〈宮崎県宮崎市〉
環境教室実施事例

  • 注)
    このページの掲載内容は取材当時のものです。

「未来を変える環境教室」の様子

環境
  • 持続可能な開発目標(SDGs)のロゴ
  • 11 住み続けられるまちづくりを
  • 13 気候変動に具体的な対策を

環境保全に関する施策を進める宮崎市では、
2050年までに二酸化炭素の排出量を実質ゼロとする
「ゼロカーボンシティみやざき」を掲げています。

そこでリコージャパン宮崎支社は、今までの経験や実績を活かし、
ZEB認定を受けた事業所を活用した環境教室の開催をご提案いたしました。

INTRODUCTION

宮崎市は、宮崎県の南東部に位置する人口約40万人の中核都市。
年間平均気温は約17度と一年を通して温暖な気候で、降水量が多い地域でありながら、日照時間と快晴日数は全国トップクラス。豊かな自然を生かした多くの観光資源を擁する観光都市でもある。

PROJECT STORY

きっかけ

宮崎市では、平成9年4月に施行された「宮崎市環境基本条例」に基づき、「宮崎市環境基本計画」を策定。その後も環境の変化や社会経済情勢などに合わせ、平成20年に「第二次環境基本計画」、平成30年に「第三次環境基本計画」を策定し、環境保全に関する施策を進めてきました。
このような中、2015年の「国連気候変動枠組条約締約国会議(通称:COP)」にて採択された、2020年以降の温室効果ガス排出削減などのための新たな国際的枠組みである「パリ協定」の発効や、持続可能な開発のための17の国際目標(SDGs)の提示など、環境を取り巻く状況は大きく変化しています。
また、令和3年8月には気候変動対策への関心の高まりもあり、2050年までに二酸化炭素の排出量を実質ゼロとする「ゼロカーボンシティみやざき」を目指すことを宣言しました。
環境問題は長期的な問題であり、社会全体で取り組む必要があります。将来を担う子どもたちにとっても影響は避けられません。
子どもたちが環境問題を自分ごととして捉えられるような「環境教室」を開催したいと考える一方で、行政だけでの対応には限界も感じていた、と宮崎市役所・環境部の田上様は言います。

「行政だけでは人数も少なく、できることには限りがあります。従来の環境教室はどうしても自然体験などが多く、間口が広がらなかった。脱炭素社会や循環型社会といった、将来を担う人づくりのためには、広く市民の方々や事業者様にも一緒に取り組んでいただくということが重要と考えました。」(田上様)

そこで宮崎市では、民間のノウハウや自由な発想を活かした「環境教室」を開催するため、公募型プロポーザルを実施。
1970年代から「環境経営」に取り組んできたリコーグループでは、全国自治体への脱炭素ソリューションのご提案など、カーボンニュートラルな街づくりの支援を行なってきた実績があります。また、「リコーサイエンスキャラバン」や「SDGs出前教室」など、子どもたち向けのプログラムも多く開催しており、体験学習のノウハウがありました。
その経験や実績を活かし、リコージャパン宮崎支社では、ZEB認定を受けた事業所を活用した環境教室の開催をご提案いたしました。

「リコージャパンさんの先進的なZEB事業所については以前から知っていましたが、子どもたちが楽しみながら学べる内容になっているのが素晴らしいと感じました。」(田上様)

リコージャパンからの提案をご採用いただき、2024年8月20日、21日の2日間にわたって、「未来を変える環境教室」が開催されました。

未来を変える環境教室

当日は、宮崎市内の小学4年生から小学6年生を対象に計30名が参加。
リコージャパン宮崎支社の羽原ともみさんが講師となり、環境問題について学んだ後、3つの班にそれぞれ分かれ、「SDGsを探そう会社たんけん」「正しいゴミの分別をしよう」「きれいな海に魚をふやそう」を体験しました。

「SDGsを探そう会社たんけん」

ZEB認証を取得した事業所を実際に見て回り、社内の環境に配慮した工夫やSDGsの取り組みを探すゲームを実施。バリアフリートイレや防災グッズなど、多くの取り組みを発見していました。
最後は、大きな窓から明るい日差しが入る「ひなたオフィス」の席に座り、SDGsについて改めて学びました。脱炭素と働きやすさを同時に実現するオフィス環境は、参加された保護者の方々からも高い関心が寄せられました。

「正しいゴミの分別をしよう」

リコーの樹脂判別ハンディセンサーを活用し、身の回りにある物がどのようなプラスチックから作られているのかを調べました。
同じペットボトルでも、素材となるプラスチックの種類が異なることが分かると、子どもたちからは驚きの声が上がりました。

「きれいな海に魚をふやそう」

リコーのデジタルソリューション「紙アプリ」を使った最も人気のあったコンテンツ。
インタラクティブホワイトボードに映し出された海洋ゴミのないきれいな海を、子どもたちが思い思いに描いた魚の絵が泳ぎ回ります。自由な発想で描かれた色とりどりの魚の姿に、子どもたちも保護者の皆様も楽しそうに見入っていました。

TOPICS

リコージャパン宮崎支社

リコージャパンでは、事業活動におけるエネルギー使用量削減や脱炭素(CO2削減)を目的とし、移転および新設事業所におけるZEBの認証取得を推進。2024年度までに16事業所でZEB認証を取得しています。(2024年6月現在)
リコージャパン宮崎事業所は、2022年に竣工。日照時間の長さや快晴日数の多さといった宮崎県の気候を存分に生かして、屋上には太陽光発電パネルを設置し「創エネ」を行なうほか、「RICOH Smart MES 照明・空調制御システム」などを活用した「省エネ」を実施。
これにより、省エネと創エネで100%以上の一次エネルギー消費量の削減を実現する「ZEB注1」の認証を取得⁠しました。ZEB認定を受けた事業所はリコージャパンでは3例目、宮崎市内では初の脱炭素可能な建物となりました注2

リコージャパンと宮崎市は、2016年に包括的連携協定を締結しており、多様な分野においてお互いの経営資源やノウハウなどを連携させた取り組みを行なっています。

  • 注1)
    ネット・ゼロ・エネルギー・ビル。快適な室内環境を実現しながら、建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物。
  • 注2)
    詳しくは、リコージャパン宮崎支社ホームページをご確認ください。

REAL VOICE

宮崎市役所 環境部 環境政策課田上 卓馬 様
織野 茉依 様

リコージャパンというと、オフィスの課題解決や省エネ・省コストといったイメージが強く、実績もあるかと思いますが、それに加えて多様な人と連携し、共に問題を解決していくような“課題解決力”を発揮いただくことに非常に期待しています。

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