地域に根づいたスーパーマーケットとして、近畿圏・首都圏で275店舗を展開中の株式会社ライフコーポレーション様。魅力ある売場作りを実践するために、8年前から「RICOH MightyPOP V」をご活用されています。本部と店舗の連携によるPOP業務の効率化をはじめ、店舗独自のPOP展開による独自性の打ち出しを通して、お客様の“買いたい”気持ちに響く売場の演出を実現されました。
課題 1
出来るだけ簡単で誰でもPOPが作成できるシステムの構築
解決 1
POPの運用に合わせた「使いやすさを追求したカスタマイズ」
課題 2
POP運用にかかわる無駄なコストの削減(本部・店舗)
解決 2
「本部集中印刷」から「店舗分散出力」への運用移行により、POP業務に関わる作業時間、コストを大幅に削減
課題 3
季節性、地域性を盛り込んだPOPの必要性が増えてきた
解決 3
「店舗独自POPの作成」による地域密着型の売場作りの実現
課題 4
本部一括作成のため、店舗で緊急なPOPが必要になった場合に対応できない
解決 4
即時送信が可能な緊急POP機能を利用し、店舗でタイムリーなPOP作成・出力が可能になった。
スーパーマーケットを取り巻く小売業の環境は、コンビニエンスストアやドラッグストアの参入により、競争が激化しています。ライフコーポレーション 近畿圏販売促進部で販売演出を担う中嶋課長様に、「RICOH MightyPOP V」活用の現状についてお話しいただきました。
「当社では、各店で地域の半径1kmのシェアアップを掲げてきました。身近なお客様の信頼を得るために地域密着型の販売促進戦略を進める中で、売場を活気付けるPOPは非常に重要なツールです。「RICOH MightyPOP V」は8年前から活用していますが、当社にとってはもはやプライスPOPを出力するだけのソフトウェアではありません。地域に根ざした売場作りを実現するために、各店舗独自のPOPやポスターなどを作成する機会も今後いっそう増えることと思います。その点、「RICOH MightyPOP V」は、誰でも簡単にPOPが作成できるため、季節の催事などのPOPやポスターを各店舗で自由に作ることができます。」
その “使いやすさ” のポイントについても、振り返っていただきました。
株式会社ライフコーポレーション 近畿圏販売促進部
販売演出課課長
中嶋 浩二様
「私どもスーパーマーケット業界では、パートナーとして働いている多くの方が実際の売場作りに携わっています。その中には主婦や年配の方も多くいらっしゃいますので、そうしたパートナーの方にも、できるだけ簡単にPOP作成できるものを当時探していました。「RICOH MightyPOP V」はそこがぴったり合いました。また、この8年間で時代の要請も変化しています。昨今の人材不足・働き方改革や、消費税・軽減税率への迅速な対応表示、インバウンド需要による外国人のお客様への多言語POP対応などができる点にも満足しております。」
中嶋様は、使う人が主に主婦などのパートナーであることを踏まえ、操作性にこだわった注文を出されたと言います。
「年配のパートナーさんは、初見で “使いづらそうだ” と感じてしまうと、使うのが嫌になってしまいます。そこで、最初の画面では、「チラシPOP」、「プライスPOP」等の本部が作成したデータが保存されているメニューと、店舗独自のPOPを作成可能なメニューを分けるようにしました。なおかつメニューアイコンを大きく配置し、見やすく・分かりやすくしていただきました。各部門の担当者が欲しいPOPがどこに保存されているか一目でわかるように、使いやすさのためのカスタマイズを徹底しました。リコーさんには『あなたのお母さんが使うと思って設定してください』とお願いしました。いかにもシステム然とした要素を極力なくし、とっつきやすさを重視してカスタマイズしていただいたことが、多くのスタッフに浸透した要因です。
パートさんやアルバイトさんは日々入れ替わります。新しいメンバーや代わりの方でもすぐにわかるくらいの簡単操作が重要ですし、ツール自体がシンプルで覚えやすいので、他の人にも教えやすいシステムを構築できました。」
「RICOH MightyPOP V」の活用によってライフコーポレーション様ではどのような効果を上げられたのか、引き続き中嶋様にお話しいただきました。
「従来は本部で全店分のPOPを作成・印刷し各店に配送していました。各店舗では大量に送られてきた印刷物を仕分けし、必要なものだけを売場に掲示しておりました。そのため店舗での仕分け作業にかかる時間と手間も膨大でしたし、サイズ違いや売価違いのPOPは使用されないため、全体の半数近くを廃棄処分していました。また、本部においては、B4サイズに換算して年間700万枚本部で作成していたPOPにかかるコストも早急に見直す必要がありました。「RICOH MightyPOP V」の活用によって、私どもが最初に目指したのは無駄の削減です。店舗では印刷前に自部門の企画データを確認して、枚数設定・サイズ設定ができるようになったので、必要なサイズ・必要枚数をプリントして使用するようになりました。結果的には、廃棄ロスを20%まで削減し、仕分け作業もなくなりました。本部でも、POP印刷作業が大幅に削減されたため人員的には約30%削減され、POP業務面ではあらゆる対応が非常にスムーズになりました。」
さらに、ライフコーポレーション様では「RICOH MightyPOP V」を活用され、想定を超える効果を上げられているそうです。
「「RICOH MightyPOP V」を使用する店舗にも、ある程度のPOPに関する裁量権を与えておりますので店舗が自分たちでPOPの内容を考え、地域に密着した売場作りをしていく事ができるのは、お店の人たちにとってもやりがいのある事なのではないかと思います。
そして地域のことをいちばん知っている店舗が独自性のあるPOP作成する事で、お客様から『来店するたびに売場のイメージが変わっていて楽しい』、『商品の陳列場所案内がわかりやすくなりました』といったお声もいただいております。
販売促進用のPOP作成以外でも、人事・総務部門では「アルバイトさんの名札などの作成や、店内のバックヤードの注意喚起などのポスターもほぼ「RICOH MightyPOP V」で作成しています。また、とりわけ効果が大きなものとして、各店舗で作成している手配りビラがあげられます。500枚だけ早急にほしい時など、本部経由で発注し、印刷機を回して配送していてはとても間に合いません。そこで、あらかじめ本部でPOPデータを作成しておき、店舗ではそのPOPデータに“明日ポイント5倍です”といった文言を追加し、手配りビラを作成して店頭で配布しています。工夫次第でどんどん汎用性が広がって、さまざまな業務を支えてくれています。」
POP業務の効率化と地域特性にあったPOP展開を通して、魅力的な売場作りを力強く進めるライフコーポレーション様。今後の展望を中嶋様にお聞きしました。
「商品の品切れや回収等のお詫びPOPなど店舗での緊急な対応が必要な場合も、「RICOH MightyPOP V」を使って、即座に店舗にPOPデータを送ることが可能になりました。
この運用は、昨今頻発している災害時に大きな効果を発揮すると思います。災害時に兵庫の店舗は終日閉店するが、大阪は午後から閉店、京都は平常通り営業というように、店舗ごとに状況が異なる場合、店舗では“災害用のPOPデータが保存されているキャビネット※1を見て、臨機応変なPOP作成が可能になります。『入荷が遅れています』とか『営業を見合わせる場合があります』と一言貼っておくだけで、お客様にとっては印象が違ってきます。突発的なことが起こると、店舗だけでは十分な対応ができないですから、本部が十分な準備をしてサポートしたいと考えています。私どものスーパーマーケットにとって、POPは単なる告知を超えたコミュニケーションツールだと思いますし、そのPOPを作成する「RICOH MightyPOP V」は、今後も本部と店舗のコミュニケーションツールとしてますます重要になると思います。」
ライフコーポレーション様は、「RICOH MightyPOP V」を業務に最大限活用して、さらにお客様に信頼される地域一番店を目指します。
※1 キャビネット=「RICOH MightyPOP V」にて、POPデータを保存しておく場所(Windowsでいうフォルダに該当)
お客様名称 | |
---|---|
創業 | 明治43年 |
所在地 | 大阪本社:大阪市淀川区西宮原2-2-22 |
従業員数 | 27,297名 |
事業内容 | 食品を中心としたスーパーマーケットチェーン |
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