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お客様事例 千代田区立九段中等教育学校 様

PCとケーブルでつなぐだけで、すばやく起動して授業開始。
資料や映像を大きく投写し、音声再生を実現するプロジェクターが、
生徒による能動的なアクティブ・ラーニング*1をサポート。

  • *1アクティブ・ラーニングとは、文部科学省が提唱する、グループ・ディスカッション、ディベート、グループワークなどによる課題解決型の能動的学修のことです。

 千代田区立九段中等教育学校様は「豊かな心 知の創造」を教育目標に掲げ、学んだ知識を自ら活用できる教育を推進されています。生徒が能動的に学習に参加して学ぶアクティブ・ラーニング*1をより進めていくために、ICT*2(Information Communication Technology)を活用。
教材の投写と音声の再生ができるPJ WX3351とWX3340を各教室に合計18台導入されました。

  • *2ICTとは情報通信技術の略称です。
画像:プロジェクターを授業で活用
事例紹介映像

背景と効果

【ICT使用前の授業】

  • 黒板中心の授業では板書に時間を取られ、伝えられる内容に限界がありました。
    生徒とのコミュニケーション不足も感じていました。
  • 事前の準備が大変なわりには、生徒が触れる英文や練習問題が今より少なかったです。

【ICT使用後の授業】

  • プロジェクターから文字や写真を効果的に映し出したり、音声を再生することができ、生徒が楽しみながら授業に集中するようになりました。
  • タブレットPCから教材をスピーディーに切り替えられ、生徒が触れる英文や練習問題の量が大幅に増えました。

導入前の授業

黒板中心の授業では、伝えられる内容に限界があり、板書の時間も取られていました。

 千代田区立九段中等教育学校様の英語科ではアクティブ・ラーニングを推進するために、ICTを活用した授業に取り組んでいらっしゃいます。プロジェクターを活用することで授業はいかに実り多きものとなったのか、英語科教員の笹生先生に振り返っていただきました。

 「コミュニケーション能力の育成を目指すという英語科の基本的な指導方針は、プロジェクター導入前から一貫して変わりません。以前はCDプレーヤーから歌を流したり、視覚的には教科書の絵を拡大コピーして黒板に貼り付けたりして、生徒の興味をかき立てる工夫をしていました。ただ、新しいトピックが出た時などに、より身近に感じさせ、深く考えさせるために映像が使えるといいなという場面もありました。

 また、重要な部分だけは板書していましたが、書くための時間が取られるだけでなく、ノートに写して生徒が満足してしまってはいけないという気持ちもありました。ノートが綺麗に取れて勉強した気になるのではなく、授業では一人ひとりが自分の中できちんと理解することが何よりも大切だと思いますから」

 楽しさと内容の深さで生徒を巻き込む独自の授業を追究していたところへ、プロジェクターに触れる機会があり、簡単な操作性と音声も出せることのメリットを実感。ICTを活用した授業を進める英語科全体の取り組みの中で、プロジェクター導入による効果を確信されました。

画像:千代田区立 九段中等教育学校 英語科教員 笹生 先生千代田区立 九段中等教育学校
英語科教員
笹生 先生

導入後の授業

文字と音声と映像を組み合わせた授業が、生徒の理解を助け、積極性を引き出しています。

 プロジェクターの活用によって、より楽しく、より深く学べる授業ができていると笹生先生は手応えを感じていらっしゃいます。
「タブレットPCの音声ファイルをプロジェクターからダイレクトに再生できる点が、歌をうたったり、リスニングを行う英語の授業ではとても効果的です。教材は学習指導案に準じてプレゼンテーションソフトウェアを使って作成しますが、必要な箇所に音声データを貼り付けておけば、タブレットPCの画面上でクリックするだけで再生できます。もちろん絵や写真をスクリーンに大きく映し出せますし、タイムリーな情報や視覚教材を盛り込むことで、生徒に高い集中力をもって授業に参加させることができています。文字と音声と映像を組み合わせた教材をベースに、教員と生徒、さらに生徒同士で英語によるコミュニケーションを取りながら、楽しくかつ真の英語力を鍛える授業が行えていると思います」

 教育の現場を頼もしく支えるプロジェクター。独自の教材を作成し、ICTを活用した授業を行う笹生先生ですが、機器の知識や操作スキルは決して高くないとおっしゃいます。
「私自身、ICTは使いながらスキルを高めているところですが、このプロジェクターは操作が簡単で驚いています。プロジェクターのケーブルをタブレットPCに差し込むだけで電源が入りますし、授業が終われば抜くだけで完了です。タブレットPCも機動性に優れていますから、スクリーンを下ろせばすぐに授業が始められます。休み時間の間に、プロジェクターの設定やスクリーンの位置調整を急いで行う必要がないので本当に楽です」

 また、九段中等教育学校様にはリコーのICT支援員が常駐しており、ICT機器使用時のサポートや200台にものぼるパソコンのメンテナンスを行っています。笹生先生も、当初は相談することが多かったとおっしゃいます。
「タブレットPCを使い始めた最初の頃は、プロジェクターから音声が出ないとか、操作のことでよく対応していただきました。私自身もパソコンスキルが向上し、トラブルもなくなりましたが、万一の場合はそばにいてくださるから、安心して授業が行えます」

画像:ケーブルをタブレットPCに差し込むだけでWX3351が自動的に起動し投写。すぐに授業が始められます。
ケーブルをタブレットPCに差し込むだけでWX3351が自動的に起動し投写。すぐに授業が始められます。

PC準備室は、先生と生徒を支える、パソコンの保健室です。

 ICT支援員は、授業がスムーズに進行するように、プロジェクターをはじめ必要なICT機器を用意したり、事前にパソコンをメンテナンスしておきます。パソコンはさまざまな使い方によってレジストリがずれる等、不具合を起こしますから、次の時間までに直して、授業が滞りなく行えるように準備します。また、パソコンを使ってレポートを書いたり、発表したりする授業では、使い方がわからない生徒の手伝いをすることもあります。授業支援をしていない時はPC準備室にいて、使い方の相談も受けています。今後さらに授業のICT化が進むと思います。専門技能を活かして、先生と生徒をしっかりと支えていこうと決意しています。

画像:リコーICT支援員 鈴木直行さんリコーICT支援員
鈴木直行さん

画像:ICT支援員はさまざまなICT機器を使用する環境の中で、授業の準備や、先生・生徒の相談に応えます。
ICT支援員はさまざまなICT機器を使用する環境の中で、授業の準備や、先生・生徒の相談に応えます。

活用のポイント

起動の簡単さと、音声も再生できることが決め手でした。

 千代田区立九段中等教育学校様にとって、英語の授業をはじめ、アクティブ・ラーニングを実践する上で、重要なツールであるプロジェクター。
どこが使いやすく、便利なのか、活用のポイントを笹生先生に上げていただきました。

  • プロジェクターのケーブルをタブレットPCに差し込むだけで、授業を開始できます。
  • プロジェクターにスピーカーを内蔵、教室一杯に広がるクリアで充分な音量です。

今後の展望

より効果的なアクティブ・ラーニングの実践を目指して。

 プレゼンテーションソフトウェアで作成した教材を基にプロジェクターで行う授業によって、生徒が英文に触れる量は大幅に増えたと、笹生先生は語ります。
 「たくさんの英語を聞き、読み、話し、書くことを通して、理解するだけでなく、自分で使えるようになる、そうした授業をしていきたいと思っています。今日教えたことがいつか、まとまったライティングやスピーチをする時に現れます。あの時の表現を使ってくれているな、しっかりと身に付いてセンスが良くなったなと感じることがあります」

 そして、ICTは普段の授業以外でも生徒の役に立つはずだと、笹生先生は見すえています。
「当校では海外から留学生を招いて一緒に授業を受けたり、オーストラリアへ行ったり、英語に関わる行事を盛んに行なっています。そういう場合に、たとえば日本文化について調べる学習をして英語でまとめる機会もあります。生徒が興味をもったことを自発的に調べられ、発表のためのICT環境が整っていることは、自主性を高める上でも有効だと考えています。そして、生徒に負担をかけない簡単な操作性が、アクティブ・ラーニングの鍵を握ると思います」
千代田区立九段中等教育学校様は、これからもICTを活用しながら、生徒一人ひとりの可能性の扉を開く教育を実践していきます。

お客様プロフィールと導入製品

千代田区立九段中等教育学校様

平成18年開校の中高一貫教育校。「豊かな心 知の創造」を教育目標に掲げ、生徒一人一人が学んだ知識を自ら活用できる教育を推進。
URL:http://www.kudan.ed.jp

千代田区立九段中等教育学校様

導入製品

機器構成:
短焦点プロジェクター RICOH PJ WX3351×2台
短焦点プロジェクター RICOH PJ WX3340×16台

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本ページに掲載されている情報は、2016年1月現在のものです。