最近では小型のウェアラブルカメラも多く販売されてきています。しかし、通常のウェアラブルカメラとの違いがいまいちわかりにくいかもしれません。
そこで本記事では、小型ウェアラブルカメラのメリットやデメリット、選び際のポイントについて解説します。また、オススメのメーカーも紹介しますので、ウェアラブルカメラをお探しの方はぜひ参考にしてみてください。
目次
工事現場においては、安全確認のために作業の記録が重要視されてきています。そのなかで、作業しながら撮影ができるウェアラブルカメラの導入が進んできています。
ウェアラブルカメラの選定ポイントはいくつかありますが、機動性や装着時の負担を考慮すると、小型のものが人気です。
「GoProHERO」のような代表的な小型製品は非常に小さく、操作性にも優れています。人差し指と親指でつまめる程度のサイズとなっており、重さもほんの数十グラムしかありません。
しかし、あまりにも小さすぎると装着しにくい場合もあります。また、小さすぎると手ブレ補正などの高度な機能が搭載されていない場合もあるため、使用目的やシーンに応じて適切なサイズのカメラを選ぶことが大事です。
各メーカーのウェアラブルカメラの形状は多様です。横長・長方形のデザインが一般的で、コンパクトなサイズであればバッグやポケットに収まるため、工事現場でも手軽に携帯にできます。
また、手ブレ補正機能がある「ジンバル式」の縦長の手持ちグリップ付きカメラも注目されています。さらに、ペンのような横長カメラであれば、ヘッドマウントで目線の映像の撮影が可能です。工事現場での幅広いニーズに応え、さまざまな形状のウェアラブルカメラが市場に集まっています。
ウェアラブルカメラのサイズや形状について理解できたところで、次は小型のウェアラブルカメラを利用するメリット・デメリットについて紹介します。
小型のウェアラブルカメラのメリットは、持ち運びの便利さです。超小型モデルはわずか20g程度で、ポケットに収まります。
また、最新の製品は装着が容易なものも多く、チェストベルトやバンドの付いたヘルメットは不要です。クリップ式なら帽子やリュックのストラップにも簡単に装着できます。
小型のウェアラブルカメラは、身に着けていても気にならず柔軟に動けるため、スケートボードやロードレース、サーフィンなどの激しいスポーツにも最適です。なかには、スカイダイビングに使用できるモデルも存在し、多様なシーンで活躍しています。
小型ウェアラブルカメラのデメリットは、ビデオカメラと比較すると性能が劣る点です。ズーム機能が低く、特定の被写体を撮影するには不向きです。また、暗い場所では画質低下やマイク性能の低下、手ブレ補正の弱さが問題となります。そのため、暗所での撮影には向いていません。
妥協できないポイントがある場合は、それぞれの弱点を補う機能を備えた製品を選ぶことが大切です。暗所対応や外部マイク内蔵の機種も存在するため、ニーズに応じた製品選びが重要といえます。
つづいて小型のウェアラブルカメラを選ぶ際のポイントについて紹介します。
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
ウェアラブルカメラを選ぶ際は、シーンに合った装着方法と撮影方法を選ぶことが大切です。たとえば、工事現場で利用する場合は、頭やヘルメットに装着するタイプか、サングラスタイプのものを選択しましょう。
そうすることで、作業中に両手を塞ぐことなく、作業者の目線に近い映像を撮影できます。
手ブレ補正機能の有無も、ウェアラブルカメラ選びのポイントとしては重要です。機種ごとに手ブレ補正の程度は異なりますが、動きが激しくなる場面での撮影では、手ブレ補正機能が必須となります。
手ブレ補正機能を重視する場合は、ジンバルと統合されたカメラもオススメです。また、付属のシューティンググリップにより、手ブレをおさえられる機種も存在します。
これらは、工事現場での使用においても、安定した映像を得るためには不可欠な機能といえます。
カメラですので解像度にも注意しておきたいポイントです。フルHD(1920×1080ピクセル)は日常や旅行の記録に適しており、十分に鮮明な映像が撮影できます。また、データの負担は軽く、編集や転送したりといった作業もスムーズに実施できます。
一方、4K(3840×2160ピクセル)は高精細な映像を活かして風景やリアルな質感の表現に優れており、大画面での再生も可能です。ただし、データ量が大きいため、大容量の記録メディアを確保する必要があります。
工事現場での作業確認や記録に用いる場合は、フルHDの解像度でも十分であるといえますが、現場や会社が求める用途に合わせて選ぶことをオススメします。
ウェアラブルカメラ選びにおいて、連続撮影できる時間を考慮することも重要です。なぜなら、カメラのバッテリー容量は限られており、想定されている連続撮影時間が異なるためです。
もし、長時間撮影が必要な場合は、連続撮影時間の長いモデルを選択しましょう。とくに充電ができない工事現場であれば、連続撮影時間の重要度は高くなるでしょう。
ウェアラブルカメラ選びにおいて、振動の影響を受ける環境であれば「水平維持機能」も重要です。
こちらの機能は、カメラの傾きを検知し、自動的に画角を水平に維持します。この機能により、振動の多い状況でも映像が安定するため、撮影した映像を確認する際に、ストレスなく映像をチェックできます。
とくに、工事現場のような振動が激しい場面でも、水平維持機能を備えたカメラを選ぶことで、クリアで安定した映像の記録が可能です。
ウェアラブルカメラ選びにおいて、アタッチメント類も重要な判断材料です。ハンズフリー撮影に適したアタッチメントは種類が豊富です。
たとえば、ネックストラップタイプであれば、取り付けも可能で角度も調整できます。クリップ型のアタッチメントであれば、胸ポケットやキャップに挟んで気軽に装着できます。また、ヘルメットやハンドルに装着できるタイプもあります。
このようにウェアラブルカメラのアタッチメントは豊富にあり、使用用途に適したものを選ぶことが大切です。
このような方法を用いることで、新人作業者への作業教育にも活用できます。特徴を考慮し、用途にあったウェアラブルカメラを選ぶことが重要です。
ウェアラブルカメラにWi-Fi™機能が搭載していると、便利になるケースは多いです。Wi-Fi™モデルであれば、データをワイヤレスでスマホやパソコンに転送することも可能です。
これらのモデルは、Wi-Fi™のスイッチを入れてパスワードを入力するだけで接続できるような、設定がカンタンな製品も多くあります。Bluetooth®搭載モデルもありますが、大容量の動画を送信できる場合は、Wi-Fi搭載モデルのほうが推奨されます。
次はオススメのメーカーを紹介します。
それぞれ詳しい内容についてみていきましょう。
参考:Xacti
Xactiが提供しているウェアラブルカメラは、軽量で小型のカメラで、装着用のアクセサリも充実しているため、ヘルメットやアイウェアなどさまざまな場所に取り付けられる柔軟性があります。
また、独自のブレ補正機能エクスタビライザを搭載しているため、ブレの少ない安定した映像を作業者目線で提供することが可能です。さらに、IP65の防水防塵性能を有しているため、建設現場などの過酷な状況下でも安心して利用できます。
引用:DJI
DJIは広東省深圳に拠点を置くメーカーで、「DJI POCKET」シリーズのウェアラブルカメラが人気です。こちらのメーカーが展開しているモデルとしては、手ブレ補正機能を搭載したモデルや、「ストーリーモード」による短編動画作成が可能なモデルがあります。
また、写真撮影に特化したモデルなど、バリエーション豊富なラインアップが魅力です。とくに、3軸手ブレ補正機能搭載モデルは、安定した映像を撮影できます。ポータビリティが高く、Vlogや旅行などにも適しており、工事現場のようなアクティブな環境でも活躍できる商品を展開しています。
参考:SONY
総合電機メーカーのSONYは、ビデオカメラ・オーディオ機器・ハードディスク周辺機器などを取り扱っているメーカーです。
SONYのウェアラブルカメラは、一眼レフカメラの技術を活かし、幅広い撮影機能を備えています。スーパースローモーションや瞳AF、インターバル撮影など、クリエイティブな撮影モードが魅力です。
これらの機能により、撮影の幅を広げながら、幅広いシーンで安心して撮影をおこなえるため、多様化している工事現場などでの使用ニーズにも適しているといえます。
次はよくある質問を紹介します。
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
ウェアラブルカメラとは、身体や自転車のハンドルなどに装着して撮影を行うカメラを指します。主に小型で軽量ながらその性能は高く、防塵性や防水性、耐衝撃性まで備えたモデルも存在します。
また、手ブレ補正機能を持つモデルもあるため、アクティブなシーンでも鮮明な映像を撮影することが可能です。そして、サイズや形状などもメーカーごとに特徴があり、装着方法も多様なアタッチメントが用意されている製品もあります。
カメラの中にはピンマイクサイズや指に乗るほど小さなものも存在します。ただ、常に新しいモデルが登場しているため、最小のサイズを求める場合は、最新情報を確認して選ぶことが重要です。最適なウェアラブルカメラを見つけるために、定期的に主要メーカーの情報をチェックしてみてください。
ウェアラブルカメラで撮影したデータの転送が必要な場合、解像度には注意しておくべきでしょう。画素数が多いモデルであれば、静止画も一定のクオリティで撮影することが可能ですが、イメージセンサーのサイズによっては、写真撮影には向かない場合もあります。
また、一眼レフカメラなどとは異なり、超広角レンズのため、背景をボカした写真撮影には向きません。工事現場などのアクティブな状況下での動画撮影に適している点に留意しておいてください。
この記事では、小型ウェアラブルカメラのサイズやメリット・デメリット、選ぶ際のポイントについて紹介しました。
小型ウェアラブルカメラを選ぶうえで、使用用途や具体的な利用シーンに合わせて選ぶことが大切です。工事現場などで利用する場合は、防塵性や耐水性、手ブレ補正機能が備わっているものを選ぶことが求められます。また、サイズも小型であれば作業の邪魔になることなく、作業中の映像を撮影しながら遠隔地での作業指示も可能になります。
このように、使用用途に応じて適切な機種を選ぶように注意してください。
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