今や、ウェビナーというセミナー形式は定番となりつつあります。これから初めて開催する方のほか、すでに数回実施していく中で、様々な課題が生まれている方も多いのではないでしょうか。
中でも「ウェビナー中に視聴者のリアクションが見えない」「双方向のやりとりでウェビナーを有意義なものにしたい」といった課題が良く聞かれます。
このような課題解決の一つとなるのが「アンケート」です。そこで今回は、ウェビナーで効果的にアンケートを実施する方法をご紹介します。
ウェビナーのアンケート実施方法をご紹介する前に、大前提のウェビナーの基礎知識として押さえておきたいポイントは「離脱を防止する」というところです。ウェビナーに申し込みをいただいたとしても、ウェビナーの参加率は全業種平均で46%程度といわれています。
せっかく効果的なアンケートを用意したとしても、申し込みの内、約半数はキャンセルされてしまう結果となり、効果を最大化できない可能性があります。
まずはウェビナーを申し込みしてもらった後にキャンセルされない方法や、ウェビナー中に離脱されにくくするポイントを抑えましょう。
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ウェビナーでアンケートを実施する方法は、大きく2つに分かれます。「ウェビナーツールのアンケート機能」を利用する方法と「外部のアンケートツール」を利用する方法です。
ウェビナーツールとは、ここでは一般的な「Web会議システム」と「ウェビナー配信専用ツール」両方を含みます。
ウェビナーツールにアンケート機能がついている場合は、手軽に利用できます。ウェビナー中にアンケートの通知を行い、参加者にアンケートに答えてもらった後、結果を自動的に集計し、参加者のデータと紐づけることができます。
外部のアンケートツールも同様に、ウェビナー中にアンケートを実施できますが、ウェビナーツールのアンケート機能と比べて、単一選択、複数選択、自由記述といった高度な内容のアンケートを行えるものもあります。ただし、ウェビナーツールと互換性が低いものを選んでしまうと、使いにくさや管理工数への負荷が生じる恐れがあるため、選定には注意が必要です。
いずれにしても、ウェビナー中にアンケートを行うことで、ウェビナーの中でリアルタイムに視聴者の思いを反映した講義を行うことができます。
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ウェビナーでアンケートを実施する方法について、「ウェビナーツールのアンケート機能」を利用する方法と「外部のアンケートツール」を利用する方法の2つをご紹介しました。一方で、「外部のアンケートツール」を使用した場合には、アンケート結果の集計や参加者との情報の紐づけに時間と労力がかかります。
そこで、「ウェビナーツールのアンケート機能」を活用することにより、ウェビナーで回収したアンケートの集計などの作業を効率化することができます。ウェビナーツールの種類にもよりますが、こちらでは代表的な機能とメリットをご紹介いたします。
・ウェビナー参加者は、ウェビナー終了後、1つのツール内でアンケートの回答が可能なため、外部ツールを活用するよりもアンケートの回収率が高い。
・リアルタイム投票の機能により、ウェビナー中にアンケートをとり、セミナー内容に役立てることが可能。
・ウェビナーツールにアンケート結果を蓄積することが可能なため、複数回のイベントの結果を横断的に分析することができる。
・MAツールにアンケート結果を連携し、営業メール配信に役立てることができる。
年に複数回ウェビナーを実施する場合には、ウェビナーツールでアンケートを取得することが、おすすめです。
ところで、一般的に、ウェビナーでアンケートを実施する目的はどのようなものなのでしょうか。実際のところ目的は様々ですが、例えば、次のようなことが考えられます。
・視聴者である顧客のフォローアップを行い、リードナーチャリングにつなげる
・自社のWebサイトのコンテンツの検討材料として活用する
・今後のセミナー内容の検討材料として活用する
また、ウェビナーアンケートを実施するタイミングは、大きく分けて「ウェビナー開催前」「ウェビナー開催中」「ウェビナー開催後」の3つがあります。それぞれのアンケートの目的やメリットを見ていきましょう。
事前にウェビナーアンケートを実施する主な目的は、参加者のウェビナーに対する期待やニーズ、疑問・質問などをウェビナー開催前に把握しておくことです。アンケート結果を参考にすることにより、ウェビナーの内容をより満足度高く構築できます。
また、参加者に対してもメリットがあります。事前アンケートを行うことで、ウェビナーの開催のリマインドになりますし、参加者のウェビナーへの意識を高めることが可能になります。
ウェビナー中にアンケートを実施する目的は、まずセミナーの内容を参加者が理解できているか確認することがあります。また、ウェビナー講師が参加者の反応を確認することができるため、リアルタイムでアンケート結果をウェビナーの内容に盛り込んでいくために実施することもあります。
参加者にとっては、リアルタイムで疑問点などを解消しやすくなるため、ウェビナー参加への満足度を高めることができます。
ウェビナー後にアンケートを実施する主な目的の一つに、参考資料にするためということがあります。ウェビナーの内容を見直すことができるので、次回のウェビナーをより良いものに改善するために大いに参考になる資料となります。
また参加者のウェビナー後の自社製品やサービスに対しての興味・関心を知ることができるので、顧客フォローに役立ちます。
アンケートの回答率を上げるには、回答すると当日のセミナー資料や特典が提供される方法が考えられます。またウェビナー中のコミュニケーションも重要になってきます。例えば、参加者が質問やコメントしやすい、リアクションができるといった工夫により、アンケートに感想等を促しやすくなります。
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ウェビナーに参加する人は、ニーズや課題などを抱えており、それらの動機を知ることで、ウェビナーの内容に反映することが出来ます。
例)
Q.ウェビナーに参加しようと思った理由を教えて下さい
Q.ウェビナーの中で期待することを教えて下さい etc..
質問は、選択式にするケースと、自由記述にするケースとがありますが、自由記述にしてしまうと、回答者に負担がかかってしまう他、集計に手間がかかってしまうことがあります。事前に受け付けたデータをどのように活用するかまで想像して、検討をすることが良いでしょう。
ウェビナー開催中にアンケートを実施する目的は、参加者がセミナーの内容を理解できているか確認をする目的があります。
例)
Q.参加者の属性(営業部門、マーケティング部門、エンジニア etc..)
Q.ウェビナーの題材についての状況(ウェビナー開催の為に、自前で機材を持っていますか?)
こういったアンケートの結果を踏まえて、関心の高かった話を長めに話したり、回答結果をもとにフリートークをしたりするなど、ウェビナーの中に双方向のコミュニケーションをすることによって、変化をもたらします。また、人間の集中力は15分、45分、90分で途切れるといわれています。参加者の集中力を途切れることがないようにするためにも、開催中にアンケートを実施することは有効です。
参加者のウェビナー参加後の自社製品やサービスに対する興味・関心を知るための内容や、今後のウェビナーの内容を見直すことができるような質問を用意すると良いでしょう。
リード獲得・商談に繋げる為の質問例
例)
Q.ウェビナーで紹介した商品Aをご存じでしたか?
Q.商品Aについて、魅力を感じた点があれば教えて下さい。
Q.御社のビジネス上の悩み、お困りごとがあればお聞かせください。
ウェビナーをブラッシュアップするための質問例
例)
Q.特に参考になった話・印象的な話があれば教えて下さい
Q.今後、どのようなテーマ・内容のセミナーに参加したいですか?
Q.講師の話はわかりやすかったですか
Q.資料はわかりやすかったですか?
このような内容を加えることで、今後の営業活動やウェビナーについて戦略を検討することができるようになります。また、商品、サービスの説明会のようなウェビナーであれば、BANT情報*をアンケートにて獲得することで、より営業がスムーズになるでしょう。
*BANT情報とは:Budget(予算)・Authority(決定権)・Needs(必要性)・Timeframe(導入時期)の4つの頭文字を取ったものです。
ウェビナーアンケートを効果的に実装する際、「配信プラットフォーム」を活用するか、「Web会議システム」を活用するかでも違いがでてきます。
例えば、ウェビナー中にリアルタイムにアンケートをとり、その内容をウェビナーに盛り込む場合には、Web会議システム活用したウェビナーであれば、投票機能などを活用して、理解度の確認などをすることができますが、参加者が自由に回答をする場合には、外部ツールを活用して、アンケートを実施することが一般的です。
一方で、配信プラットフォームを活用することにより、1つのツールで、ウェビナー中にリアルタイムでアンケートを取る機能などがある為、ウェビナー開催の幅を広げ、より参加者の理解度、満足度を高めることができるでしょう。
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ウェビナーでアンケートを実施することで、様々なメリットが生まれます。ぜひ目的を明確にし、ウェビナーにアンケートを取り入れましょう。
リコーの「ウェビナー運営支援サービス」は、ウェビナーの配信に必要な様々な機材の準備から、開催後に役立つデータ管理までを徹底サポートし、ウェビナーの効果を最大化するサービスです。
また「リコーリアルタイムコミュニケーション」という参加者が匿名で気軽にコメントや質問を投稿できたり、絵文字でリアクションができるサービスを利用できるので、ウェビナー中のコミュニケーションが可能となります。これにより、参加者の満足度が高まることで、ウェビナー終了後のアンケートの回収率も上がるため、開催者にとっても、参加者にとってもメリットがあります。
またリアルタイムでアンケート結果を反映することができ、ウェビナー開催前の準備や、ウェビナー開催後のフォローなど一つのツールで完結することができる特長もあります。詳細は、ぜひサービスページをご覧ください。
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