地方都市が抱える大きな社会課題である 「人口減少による経済の衰退」 の解決を目指して。
志布志市では段階を踏んで、着実にその取り組みを重ねています。
鹿児島県の東部、宮崎県との県境に位置する人口3万1,479人(平成27年国勢調査)のまち。
重要港湾でもある志布志港を抱える。いちごや茶などの農業をはじめ、ちりめんやうなぎなどの水産業も盛ん。これらの特産品はふるさと納税でも人気が高い。
きっかけは偶然でした。
リコージャパン木幡の訪問に応対された、企画政策課の嶋田さん。
初対面につき、当初「5分から10分程度のご挨拶」としていた面談時間でしたが、志布志のこと、地方創生のこと⋯気が付けば2時間以上も話し込んでいました。
こんな予定外のめぐり合わせから交流が始まり、どうせなら多方面で企業ノウハウを活用していただきたい思惑で、鹿児島大学とのお付き合いも深いリコーITソリューションズ株式会社を加えた、3社間での包括連携協定の締結(2019年5月)へと発展いたしました。
志布志市では「志布志ファンとつながりたい」という長年の想いの実現に向け、ふるさと納税者などの志布志ファンに対しふるさと住民カードを発行し、もっと仲良くなれる仕組みづくりに取り組んできました。
(「志布志熱★上昇プロジェクト」)
その一環として、志布志市の住民と、首都圏の志布志ファンを同時につなぎ、志布志の強みや弱み、未来を語り、それぞれの交流を図る「ふるさと住民ファンミーティング」を実施しました。
リコージャパンは両会場をWeb会議システムでつなぎ、住民とファンとの臨場感あるやり取りの場づくりを演出。「顔が見えることで親近感が増し、つながりが深くなることを実感した」という意見が出るなど、関係力強化の観点からWeb会議に一定の効果があることが確認されました。
なお、志布志市のこの一連の取り組みは、総務省の令和元年度「関係人口拡大・創出事業」のモデル事業に認定されています。
「志布志熱★上昇プロジェクト」をさらに深化させる仕掛けとして、志布志ファンや関心ある方が気軽に訪れてくれるような施設を作ることになりました。
(志布志市移住・交流支援センター「Esplanade(エスプラネード)」)
志布志市の地域おこし協力隊だった田川さん。
それまでの都会暮らしから、意を決して志布志に移住されたその想いを志布志ファンに伝えるべく、この移住・交流支援センターの企画から運営まで担うことになりました。
なるべくお金をかけないように、ほとんど自力DIYで空き店舗をリノベーション。
移住や定住に関する相談窓口はもちろん、コワーキングスペース、遠隔通信可能な会議スペース、カフェを設け、想いを込めながら一つ一つ手作りし、2020年12月9日、無事に開所の運びとなりました。エスプラネードとは散歩道や遊歩道という意味で、気軽に立ち寄っていただきたいとの想いです。
リコージャパンは予算申請書作成、コンセプト企画立案をお手伝いし、ICT機器、什器などの納入を担当。
またリコーITソリューションズは志布志市移住・交流支援センターのウェブサイト制作およびログ解析を担当。
少しでも関心のある方を誘導できるようにご支援してまいります。
移住者や交流者にとって魅力あるまちであるために。また持続可能な社会であり続けるために。
現在あらゆる場面で耳にする「SDGs」。このSDGsの市民への啓蒙を継続的に図ることを目指し、市は市内の高校生による「志布志版SDGsアイデアブック制作プロジェクト」を企画しました。
このアイデアブック制作を通じて、高校生をはじめ、地域の未来を担う子どもたちの意見や考えを市民の皆様に広げ、市民全体でSDGsに基づくより良いまちづくりを推進し、人口減少など、市の課題に対応したまちづくり(地域活性化)につなげていきたいと考えております。
リコージャパンもSDGs先進企業としてご支援しています。
第一弾として、県立志布志高校1年生92名、私立尚志館高校特進クラス1年生と2年生52名を対象にセミナー&ワークショップを実施しました。
たくさんのことを共に作り上げ、そして乗り越えて、すっかり同志のようなリコーの皆様。志布志市がもっと楽しくなるよう、これからもご協力お願いします!
(曲瀬川 様)
リコーの皆様と、次はどんな化学反応が起きるのか毎回ワクワクします。今後も志布志市の魅力アップにつながるような斬新な取り組みを期待します。
(嶋田 様)
今まで何度となくつまづいた時も、リコーグループの皆さんのフォローで乗り越えられました。
それも全国にネットワークがある、この上ないビジネスパートナーです。
私も高い「志」を持って自分たちの町を盛り上げられるよう、全力で事業展開していくことを誓います!
皆様と一緒に活動をすることで私自身、大変刺激を受けております。
志布志の住民の方々、志布志と関わる方々へお役に立てることを考えながらの仕事は、これまで味わったことのない充実感があります。
微力ではありますが、これからもよろしくお願いいたします!
ご質問・お問い合わせはこちらから受け付けています。お気軽にご相談ください。