利用しやすく親しみやすい、安全・安心な町役場づくりにデジタルサイネージを活用。
大量のポスターをデジタル化しクラウドに集約。効果的な情報発信と業務負荷軽減を同時に実現。
また、平時には防災情報で啓発し、有事には災害情報を自動配信し、地域の安全・安心を強化。
75インチの大画面からダイナミックに各種情報を配信。
ポスター類をデジタルサイネージに集約したことで、すっきりとした印象になった待合ロビー。
町民に寄り添い、より良い行政サービスを提供するため新庁舎を建設された川棚町役場様。新庁舎の利用しやすさ、心地よい開放感をさらに引き立てる情報発信方法として、デジタルサイネージを導入されました。
正面玄関や待合ロビーなど来庁者の導線上にディスプレイを設置し、旧庁舎では紙で掲示していた情報はもちろん、動画や空撮映像、さらに防災・災害情報まで多彩なコンテンツを配信されています。特に「町民交流スペース」には75インチの大型ディスプレイを設置。川棚町の魅力をダイナミックに配信することで、人が自然に集まり交流を深めていく拠点づくりにつなげています。
暮らしに役立つ情報から災害時の迅速な注意・避難喚起まで、様々な用途でデジタルサイネージを活用されている川棚町役場様。職員の皆様からは、各種情報を遠隔配信できるので業務負荷も軽減していると高く評価いただいています。
【導入前の課題】
【導入後の効果】
新庁舎の建設に合わせて、庁舎全体のデジタル化を推進された背景を教えてください。
川棚町は10年以上前から教育現場のICT化に積極的に取り組んでいます。日経BP「公立学校情報化ランキング2020」(小学校対象)では、全国約1700ある自治体の中で川棚町は37位。人口約13,000名(令和4年5月末現在)の町で大都市に勝る先進的な取り組みが行われていると、メディアに取り上げられることもあります。
ICT活用のノウハウを教育現場だけに留めず役場にも広げ、より魅力的な街づくりにつなげていくために、新庁舎建設に合わせて庁舎全体のデジタル化を推進、その一環でデジタルサイネージを導入しました。
なぜデジタルサイネージだったのでしょうか?
ポスターなら何十枚分という情報量を、デジタルサイネージならディスプレイ1台分のスペースにまとめることができるからです。しかも、コンテンツに動きがあるので高い訴求力が期待できます。これなら町民の皆様にたくさんの情報を分かりやすくお伝えできそうだと興味が湧きました。
それから、役場に立ち寄るきっかけづくりとしても有効に使えるのではないかと思いました。役場に来るのは用事がある時だけ、年に数回のみという方がおられるのですが、私たちとしてはもっと親しんでもらいたい、気軽に立ち寄ってもらえる場所でありたいと思っています。そこで、従来のポスターをデジタル化するだけでなく、例えば町議会のライブ配信など、これまで発信してこなかったコンテンツも盛り込んで役場に来るきっかけがつくれたらと思いました。
なぜリコーのデジタルサイネージを選ばれたのですか?
運用しやすさが一番の決め手です。クラウド型なので自席のPCから遠隔配信できることに強く惹かれました。
もう一つ、欠かせないポイントとなったのが導入後のサポートサービスです。リコージャパンさん、そしてリコージャパンの販売店であるQ-bicソリューションズさんは、操作方法だけではなくどんな情報をどのように配信すれば良いかなど運用方法までサポートしてくれるので大変助かります。
デジタルサイネージ導入を検討しはじめた当初、職員からは業務負荷を心配する声があったのですが、リコーのデジタルサイネージの仕様とサポート体制を聞いてこれなら大丈夫だと安心して導入することができました。
川棚町役場様では横型のディスプレイを1台、縦型のディスプレイを4台導入されています。
それぞれどのように活用されているか教えてください。
横型のディスプレイは「町民交流スペース」に設置し、各種お知らせのほか町を空撮した映像など町民の方も見たことがないような川棚町の風景を、75インチの大画面からダイナミックに配信しています。
縦型のディスプレイ4台は、正面玄関や待合ロビーなど来庁者の導線上に設置しています。庁舎内のWi-Fi™接続と、電源コンセントさえあればどこにでも移動できるので、イベント時には会場前に動かして案内表示などとして活用することもあります。
先日、地元のプロサッカーチームが川棚町役場へ表敬訪問された時には、選手の到着時間に合わせてウエルカムメッセージを配信しました。設置場所も配信するタイミングもフレキシブルに調整できるのは、リコーのデジタルサイネージならではのメリットですね。
町民交流スペース。大型のディスプレイから川棚町の観光地を空撮した映像など多様な情報を配信。
正面玄関。
待合ロビー。
2階の通路。
北玄関。
■具体的なコンテンツ例を教えてください。
など
デイリーコンテンツ
オプション
防災/災害情報コンテンツの活用について詳しく教えて下さい。
川棚町には二級河川があり水害に関しては特に迅速な対応が必要です。先日、大雨警報が出た時には、デジタルサイネージに気象警報・注意報が自動的に配信され、来庁されていた皆様にいち早く適切なご案内をすることができました。有事の注意・避難喚起だけではなく、平常時には防災教育コンテンツ(平常時の防災意識を高める内容)を配信できるのがいいですね。町の皆様の防災意識を高めることができ、地域の安全・安心対策強化につながっていると思います。
平時は台風・地震・火災・ミサイル落下など災害別に防災情報を配信。
有事は自動的に災害情報を配信。
運用はどのようにされていますか?
総務課だけではなく各課にアカウントを設定し、どの課でも操作できるようにしています。デジタルサイネージ導入によって総務課の業務負荷が増えたということは全くないです。情報更新をそれぞれの課に任せられるようになったことで、業務の負荷が軽減されたくらいです。
配信コンテンツは、PowerPoint®で作ることもありますが、各省庁から送られてくるポスターをスキャンして作ることが多いです。スキャンしたデータをPCに取り込み、クラウドのフォルダにアップするだけなので業務の合間に手軽に情報更新ができます。
デジタルサイネージの導入効果を教えてください。
ポスターだったらとても掲示しきれないような大量の情報をデジタルサイネージに集約したことで、多様な情報をきちんと整理し、適切なタイミングで効果的に配信できるようになりました。
来庁された方から「すっきりしていて気持ちが良い」というお声をいただくことがあるのですが、仮にポスターがたくさん貼られていたら新庁舎の印象は異なっていたでしょう。デジタルサイネージが新庁舎の利用しやすさや心地よい開放感を増幅しているように感じます。
来庁された方々の多くが自然とディスプレイに目を向けているので、訴求力の高さも実感しています。
業務負荷は軽減されましたか?
はい。紙のポスターを掲示していた時よりも軽減されています。自席から遠隔配信できるので、ポスターを貼ったりはがしたりという作業が不要になりました。掲載期間を設定でき、期限が過ぎれば自動的に削除されるので、配信後の管理に手間がかかることもありません。
「町民交流スペース」のデジタルサイネージは、さらに幅広い活用を予定されているそうですね。
詳しく教えてください。
「町民交流スペース」は、ちょっと休憩をしたり子ども達が宿題をするなどいろいろな用途でお使いいただけるスペースです。もっと気軽に使ってほしいので、役場に来るきっかけづくりとして、ここでしか見られないオリジナルコンテンツをデジタルサイネージで配信していく予定です。大画面から配信されるコンテンツがきっかけとなって人が集まり、世代を超えて交流が深まっていくような場所にしていきたいですね。
(写真右から)
川棚町役場 建設課 課長 琴岡 美昭 様
川棚町役場 総務課行政係 係長 井原 和 様
Q-bicソリューションズ株式会社 特販営業部/特販グループ シニアソリューションアドバイザー 福浦 直樹 様
※撮影時のみマスクを外し、ソーシャルディスタンスを確保したうえで撮影しています。
(他のインタビュー中のカットも同様)
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導入製品
製品構成:リコーデジタルサイネージクラウドサービスおよびRICOH Digital Signage STB Type2 5台
デジタルサイネージの特長や活用目的、実際に導入されたお客様の声などを
わかりやすくまとめた “デジタルサイネージ まるわかりガイド” を
ご用意いたしました。ぜひご一読ください!
以下のような内容を掲載しています。