プレゼンテーションと聞くと頭に浮かぶのが…スクリーンに映し出された綺麗な画像や大小のテキスト・数字の群れ。沢山のグラフや表の記載された配布資料…。
いつから、こんな風になったのでしょうか?
プレゼンテーションの本来の意味は何なのでしょうか?少し昔に遡って考えてみましょう。
チョットその前に、プレゼンテーションの種類について少し整理しておきたいと思います。
プレゼンテーションにはだいたい次のようなものがあります。
1. オーラル(口頭発表)については、日本人に馴染み深く伝統芸能や芸術の域にまで達している「落語」があります。昨今では『ビジネスエリートは、なぜ落語を聴くのか? 』(石田 章洋/横山 信治 著 日本能率協会マネジメントセンター[2015])という書物も人気のようです。
本コラムではこのうち、3. のビジュアル・プレゼンテーションに焦点をあててお話をすすめます。ビジュアル・プレゼンテーションのカテゴリーで3-1. は現在では主流ではなくなりつつあります。20世紀後半は相当数がOHP(トランスペアレンシー[transparency])か35mmスライド・フィルムを利用したものでした。現在でも医学系や美術系で色の再現性の問題で35mmスライド・フィルムを利用する場合もありますが稀になってきています。
現在でのビジュアル・プレゼンテーションと言えば、PCやスマートフォンを利用したプロジェクターでスライド投影をするスタイルが一般的です。それが故にプレゼンテーションと聞くと「あ!プロジェクターの準備しなくっちゃ」となるわけですね。