ウェビナーでのリード獲得効果を最大化するアンケート方法

  • 基礎知識

インターネットを介してセミナーを配信するウェビナーの開催が増えています。そんなウェビナーを開催する目的にはさまざまなものがありますが、中でも目的がリード獲得だった場合に、リード獲得の効果を最大化するための方法があります。それは、アンケートを活用することです。

そこで今回は、ウェビナーでのリード獲得効果を最大化するアンケートの実施方法をご紹介します。

リード獲得の考え方~リードジェネレーションとは?~

ウェビナーとは、 「Web」と「Seminar」をかけ合わせた造語であり、オンラインセミナーやWebセミナーなどとも呼ばれるものです。ビデオ会議ツールなどを利用してオンラインでセミナーを配信することで、手軽に場所を選ばず参加してもらうことが可能です。

そのウェビナーをリード獲得のために実施する際には、参加者に対してウェビナーに関するアンケートを行うのがおすすめです。

ウェビナーでアンケートを実施する理由

一般的に、ウェビナーでは、次の理由からアンケートが実施されています。

・見込み顧客との関係強化のため
自社の商品やサービスに対して、興味関心の高いリード、つまり「見込み顧客」を「既存顧客」へと育てる、関係強化を行うためです。アンケートから得られた情報を用いて、参加者のニーズを把握したり、適切なタイミングでそのニーズを満たす有益な情報を送ったりするアプローチが可能になります。これにより、見込み顧客から既存顧客へと育てることが可能です。

・ウェビナー内容の改善のため
アンケートに、ウェビナーの内容に関する満足度や評価などの項目を入れることで、以後のウェビナーの改善につなげることが可能になります。

リードジェネレーションとは?

先に述べたリードジェネレーションについて詳しく確認しておきましょう。リードジェネレーションとは、リード、つまり見込み顧客を獲得するための活動を指すマーケティング用語です。例えば、展示会やセミナーでの名刺獲得や、自社Webサイトからの問い合わせ獲得、飛び込み営業やテレアポなどもリードジェネレーションの一つです。

リードジェネレーションの役割と注意点

リードジェネレーションでは、ただ闇雲に大量のリードを獲得すれば良いわけではありません。あらかじめ自社の顧客となる可能性があるターゲットがどのような対象なのかを明確にして、リードジェネレーションに取り組む必要があります。そのため、ウェビナーを開催する前にターゲットを明確にして、リードになり得る層に告知をする必要があります。

またウェビナーを開催した後に行うアンケートは、参加者の中に存在する見込み顧客の購買意欲を見極めるためにも重要です。

ウェビナーでリードを獲得するためのアンケート作成ポイント

ウェビナーでリードを効果的に獲得するためには、ぜひ次のポイントを押さえて、アンケートを作成しましょう。

目的を明確にして仮説を立てる

アンケートを作成する際は、事前にどのような情報を集めるためのアンケートなのか、目的を明確にしましょう。また回答者のターゲットを設定してどのような課題を抱えているのかを想定したアンケートを実施します。ある意味、仮説を立てた上で質問を考えます。これによって、もし想定しているターゲットがいれば、有意義なアンケート結果が得られます。

無駄のない設問にする

アンケートに回答する対象者の事前リサーチを行い、知識レベルや課題感などをとらえておくのも必要です。なぜなら、無駄な質問を省くことができるためです。定量的な質問で漏れや重複のない質問にすることで、アンケートの結果をそのままマーケティング活動に反映しやすくなります。得たい情報だけを効率的に集めることができるのです。

回答者が答えやすい設問を用意する

仮説を立てるといっても、もちろん回答者にとって質問が難しすぎたり、回答しにくいものだったりすると、回答してもらえません。わかりやすい質問にしましょう。

・選択式のほうが回答してもらいやすい
質問を作る際には、できるだけ選択式にしましょう。回答のハードルが下がるからです。ただし、自由記述式の質問は、重要な情報を引き出せるため、ゼロにする必要はありません。単一選択式、複数選択式、自由記述式を臨機応変に選びましょう。

具体的な回答に導く質問を作る

アンケートでは、参加者をリードに育てる目的がありますから、できるだけ具体的な情報を得たいものです。選択式であっても、「最近、どのような課題を感じていますか?次の中から該当するものをすべて選択してください」と聞くのではなく、「この3ヶ月の間に、最も課題を感じていることを一つ選択してください」と聞いたほうが、回答者の最も困っていることがわかります。
課題が明確になるため、リードジェネレーションにおいて必要な情報提供もしやすくなります。

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アンケートに盛り込むべき基本内容

リード獲得のためのアンケートに盛り込むべき基本内容として、次の項目をおすすめします。

参加者の基本情報

参加者の基本情報は欠かせません。「氏名・会社名・部署・役職・連絡先(メールアドレスや電話番号)」などの基本情報を尋ねます。臨機応変に任意・必須項目を設定しましょう。

参加の目的

ウェビナーに参加した目的や理由を尋ねる質問です。この質問によって、参加者の課題やニーズを知る手がかりとなります。参加の動機を知ることで、商品・サービスの提案や商談に活かすことができます。
回答は、選択式にするケースと自由記述式にするケースとがありますが、できるだけ選択式にしたほうが回答を得られやすいでしょう。

ウェビナーを知ったきっかけ

ウェビナーの開催をどこで知ったのかを問う質問です。この質問では、効果があった告知方法を知ることができるので、次回のウェビナー開催時にどのような方法で告知するかの検討材料になります。
この質問の回答方式は、選択式が良いでしょう。例えば「メルマガ・SNS・インターネット検索・弊社のホームページ・家族・知人・その他」などを選択項目とします。

ウェビナー評価・満足度

ウェビナーに参加した後、参加した目的が果たされたか、満足したかといった評価に関する質問です。これも重要な質問であり、次回のウェビナーの内容を検討したり、ブラッシュアップしたりするのに役立ちます。

次回のウェビナーへの参加意欲・リクエスト

次回にウェビナーを行うとすれば、参加したいかどうか、またテーマのリクエストを募ります。参加意欲は、自社への興味関心のレベルを知ることができるので、有益な質問といえます。またリクエストについても参加者のニーズと次回のウェビナー企画に大いに役立ちます。

商品やサービスに関するリクエスト

自社商品やサービスに関するリクエストも入れたいものです。質問の仕方としては、「『○○(自社商品)』についてあてはまるものを選択してください」とし、選択式で「製品資料が欲しい」「詳しい話が聞きたい」「デモを行ってほしい」「試用してみたい」「複数パターンの見積もりが欲しい」「特になし」などの項目を選んでもらうと良いでしょう。

効果的なウェビナーのアンケート方法と回収率を上げる方法

ウェビナーでアンケートを取る方法と、回収率を上げる方法をご紹介します。

ウェビナーでアンケートを取る方法

ウェビナーでアンケートを取るには、主に次の2つがあります。

1. ウェビナー配信ツールのアンケート機能を使う
ウェビナー配信ツールの中には、アンケート機能があらかじめ備わっていることもあります。外部ツールを使うよりも一つのツールで便利に使え、スムーズに操作できます。一方で、ツールによっては回答形式が限定されたり、追加費用が発生したりすることもあるので注意が必要です。

2. 外部のアンケートツールを使う
外部のアンケートツールを利用する方法です。例えば、Googleが提供するフォーム作成ツール「Googleフォーム」を使用してアンケートを作っておき、ウェビナー開催後に参加者に送付する方法です。

ツールによっては、回答形式の種類が豊富だったり、分析機能が付属していたりするため、高度なアンケートが可能です。ただし、参加者を外部ツールへ誘導しなければならない点や、有料のツールもある点は押さえておきましょう。

アンケート回収率を上げるには?

アンケートにできるだけ多くの人に、また多くの質問に回答してもらうためには、次のことに気をつけましょう。

・自由記述式より選択式を増やす
・ウェビナー中にアンケート記入を依頼する
・ウェビナー中にリアルタイムでアンケートを実施する
・アンケート回答者のみにセミナー資料・特典を送付する
・プライバシーポリシーをしっかりと示して安心感を与える

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まとめ

リード獲得を目的としたウェビナーを開催する際には、アンケートをうまく実施することで、リード獲得効果を最大化させることができます。ぜひヒントにしてください。

またウェビナーにおいてアンケートを実施する環境を整えたい方におすすめなのが、リコーの「リコーリアルタイムコミュニケーション」です。

同サービスでは、ウェビナー開催中や終了後に、リアルタイムでアンケートを実施することができます。参加者の声をダイレクトに、その場で登壇者が確認でき、参加者からの質問にも回答できる双方向のコミュニケーションが実現します。またアンケート結果の集計も簡単に行えるので、集計方法に関してお困りの方にもおすすめです。

※リード獲得を目的としたアンケートの場合は、「EventRegist」との連携などが必要です。

詳細をお知りになりたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

コラム執筆者リコージャパンMICE編集部

オンラインイベントの記事を制作している編集部です。
不定期で基礎知識や成功のコツなどオンラインイベントに関する情報を発信していきます。

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