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コラム:学術プレゼンテーションのヒントと失敗

vol.3 プレゼンテーションの語源

  • 学生「先生質問です。プレゼンテーションはよくプレゼントだと聞きますが、誰から誰へのプレゼントなのですか?」
  • 先生「それはリスナー(聴き手)からスピーカー(プレゼンテーションをするヒト)へのプレゼントです。」
  • 学生「リスナーから何を貰うのですか?リスナーへプレゼントをするのではないのですか?」
  • 先生「スピーカーはリスナーから大切な時間をいただきます。」

どうしてプレゼンテーションで「説得」をしようとする人が多いのでしょうか?
それは、たぶんプレゼンテーションの語源をよく理解しないで、プレゼンテーションを作り始めた人が多いからでしょう。

プレゼンテーションの語源は多くの方もご存じのように、presentからきています。この言葉をより深く理解する手助けとなるのが、プレゼンテーションにはつきものの「提案書」(学会では「論文」)との関係性をみることです。提案書は、proposalとなります。proposalにはもうひとつ、ちがう大きな意味があります。それは、propose=プロポーズです。結婚の申し込みは、“He made a proposal to her.”となる訳です。

画像:プレゼンテーションの語源

この4つの単語の関係性を理解すると、後述するようにプレゼンテーションが「説得」ではなく「納得」であることの本質がわかります。
リスナーからの貴重な時間を「プレゼント」してもらったわけですから、プレゼントしてくれた方が充分にわかるように努めることがお礼になります。

特に学術プレゼンテーションの場合、研究会などで同じ学際領域の研究者が集まっている場合はまだ良いのですが、研究分野がまたがっている時には丁寧さが必要です。

「誰から誰へのプレゼントか?」がプレゼンテーションの本質ですから、良く見極める必要性がありますね。

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