【導入前の課題】
(設計会議)
(新人技術研修)
【導入後の効果】
(設計会議)
(新人技術研修)
設計・開発の進め方もダイナミックに変わりつつある半導体事業。IWB導入の背景を、三栄ハイテックス株式会社 代表取締役社長の間淵様に語っていただきました。
「私どもの本社は浜松にありますが、お客様が東京、関西、名古屋と広がっており、お客様と密に連絡を取って、プロジェクトを効率良く進める必要が増してきています。加えて、中国にも設計の拠点があり、会議の度に人が行き来していては時間的にもコスト的にも非効率です。お互いにオンラインで意思疎通できるコミュニケーションツールを強く望んでいた状況があります」
お客様のニーズに応え、プロジェクトの増大に対応するために、国内外の複数拠点のチームで設計・開発に当たる上で必須のコミュニケーションツール。IWB導入に至る経緯を、R&Dグループ係長の田村様が振り返ります。
「複数の拠点間でPCの画面を共有するために、当初はWEB会議システムを導入して会議を行っていました。しかし、接続が不安定で設定に時間がかかり、大きなロスがありました。また、ようやく会議がスタートしても、PCの画面とマウスのポインターの動きでしか共有できず、オンラインでつながった意味が感じられない会議が続いていました」
一方で、毎年4月から9月にかけて行う新人技術研修でも、問題点が浮き彫りになっていたといいます。田村様が続けます。「年々研修の参加者が増えてきまして、後ろの席の者は講義が見づらいという問題が起きていました。講師が通常のホワイトボードに回路図やソフトウェアを書き込んで説明していくのですが、見ることに意識がいってしまって、内容に集中力が注げないのです。こちらの問題も改善しないと研修自体が破綻してしまうと対策を練ってたところ、ITインフラの担当者が見つけてきたのがIWBです」
田村様は早速、リコージャパンの浜松営業所でデモ機に触れて確認。本体にサーバー機能を搭載し、イントラネットにつながるので、安定作動することや、遠隔間の良好なレスポンス、画面に直接書き込める点にメリットを実感。報告を受けた間淵社長も納得して、導入に至りました。
IWB導入により、三栄ハイテックス株式会社様が進める複数拠点チームでの設計・開発は大きく前進したと、田村様は手応えを感じていらっしゃいます。
「接続がスムーズになり、IWBを介してすぐに会議が始められます。レスポンスも良いので、中国とやり取りしている時も違和感がありません。IWBに表示した回路図などをお互いに共有し、意見を交わしながら書き込んでいき、まるでひとつの拠点に集まって会議しているような臨場感がありますね。ダイレクトに書き込んで強調したい点やニュアンスまで伝え合うことで、細かな設計思想やアイデアを共有でき、質の高い設計につながっています。作業の優先順位が明確になり、それぞれの持ち場に戻ってから効率的に仕事できることも、大きなメリットです。現在は複数の拠点で週数回のペースでIWBを使った遠隔会議を行っていますが、これからもっと増えてくると思います。中国と行う場合は、本社サイドが3~4名、中国サイドが5名程度参加して、レイアウト設計についてディスカッションをしています。中国の現地設計者も日本語を話せますが、設計は言葉を超えた共通言語ですから、IWBの視覚的効果がいちだんと理解を深めてくれています。拠点間の壁を超えてコミュニケーションを取ることができました」
設計会議ではIWBに表示した回路図などをお互いに共有しながら開発の思想やアイデアを共有します。
さらに、懸案の新人教育においても大きな効果を上げられたそうです。研修室でのIWBの活用法を、田村様にご説明いただきました。
「新人技術研修の問題点は、後ろの席の者が講義内容を見づらいという点にありました。そこで、IWBに内蔵されている画面共有機能を使って、受講者のPCのWEBブラウザ上にIWBの画面を表示させることにしました。こうすることによって、どの席にいても、講義内容を手元でしっかりと見ることができ、研修内容に集中することが可能になりました。講師が画面に直接書き込んだことも、瞬時に各自のPCに反映されますから、情報の欠落がなくなり、実り多い研修が実現できています。講師もPC内の資料をすばやく取り出して表示したり、その上から重要なポイントを直接書き込んだりできるので、講義の内容もアイデアにあふれた質の高いものになっています。研修の半年間はエンジニアの基礎をつくる貴重な時間です。この点が改善されたことは、私どもの会社にとって大きな財産となります。さらに、遠隔設計会議が実現できたのだから、遠隔研修も可能ではないか、私どもは次の段階を見すえています」
IWBに搭載されているWEBブラウザで画面共有する機能を使って、受講者のPCにIWBの画面を表示。
三栄ハイテックス株式会社様の設計開発業務のために、実りある新人研修と、臨場感あふれる設計会議の実現を支えるIWB。リコージャパンの浜松営業所でデモ機に触れ、導入を決断された選定ポイントを、田村様に挙げていただきました。
グローバルかつリアルタイムな情報共有を通して、半導体事業を軸にエンジニアリングサービス、ITサービスを展開する三栄ハイテックス株式会社様。その鍵を握るコミュニケーションについての展望を、代表取締役社長の間淵様に伺いました。
「情報通信によって時間が短縮できたり、効率化が図れるのは素晴らしいことですが、コミュニケーションそのものが疎かになってはいけません。ディスカッションの場を設けるということが大事であり、社員を束ねる私の使命かと思っています。たとえば、アメリカの研究所などではホワイトボードを設置したスペースがあって、議論の場になっていたりします。この度IWBというツールを得て、これを会議や研修だけでなく、PCと連携させて日常的に活用できないかと考えています。コーヒーを飲みながらIWBを囲んで、さまざまな部門のメンバーが話して書いてディスカッションする。他の拠点や海外拠点ともつないで、お互いにぶつけ合ったアイデアを声と画面で共有する。リアルタイムに意見が返ってきて、コミュニケーションが深まっていく。そうした理想的な場づくりを進めていきたいと思います」
三栄ハイテックス株式会社様は、これからもビジュアルコミュニケーションツールを活用しながら、拠点間の連携を強くし、お客様のニーズに迅速に、高い品質で応え続けます。
お客様情報
■お客様会社名称:三栄ハイテックス株式会社
■業種:半導体・電子部品・その他(従業員348人)
■主な業務内容:LSI設計・開発、ソフトウェア開発、
ITサービス・製品販売、システム開発・製品設計
■URL:http://www.sanei-hy.co.jp
導入製品
■機器構成:インタラクティブ ホワイトボード(電子黒板) RICOH Interactive WhiteboardD5510×6台、D5500×1台
■ご導入拠点:浜松本社、東京デザインセンター、関西デザインセンター、名古屋デザインセンター、中国関連会社
この事例を印刷用にダウンロードしてご利用いただけます。PDF版 (645KB)
本ページに掲載されている情報は、2016年6月現在のものです。
「インタラクティブ ホワイトボードとは」から、特長、各機能の紹介、課題別ソリューション、
実際に導入されたお客様の声まで、インタラクティブ ホワイトボード(電子黒板)に関する情報を
全てまとめた資料を無料でダウンロードいただけます。
是非、ご覧ください。
以下のような内容を掲載しています。