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【最新版】工事情報共有システムとは?主な機能や導入するメリット、よくある質問を徹底解説!

画像:【最新版】工事情報共有システムとは?主な機能や導入するメリット、よくある質問を徹底解説!

工事情報共有システムを利用することで、書類提出にかかる手間や時間を削減できるほか、電子納品データの作成や管理がスムーズになります。

本記事では、工事情報共有システムの主な機能や、工事情報共有システムを導入するメリットについて紹介しています。

また、工事情報共有システムでよくある質問についても紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

工事情報共有システムとは?

工事情報共有システムとは、土木や建築工事に関連する図面・工程表・写真などの各種データをインターネットで共有するシステムです。

インターネット上で書類の発議や回覧、決裁まで可能になるため、業務の効率化が図れます。さらに、過去の書類を検索できる機能があり、文書管理の効率化も可能です。

国土交通省でも以下の内容で定義されています。

> 公共事業において、情報通信技術を活用し、受発注者間など異なる組織間で情報を交換・共有することによって 業務効率化を実現するシステムです。なお、情報共有システム提供者における機能要件対応状況は「電子納品に関する要領・基準」のホームページに掲載しています。
引用元:国土交通省|土木工事等の情報共有システム活用ガイドライン

また、3次元モデルを扱うBIM(building information modeling)やCIM(Construction Information Modeling,Management)を活用する場合、扱う情報量が多いため、工事情報共有システムの重要度はさらに高くなります。

工事情報共有システムの主な機能は4つ

つづいて工事情報共有システムの主な機能について紹介します。

  • 日程調整・連絡
  • 必要書類の出力・保管
  • 工事帳簿の授受
  • 電子納品

1.日程調整・連絡

工事情報共有システムには、日程調整や必要事項の連絡に関する機能が充実しています。主な機能として、以下の要素が挙げられます。

  • 基本情報管理機能:
    業務名や工期、テクリス情報などの基本情報の管理
  • スケジュール管理機能:
    関係者の予定を一覧表示し、日程調整を効率化する
  • 基本情報掲示板機能:
    関係者間での質問や回答を行うための掲示機能

これらの機能により、情報共有が容易になるため、作業品質や生産性の向上につながります。

2.必要書類の出力・保管

工事情報共有システムには、必要な書類の出力と保管をサポートする機能があります。

  • 電子成果品の効率的な作成:
    電子成果品を作成するために必要なファイルデータを簡単に収集したり、一括で成果品を作成できる。これにより、手作業にかかる時間と労力を大幅に削減可能。
  • 電子納品ガイドラインに準拠:
    電子納品ガイドラインに従い、成果品や書類を正しく整理し、外部メディアに出力できる。これにより、必要な書類を的確に提供することが可能。

これらの機能を活用することで、工事における必要書類の管理や作成などの負担が軽減されます。また、ヒューマンエラーなども減らせます。

3.工事帳簿の授受

工事情報共有システムは、工事帳簿の授受に関連する機能も充実しています。具体的には、以下のような機能が挙げられます。

  • 発議書類作成機能:
    工事帳簿や関連書類を登録し、整理する機能。議題資料の作成プロセスが効率化され、必要な書類の発行が容易になる。
  • ワークフロー機能:
    発議した書類の承認プロセスやコメントを管理できる機能。書類作成などの進捗管理が可能になる。
  • 書類管理機能:
    複数業務の書類をツリー構造で整理できる機能。書類の整理が容易になり、必要な関連情報に迅速にアクセスできる。

これらの機能を活用することで、工事帳簿の発議から承認、そして整理と管理までのプロセスが効率化されます。工事関連の書類や情報の追跡と共有が容易になるため、プロジェクトの議事録の実行に貢献できます。

4.電子納品

工事情報共有システムには、電子納品に関連する機能が含まれています。

この機能により、受注者は電子成果品を作成し、システムにアップロードできます。同時に、発注者はこれらの成果品を承認し、必要な情報の保管が容易に可能です。

電子納品に関する要領・基準は、国土交通省のガイドラインで、基本的な機能や運用ルールが定められています。

工事情報共有システムを導入する3つのメリット

工事情報共有システムを導入するメリットは、大きく分けると以下3点あります。

  • 書類提出にかかる手間や時間を削減できる
  • 電子納品データの作成・管理がスムーズになる
  • サーバー上に大容量ファイルを共有できる

それぞれの内容について解説していきます。

1.書類提出にかかる手間や時間を削減できる

工事情報共有システムの導入により、書類提出にかかる手間や時間を削減できます。近年、書類の提出はメールや大容量ファイル送信サービスで行われることが増えましたが、工事情報共有システムの「ワークフロー機能」を利用するとさらに便利になります。

ワークフロー機能を使えば、書類の発議や承認、決済処理などもオンライン上で完結でき、発注者と受注者両方とも、書類の提出や確認時間の削減をすることが可能です。

2.電子納品データの作成・管理がスムーズになる

工事情報共通システムの導入により、電子納品データの作成と管理もスムーズになります。これまで、受注者は電子納品データを作成する際に、書類を完全に電子化し、各自治体の「電子納品ガイドライン」に沿ったデータの整理や修正対応をおこなう必要がありました。

しかし、工事情報共有システムを活用することで、書類の電子化作業が自動化され、受注者の負担が軽減されます。

3.サーバー上に大容量ファイルを共有できる

多くの自治体が発注者となる際、メールサーバーの容量制限によって、大容量ファイルの送受信に手間と労力がかかっていました。さらに、一般的な大容量ファイル送信サービスは、ダウンロードの有効期限が短く、期限を過ぎてしまうと再度アップロードに手間がかかるという問題が存在していました。

しかし、工事情報共有システムを利用することで、サーバー上に大容量ファイルを簡単に共有できるため、データの送受信が格段に効率的になります。

工事情報共有システムでよくある3つの質問

次は工事情報共有システムでよくある質問について紹介します。

  • 質問1.ASPとは?
  • 質問2.BIM(building information modeling)/CIM(Construction Information Modeling,Management)業務とは?
  • 質問3.工事情報共有システムを選ぶ際のポイントは?

質問1.ASPとは?

工事情報共有システムは、「ASP(Application Service Provider)」を利用したシステムが主流となっています。ASPとは、インターネット上で利用できるサービスやサービスを提供する事業者を指す言葉です。

建設業に特化したシステムは「建設ASP」という名前で呼ばれ、多くの業者から評価を受けています。

質問2.BIM(building information modeling)/CIM(Construction Information Modeling,Management)業務とは?

BIM(building information modeling)/CIM(Construction Information Modeling,Management)とは、3次元モデルで建築物の構造を表現し、各段階において関係者間の情報共有をおこなう取り組みのことです。

BIM(building information modeling)/CIM(Construction Information Modeling,Management)の主な目的は、計画から維持管理までの事業プロセス全体における建設生産と管理システムを効率化、高度化することです。この目的を達成するためには、事業の初期段階からBIM(building information modeling)/CIM(Construction Information Modeling,Management)の利用目的を設定し、各段階で積極的に活用する必要があります。

そのため、BIM(building information modeling)/CIM(Construction Information Modeling,Management)の活用業務や工事を着工する際には、事前に協議を行い、受発注者間で活用目的を決定するプロセスが必要です。

質問3.工事情報共有システムを選ぶ際のポイントは?

工事情報共有システムを選ぶ際のポイントはいくつかありますが、主には以下の内容をポイントとして選ぶことをオススメします。

  • マルチデバイスに対応している:
    スマホやタブレットに対応しているか確認する。オフラインでもデータの保存・確認ができると利便性が高い。
  • 映像・画像などのあらゆるデータの共有が可能か:
    データ共有の方法は自由に選択できるか、操作方法は簡単か確認する。
  • 操作画面は見やすく、簡単に操作できるシステムか:
    画面やボタンが大きく、直感的に操作できるシステムか確認する。
  • チャット形式でのコミュニケーションができるか:
    受発注者間でチャット形式でのコミュニケーション機能がある場合、利便性が高い。
  • セキュリティは整っているか:
    工事情報共有システムの多くはクラウド型であり、危機にさらされるおそれがないか確認する。

これらのポイントをチェックしておくことで、導入後の利便性がさらに高まります。自社のニーズに合ったシステムを選定するように注意してください。

まとめ

この記事では、工事情報共有システムの主な機能や、工事情報共有システムを導入するメリットについて紹介しました。

工事情報共有システムを利用することで、書類提出にかかる手間や時間を削減できるほか、電子納品データの作成や管理がスムーズになります。また、サーバー上に大容量ファイルを共有できるため、データの送受信にかかる労力を減らすことが可能です。

工事情報共有システムの導入を検討している人は、これらの情報を参考に導入を検討してみてください。

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