入院や通院している子どもたちへの楽しみとして、また、子どもから大人まで療育・療養・リハビリの一環として、「絵を描く」ことを取り入れる医療現場も見受けられます。紙アプリは、絵を描くだけでなく、自分の描いた絵が動き出す楽しさを感じることでプラスαの効果が期待できます。また、処方箋や会計待ちのストレス解消としても活用できます。
医療社団法人 和光会
総合川崎臨港病院 病院長
聖マリアンナ医科大学
消化器・肝臓内科 臨床教授
NPO キッズアートプロジェクト理事長
渡邊 嘉行様
紙アプリの医療現場での活用について
病院で過ごす子どもたちにアートを通じて笑顔を届ける「キッズアートプロジェクト」を2013 年から全国で展開しています。治療内容の受け入れの向上、小児医療環境の改善を目的とし、子どもや家族にとって勇気づけや楽しみとなる、アートを共有する場を提供する取り組みです。「紙アクアリウム」の話を聞き、これなら子どもたちの心を動かす特別な体験を届けられると思いました。2015 年8 月、聖マリアンナ医科大学病院での「紙アクアリウム」を使ったイベントでは、外来の待ち時間が笑顔でいっぱいになり、子どもたちは楽しい気持ちのまま前向きに診療を受けてくれました。今後は同様の活動を他の病院にも広げていきたいと考えています。