サンプルタスク文書名
1-10-1 テーマ:国内消費行動(ファイル名:1-10-1-research.rdntsk)
背景
大学などの研究室では、指導教官が指導の一環として、各種の研究テーマを学生とともに取り組んでいる姿が見られます。研究の過程で調査した内容や実験のデータは、指導する学生の数にもよりますが、教官個人がおこなうのに比べて膨大な量になります。それらの調査資料や実験データを、うまく整理してひとつの成果に結びつけるのは大変な労力がかかります。関わる人数が増えると、データの保管場所、ファイル名の付け方にも気を遣わないと、せっかくの資料やデータが活用されずに死蔵されてしまうこともあります。
単にファイルサーバーに保存して共有するだけでなく、複数の人がテーマごとに資料やデータをわかりやすく整理できるツールは意外と少ないのではないでしょうか?
ご提案内容
複数の研究者や学生が行った調査、実験データ、収集した論文などを取捨選択して整理し、効率的に研究活動を進め、限られた時間の中でうまく成果を上げたいとお考えの方には、サンプルタスク文書「テーマ:国内消費行動」が参考になるかもしれません。このタスク文書は、複数の学生とともに進める研究テーマごとに発生する情報を指導教官が共有し整理した上で、研究活動の方向性を学生たちに指導するための便利なツールです。
サンプルタスク文書「1-10-1 テーマ:国内消費行動」のイメージ

1-10-1 テーマ:国内消費行動 の構成
項目 | 内容 |
---|---|
使う人 | 個人やグループで研究活動を行っている研究者の方が利用します。 |
利用範囲 | 個人で利用する場合と複数の研究者が共同利用する場合が想定されます。 |
おしごとルームの作成単位 | 研究室ごとに作成します。 |
タスク文書の作成単位 | 研究テーマごとにタスク文書を作成します。 |
タグの使い方 | 研究テーマをタグとして設定します。 |
主な検索方法 | 研究テーマが追加になったり、何年にもわたって研究が続くテーマではタスク文書を新たに作成して、ひとつのテーマが複数のタスク文書にまたがることもあります。その場合にタグでテーマの名寄せが行えます。 |
特長1 研究テーマごとに資料を整理
このタスク文書は、指導教官が複数の学生を伴って進めている研究テーマごとに、一つのタスク文書を作って研究過程で収集した論文やデータ、実験レポートなどを一元管理するためのものです。
特長2 折りたたみブロックですっきり整理
使用する機能:折りたたみブロック
整理する情報の見出しには、「研究テーマの目的」「ブレイクスルーポイント」「レポート」「研究メンバー」「調査(実験)データ」を設定してあります。各見出しを残して、内容は折りたためるようにしてありますので、見た目がすっきりして必要な情報を探しやすくしています。
特長3 集めたファイル(資料)も添付可能
使用する機能:表作成、ファイル添付
文献欄には、収集した論文や学生達が書いたレポートをPDF化して添付できます。収集した論文の「未読・既読」、気になるページや気になったことのメモ、自分の論文での引用などを記載できるようにしています。
特長4 検索キーは目的にあわせて設定
使用する機能:タグ管理
このタスク文書は経済的な「消費行動」について研究を行っている研究者をイメージして作ったサンプルです。タグには消費行動に関する様々な角度からの複数のテーマが登録されています。併せて年度をタグに設定しておき、どの世代の学生たちとともに行った研究成果なのかがわかるようにしてあります。この他にも対象となる経済主体をタグとして設定して、複数のテーマから対象の経済主体に関する研究成果を洗い出すこともできます。
特長5 検索は詳細検索機能で
使用する機能:タグ、詳細検索
テーマが扱う経済主体を付与されたタグから絞り込んで、タスク文書を洗い出すこともできます。画面はタスク文書(テーマ)の中から「一人暮らしの社会人」でかつ「非正規労働者」に関して扱ったタスク文書(テーマ)を検索する例を示しています。
運用
- まず研究者の方が、ご自身の研究テーマ管理用もしくは研究室の学生たちと情報を共有するためのおしごとルームを共有ルームとして作成します。
- おしごとルームができあがったら、その中にサンプルタスク文書を参考にして、研究管理用のタスク文書のフォーマットを作成します。自分が管理しやすいようにレイアウトを変更したりサンプルタスクに不足している項目があれば追加します。
- フォーマットができあがったら準備完了です。フォーマットをコピーして研究テーマごとにタスク文書を作成します。
- 作成したタスク文書は、共同で研究を進める研究者や学生に保存場所を案内して、各自のPCのDesk Navi上に登録してもらいます。
- 研究活動の中で作成したレポート、実験データ、調査資料を、このタスク文書に登録してもらいます。
- 指導教官は提出されたレポートや実験結果を閲覧、吟味してコメントを加えたり、気付きをメモすることで、研究の方向性を示したり、更に深堀する対象を明確にして指導します。
効用
- 文書やデータを電子化して整理する癖がつきますので、限られたスペースの研究室を有効に使えます。
- 共同研究者と集めたすべての論文や研究資料を気軽に共有できます。
- 収集した論文の気になったことや記述ページ、自分の論文への引用などを記録しておくことができますので、他の研究者の論文を引用したことを記載することを忘れないようにするのに役立ちます。