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クラウドストレージ暗号化の必要性について徹底解説!安全性の高いサービスも紹介します

クラウドストレージ暗号化の必要性について徹底解説!安全性の高いサービスも紹介します

クラウドストレージの利用を検討するうえで、データのセキュリティに不安を感じている方は多いのではないでしょうか。暗号化は、そんなセキュリティの懸念を解決する重要な対策の一つです。しかし、暗号化の仕組みやメリット・デメリットについて理解していないと、十分な対策を講じられない可能性があります。

そこで本記事では、クラウドストレージの暗号化について詳しく解説します。クラウドストレージのセキュリティ対策に必要な知識が身につき、安心してクラウドストレージを利用できるようになるため、ぜひ最後までご覧ください。

目次

クラウドストレージの暗号化とは

クラウドストレージの暗号化とは、クラウド上に保存されているデータを外部から識別できないように変換し、保護する技術のことです。暗号化により、データの機密性を高め、不正アクセスやデータ漏洩のリスクを軽減できます。

目的

クラウドストレージの暗号化には主に以下の3つの目的があります。

  • サイバー攻撃:暗号化により、第三者がネットワークに侵入しても、ファイルの内容を簡単に読み取れなくなる。たとえば、攻撃者がデータを盗み出しても、復号できなければ内容を知ることはできない。
  • データ流出後のリスク対策:万が一データが流出した場合でも、暗号化されていれば情報の悪用を防止できる。攻撃者がデータを入手しても復号できなければ内容を読み取れないため、データ流出後の二次被害を防げる。

種類

クラウドストレージの暗号化には、大きく分けて2つの種類があります。

1つ目は、通信の暗号化です。インターネット上のデータ転送時に情報を保護する技術で、SSLやTLSを用いて実装します。通信経路上の傍受を防止し、データの機密性を確保します。

2つ目は、ファイル保存の暗号化です。クラウド上のデータを保護する技術で、特定の暗号化キーが必要なため、不正なアクセスを受けても第三者による内容の閲覧を防げます。データの保存場所そのもののセキュリティを高める役割を担います。

クラウドストレージのリスク

クラウドストレージを利用するうえでは、さまざまなリスクが存在します。利用者はリスクを理解し、適切な対策を講じることが重要です。クラウドストレージのセキュリティや対策については以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

情報漏洩

クラウドストレージはインターネットを介して利用するため、外部からのサイバー攻撃や内部の設定ミスにより情報が漏洩するリスクがあります。

具体的な原因としては、マルウェア・フィッシング・パスワードリスト攻撃などが挙げられます。攻撃により、不正アクセスやデータの盗難が発生するリスクはゼロではありません。

また、内部の設定ミスによって、意図せずデータが公開されてしまうこともあります。たとえば、アクセス権限の設定を誤ると、本来アクセスできないはずのユーザーがデータにアクセスできてしまう事象が挙げられます。

情報漏洩を防ぐためには、適切なセキュリティ対策と設定管理が不可欠です。具体的には、暗号化やアクセス制御、従業員の教育など、複数の対策の組み合わせが有効です。

データ消失

クラウドストレージに保存されたデータは、サーバーの障害や災害、管理ミスなどにより消失する可能性があります。特に、退職者のアカウント削除によるデータ消失などの管理上のミスもリスクの1つです。

データの消失は、業務の継続性に大きな影響を与える可能性があるため、バックアップ体制の整備が重要です。定期的にデータのバックアップを取り、複数の場所に保存することで、データ消失のリスクを軽減できます。

また、クラウドストレージサービスの選定においては、データの可用性や耐障害性についても考慮が必要です。サービス提供者の品質保証(SLA:Service Level Agreement)で、データの可用性が十分に保証されているかを確認しましょう。

物理的リスク

クラウドストレージのデータはデータセンターに保存されており、データセンターが災害や機器故障に見舞われると、データへのアクセスができなくなるリスクがあります。

たとえば、データセンターが地震や洪水に見舞われた場合、サーバーが損傷を受けデータにアクセスできなくなる可能性があります。

物理的リスクに備えるためには、地理的に分散したデータセンターを利用し、冗長化構成を採用することが有効です。複数のデータセンターにデータを保存することで、一部のデータセンターが被災してもデータにアクセスできる可能性が高まります。

また、サービス提供者のBCP(事業継続計画)についても確認し、災害時の対応体制を把握しておくことが重要です。

法的リスク

データが国外のサーバーに保存されている場合は、その国の法律や規制に従う必要があり、予期しない法的リスクが発生する可能性があります。特に、個人情報の取り扱いについては、各国の法律や規制に注意が必要です。

RICOH Driveのように国内にサーバーを構えているサービスの選定が、法的リスクの軽減につながります。国内サーバーを選ぶことで、日本の法律や規制に従ったデータ管理が可能となり、法的リスクを抑えられます。

また、クラウドストレージサービスを利用する際は、サービス提供者との契約内容を十分に確認し、データの所有権やプライバシーポリシーについて理解しておくことが重要です。

国外のサービスを利用する場合は、データの越境移転についても注意が必要です。各国のデータ保護法規に違反しないよう、適切な手続きを踏む必要があります。

暗号化のメリット・デメリット

クラウドストレージの暗号化にはメリットとデメリットがあります。それぞれの内容について詳しく見ていきましょう。

メリット

暗号化のメリットは、データのセキュリティと信頼性の向上です。以下で詳しく解説します。

セキュリティの向上

暗号化により、データを不正アクセスやサイバー攻撃から保護できます。暗号化されたデータは、攻撃者が入手しても解読が難しく、情報漏洩のリスクを大幅に減少させられます。

たとえば、暗号化されたデータが流出しても、暗号化キーがなければデータを復号できません。その結果、たとえデータが流出しても、情報の機密性を維持できます。

暗号化は、データの機密性・完全性・可用性を確保するための基本的な対策の1つです。

信頼性の向上

暗号化により、顧客や取引先からの信頼が向上します。データ保護に対する取り組みが明確であるため、企業の信用度が高まります。

特に、個人情報や機密情報を扱う企業にとって、暗号化は重要な対策の1つです。暗号化によるデータ保護は、企業の社会的責任を果たすためにも必要不可欠といえます。

近年、データ保護に関する法規制が強化されており、暗号化は企業にとって必須の対策となっている状況です。暗号化による信頼性の向上は、企業の競争力強化にもつながります。

デメリット

暗号化のデメリットは、パフォーマンスの低下と鍵管理のリスクです。以下で詳しく解説します。

パフォーマンスの低下

暗号化と復号のプロセスは計算リソースを消費するため、システムのパフォーマンスに影響を与える可能性があります。特に大規模なデータを取り扱う場合の影響は顕著です。暗号化によるパフォーマンスの低下は、利便性に影響を与える可能性があります。

たとえば、ファイルのアップロードやダウンロードに時間がかかるようになるなどの影響が考えられます。パフォーマンスの低下を最小限に抑えるためには、適切なリソース配分とモニタリングが重要です。

具体的には、暗号化に必要なCPUやメモリなどのリソースを十分に確保し、暗号化処理によるほかのシステムへの影響を監視することが求められます。

鍵管理のリスク

暗号化には鍵管理が不可欠です。しかし、鍵の紛失や不適切な管理はデータアクセスの障害を引き起こすリスクがあります。

たとえば、暗号化キーを紛失すると、データを復号できなくなります。また、暗号化キーが不正に利用された場合、データの機密性が損なわれる可能性もゼロではありません。

適切な鍵管理体制の構築と運用が重要です。鍵の生成・保管・バックアップ・破棄など、一連の管理プロセスを確立し、定期的な更新が求められます。また、鍵管理に関する監査やログ収集も重要な対策の1つです。

暗号化を備えたクラウドストレージサービス

暗号化機能を備えたクラウドストレージサービスは、データのセキュリティを強化するために重要です。ここでは、代表的な3つのサービスを紹介します。

※2024年11月時点の情報です。最新情報は各サービスの公式ページでご確認ください。

RICOH Drive

RICOH Driveは、ファイルの送受信経路をSSLで暗号化することで、第三者によるデータの盗聴や改竄を防止しています。また、ファイルはすべて自動で暗号化され保管されます。万が一、OS上からファイルを直接盗まれても、解読は極めて困難です。

RICOH Driveは、国内のデータセンターにデータを保存しているため、法的リスクの軽減にもつながります。RICOH Driveの特徴について詳しくは後述します。

Dropbox

Dropboxは、アクセス権限の設定やパスワード保護、期限付きリンクなど、さまざまなセキュリティ機能を備えています。また、安全性の高い分散型インフラとして、何重もの保護レイヤーが組み込まれており、ISO 27001やSOC 1、2、3などの国際的なセキュリティ基準に準拠しています。

Dropboxは、企業向けプランであるDropbox Businessにおいて、さらに高度なセキュリティ機能を提供しているクラウドストレージサービスです。

Google Drive™

Google Drive™では、作成されたファイルはすべて、転送時も保存時もAES256ビット暗号化で暗号化されるため、データの機密性を高いレベルで維持できます。さらに、機密情報の保護を強化するために、Google Workspace® のクライアントサイド暗号化を使用してGoogle Drive™・ドキュメント・スプレッドシート・スライドの暗号化も可能です。

ただし、クライアントサイド暗号化を利用するには、以下の条件を満たす必要があります。

  • Google Workspace® アカウントが必要
  • 管理者は、クライアントサイド暗号化を有効にする必要がある
  • 本人確認が必要

暗号化を含めた安全なクラウドストレージは「RICOH Drive」

RICOH Driveは、暗号化機能に加えて、以下のようなセキュリティ機能を備えており、総合的なセキュリティ対策が可能です。

  • アクセス制限・IPアドレス制限:ユーザーごとにアクセス権限を設定し、特定のIPアドレスからのアクセスのみを許可することで、不正アクセスを防止できる。
  • 2段階認証:ID とパスワードによるログインに加え、登録メールアドレスに送信されるワンタイムパスワードを入力することで、なりすましを防止できる。
  • ワンタイムパスワード送信:ログイン時に、その都度生成される使い捨てのパスワードを使用することで、パスワードの漏洩リスクを軽減できる。
  • パスワードポリシー設定:パスワードの長さや複雑さ、有効期限などを設定することで、強固なパスワード管理が可能。
  • ログ機能:ユーザーのアクティビティを記録し、監査やトラブルシューティングに活用できる。
  • 国内データセンター:データを国内のデータセンターに保存することで、法的リスクを軽減できる。
  • ISO27001 ISMS適合評価制度:国際的な情報セキュリティ基準であるISO27001に準拠していることで、セキュリティ管理体制の信頼性が高まる。

現在、RICOH Driveでは1ヶ月の無料トライアルを実施中です。この機会に、RICOH Driveの高度なセキュリティ機能を体験してみてはいかがでしょうか。

まとめ

クラウドストレージの暗号化は、データのセキュリティを高めるために重要な対策です。暗号化により、情報漏洩やデータ消失のリスクを軽減でき、信頼性の向上にもつながります。

一方で、パフォーマンスの低下や鍵管理のリスクにも注意が必要です。暗号化機能を備えたサービスを選ぶことで、より安全にクラウドストレージを利用できます。

特にRICOH Driveは、暗号化だけでなく多層的なセキュリティ対策を実現しており、現在1ヶ月の無料トライアルを実施中です。データ保護に不安を感じている方は、まずはRICOH Driveの無料トライアルから始めてみてはいかがでしょうか。

各サービスの記載内容は2024年11月時点の内容です。最新情報は公式ページにてご確認ください。

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