から離れた所でも閲覧が可能となり、分析時間の短縮だけでなく、経営層・管理層との情報共有にも活用できました。
① 動画分析による作業のムダ改善
② ライン編成見直しによる台数アップ
■生産工程可視化システム リコー オールラインレコグナイザー(ALR)
●最大8台の多視点カメラによる24H動画撮影により、生産工程の「変化」や「作業のバラツキ」をリアルタイムでウォッチングできます。履歴としても残せますので録画から分析・改善に使えます。
●録画・検出システム「ウォッチャー」と録画映像分析システム「ビューワー」の活用により、デジタルデータの取得から分析・改善まで短期間&スムーズな対応を実現します!
●24H録画&人による常時監視が不要!
●工程調査に要する多大な労力が無くなります!
●設備稼働率向上や無人化・省人化といった経営課題をお持ちの方にマッチングする製品です!
今回ご紹介した事例だけでなく、様々な場面での用途でお使いいただけます。