2000年の介護保険制度導入以来、多様な事業主体の参入や、福祉サービスを提供する仕組みの多くが利用者と事業者の契約制度になるなど、社会福祉法人を取り巻く環境は大きく変化しています。
こうした中、社会福祉法人 芳洋会様は1990年代には全国に先駆けて各事業所にパソコンを導入。2006年にはISO9001を取得するなど、新しい福祉経営の確立に積極的に取り組んでこられました。
芳洋会理事・ゼネラルマネジャーの神田様は改めて芳洋会様の使命について、「さらなる高齢化や社会状況の変化が予測される中、自律的な法人経営を健全かつ適性に行うとともに、福祉サービスの質的向上と量的拡大を図り、社会貢献力を高め続けることが我々の使命といえます」と語って下さいました。
芳洋会様は2011年、東京都練馬区での新規施設開設の指定を機に、より一層のサービス品質向上へ向けた経営基盤強化をご検討されることになりました。
「従来は西多摩郡日の出町エリア内に各施設が集まっていましたが、エリア拡大に伴い、①本部・施設間の情報連携の強化、②連絡・申し送りの漏れやミスの削減を含む業務改善の推進、③システムトラブル時の移動コスト低減とスピーディーな対応の実現、という3つのビジョンに向けた環境を整備したいと考えました」と総務部総務課サブマネジャーであり、システム管理者の嶋田様は導入時点の方針を説明されました。
リコージャパンの提案をご選定いただいた理由について、嶋田様は「長いおつきあいの中で、福祉業界や業務のことも、当施設のことも、非常に深くご理解いただいているところに魅力を感じました」と振り返られます。また、神田様は次のように話されます。
「ご相談した内容に対する解決策の提案のみならず、ネットワーク機器の配置見直しやプリンターの集約による出力コストの削減、相互サーバーへのバックアップによるBCP対策の実施など、将来の事業拡大やリスクを見据えて、今、当法人が実施すべき経営基盤強化のあるべき姿をご提案いただけたことが決め手でした」
「本部にFTサーバーを設置し、施設間をインターネットVPN(*1)でつなぎデータを一元管理できるようになりました。また、グループウェア[サイボウズガルーン]の活用範囲が広がったことで、情報共有が促進され、連絡や申し送りが正確かつ迅速に行われるようになりました(*2)。さらに各施設の取り組みの良いところを学びあう姿勢も加速されてきました。最近では、現場主体の業務改善活動が促されている手応えも感じています」(神田様)
「各施設のシステム障害や問い合わせに対して、本部からリモートデスクトップを活用して遠隔操作で対応できることは画期的です。実際、システム管理者である私が現地へ出向く回数はゼロになりました。新施設の大泉からの障害対応の依頼はまだありませんが、本部から大泉までは自動車で往復2時間程度かかりますから、今後の利便性も考えれば、今回の環境整備の効果は計り知れないと思います」(嶋田様)
この他にも、今回の環境整備の取り組みが先進的な事業者としてのブランド形成となり、優秀な人材獲得促進や、多摩地区におけるオピニオンリーダーとしてのPRにもつながっているとのことです。
「今後もより一層の社会貢献を目指して、[サービスの量的拡大と質の向上による利用者増]と[優秀な職員の獲得と育成]に注力していきます。そして、自治体様や利用者様、そのご家族様、求職者様からも[選ばれる存在]であり続けたい」と神田様は話されます。
そしてリコージャパンには、「業界や業務に対する深い知見を活かして、我々がより一層本業に注力していくためのアウトソーシングサービスなどもご提案いただきたい」と期待を込めて語って下さいました。
社会福祉法人芳洋会
導入システム・サービス
インターネット環境の導入から訪問保守までワンストップでご提供する安心、安全なサービス。
「サイボウズ ガルーン」は、日々の業務に欠かせない全社の情報共有基盤としての役割はもちろん、部門や拠点間の垣根を越えたコミュニケーションを促進し、議論を深め、チームの力を最大限に引き出す機能性を備えています。
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