面積では全国の市町村で2番目に大きく、都市部と山間部を備える浜松市。
中心市街地が抱える過疎化の問題を解決し、街の賑わいを取り戻すために。
浜松市のコンパクトシティ化への挑戦を、リコーは全力でサポートしています。
プロジェクトの舞台となる静岡県浜松市は、静岡県西部にある人口80万7,999人(2016年9月1日時点)の政令指定都市。若き日の徳川家康公が天下統一の礎を築いた「出世の街 浜松」としても知られています。近代では、世界的な研究者や技術者、音楽家や芸術家を輩出したほか、世界に名高い多くの企業がここ浜松の地から生まれています。
政令指定都市であり、日本で2番目に広大な面積を持つ浜松市は、その居住地も広大です。人の導線も広範囲にわたることから、街の課題のひとつにコンパクトシティ化の実現があります。また、浜松市は郊外に向かって発展してきたという特徴もあり、中心市街地に活気を取り戻すことも課題でした。
2014年12月、浜松市の星野副市長らの呼び掛けで始まった浜松のまちづくり勉強会。中心市街地の活性化を目指し、市民による、市民のためのまちづくりを検討していくこの勉強会に、浜松市内に拠点を構えるリコージャパンも、市民の一員として参画しました。
勉強会には、浜松市を代表する企業や団体が数多く参加していました。リコージャパンは、星野副市長をオープンイベントにお招きした「海老名でのまちづくり事例」や、イベントソリューションを活用した賑わいの創出事例などを紹介し、勉強会内部での認知度を徐々に高めていきました。
折しも地方創生が叫ばれ出した頃でもあり、参加メンバーの方々や、地域有力者との面談を重ねながら、まちづくりにお役立ちできる方法を模索していました。
まずリコージャパンがお手伝いしたのは、イベントの盛り上げでした。
浜松での賑わい創出に貢献するため、紙に描いた魚が映像になって泳ぎ回る「おえかきアクアリウム」をご紹介させていただきました。
実際にご採用いただいたイベントでは、訪れた家族連れを中心に大盛況!大画面に現れる自分が描いたお魚にはしゃいだり、一緒に記念撮影をしたり、喜びと笑顔に満ちあふれていました。
リコージャパンは浜松のまちづくり勉強会で紹介を受けた浜松にぎわい協議会様と組み、市民の声からビジネスの芽を探索する「フューチャーセッション」の開催をご提案しました。このフューチャーセッションは、主催は浜松にぎわい協議会様、協賛はリコージャパンと新規ビジネスデザインノウハウを持つ株式会社東芝、浜松市の三者という形式で計3回実施。
回を重ねるごとに参加者の熱が高まり、2016年9月2日には浜松市の鈴木市長や関連企業、団体、参加者をお招きした成果発表会を行ないました。
ここで集まった市民の声を活かし、浜松市のまちづくりをもっとサポートしていきたい。リコージャパンの挑戦は、まだ始まったばかりです。
3回のフューチャーセッションには、延べ30数名の市民の皆様にご参加いただきました。回を重ねるにつれて活発な議論が展開され、最終的には時間が足りなくなるほど。リコーは、ファシリテーター兼まちづくりの事例紹介によるアイデア創出のご支援を担いました。
リコーさんには多面的にご支援いただき感謝しています。今回の浜松まちなかにぎわい協議会で実施したフューチャーセッションですが、早くビジネスの芽が育ち、浜松が盛り上がるビジネスを実現してくれることを期待しています。
浜松のまちづくり勉強会のメンバーとして、さまざまな事例紹介やご提案をいただくとともに、浜松を舞台にした2017年の大河ドラマ「おんな城主 直虎」の主人公「井伊直虎」のPR、さらには浜松の未来に向けた「フューチャーセッション」の企画運営など、浜松のまちづくりに積極的に取り組んでいただき、とても感謝しています。今後も引き続き、浜松のまちづくりに深く関わっていただき、一緒に浜松を盛り上げていただきますようお願いします。
この約半年の中でとても濃いお付き合いをさせていただいていると感じています。今回の取り組みは私たちにとって非常に新しくまた期待の大きな取り組みです。グローバル企業と地元企業、または地元の個人事業主、業種も多様です。今までなかなか組み合わせがなかった企業同士が「まちづくり」を中心にして新しい事業を起こそうとしている実感があります。まだまだスタートしたばかりですが、新しい地方の在り方を探っていきたいと思います。
市民、地域、企業、行政が「共創」する意義、街の発展に持続的に貢献する新たな価値とビジネスを生み出したいという共通目的を常に共有しながら、「共感の連鎖」と「信頼のチームワーク」を軸に取り組みが進んでいると実感しています。 浜松は、東京と大阪の中間地点に位置する工業都市という一面を持ちつつ、 山も海も湖も川もある自然に恵まれた地域です。地域活性化やまちづくりにおける“新たなビジネス創造への挑戦”という次のステージに向けて、リコー関係者の皆様、浜松の方々と共に一丸となって、引き続き尽力していきたいと思います。
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