2020.01.06
株式会社 日水コン様は、1959年の創業以来、水道・下水・河川・環境等の水インフラに基盤を置き、主に調査・計画・設計を行う「水コンサルタント」のリーディングカンパニーです。
創立60周年を機に、東京本社のリニューアルを計画。ワークプレイスデザインによる一括請負型プロジェクト支援を実施され、オフィスの印象面・機能面での大幅な向上を実現されました。
企業にとって受付・応接エリアは会社の顔です。「創立60周年を迎え、新たなオフィスでさらなる飛躍を目指す」と語る、リニューアルプロジェクトのリーダー春管理本部長様に、ワークプレイスデザイン活用の経緯についてお話しいただきました。
「当社が現在のビルに移って25年になりますが、オフィス全体の経年劣化が進んでおりました。私どもは水に関わる技術中心の会社ですから、信頼は仕事で得ていけばよいという自負もあり、見た目のイメージや外への発信をなおざりにしてきたところがあります。しかし実際には、国や自治体の委員会を当社で開催することもあり、お客様が多くお見えになる中、私どもの受付・応接エリアや会議室は今の時代に合っていないと感じていました。また、リクルートの時期になりますと多くの学生がやって来ます。彼らのような次代を担う技術者が働きたくなるオフィスであることも重要です。私自身も他社を訪問する機会がありますが、デザイン性や機能性がよく考えられているオフィスはやはり印象に残ります。当社もいずれ取り組まなければならないという気持ちがあり、60周年にあたる今年はとても良いタイミングだったと思います。」
また、社内からも使い勝手に対する多くの声が聞かれたとのことです。春様が続けます。
「計画や設計の仕事は、所属部署の異なるさまざまなメンバーがプロジェクトチームを組んで進めますので、打ち合わせは多くなります。しかし、いざ会議室を使おうとすると、一杯で使えないという慢性的な状況がありました。また、会議室不足に加え、設備面でも使い勝手が悪く、会議をはじめるまでに時間がかかってしまうという声が多く聞かれました。これは外側だけの話ではないな、根本的なところから変えていかなくてはならないと感じていました。」
株式会社 日水コン
取締役 常務執行役員 管理本部長
春 公一郎(はる こういちろう)様
オフィスのリニューアルプロジェクトの実現に向けて、リコージャパンをパートナーに選んだ理由は何だったのでしょうか。人事・総務課の佐藤様にお話しいただきました。
「6年前に、当社の海外本部のレイアウト変更でご支援いただいたことがきっかけです。その時の知見もあって当社のことをよく理解されており、今回も的確な調査に裏打ちされたデータを踏まえたゾーニングからレイアウト変更、設えに至るまで、非常に安心感がありました。印象的だったのは、執務エリアのレイアウトの提案です。現実案と夢案をご提示いただいたのですが、現実案は現状と同じ量の書類をそのままスライドしたもので、一方の夢案は書類の70%を各自が削減するというもの。削減しただけ空きスペースが生まれ、可動式のテーブルが随所に置けて、自分たちが働く活気ある執務室を、図面を通してまざまざとイメージできるまさに夢のような案でした。提案を受けたプロジェクトメンバーの全員に『夢案でお願いします』と言わしめたほど魅力的なデザインは当社の業務を熟知しているからこそ出てきた提案だと思います。」
また、工程管理も、日水コン様の業務に配慮した納得のいくものだったといいます。春様にご説明いただきました。
「執務室は工事期間のフェーズを分けて進めていただいたので、執務室を使う社員は業務に負担がかかることもありませんでした。今回のリニューアルで、リコージャパンさんにはコンストラクションマネジメントの役割を担っていただきましたが、あらゆることを的確に管理していただき非常に助かりました。」
株式会社 日水コン
管理本部 総務部 人事・総務課 主任
佐藤 万子(さとう かずこ)様
社員の皆様が『ここで働きたい』と思える空間、『お客様をここへお迎えしたい』と思える空間を実現された日水コン様。その効果を佐藤様にお伺いしました。
「まず、見違えるくらい明るくなりました。壁一面の窓からの採光を生かしたゾーニングのおかげです。お客様からは『別の会社に来たみたいだよ』とありがたいお言葉も頂戴しております。加えて、以前はエレベーターホールから受付まで複雑な動線だったのが、まっすぐアプローチできるようになり、お客様が迷われることもなくなりました。さらに、親水公園をイメージしたエントランスは当社のイメージを醸成してくれるもので、各所に水をモチーフにしたインテリアも配しています。清々しい自然を感じながら、オープンスペースでは簡単な打ち合わせも可能です。」
不足しがちだった会議室のリニューアルについては、
「オフィス全体の空間を適切に振り分けることで、以前は8室だった会議室が12室に増えました。6席の部屋から28席の部屋まで、会議の規模に合わせて使い分けています。スライド式の壁を取り払ってふたつの大会議室をつなぎ合わせると70名収容可能となり、研修会などで活用しています。また、全室にモニターとICT機器を常設し、本社内での会議はもちろん、北海道から沖縄まである拠点との遠隔会議が段取り良く行えるようになりました。以前は、その都度プロジェクターやテレビ会議システムをセッティングしていましたので、大幅な時間短縮につながっています。わずか5分10分の違いかもしれませんが、会議の多い当社では、その積み重ねは1年で考えると非常に大きなものです。すぐに会議に集中できることで仕事の質も向上します。」
日水コン様のリニューアルを担当したリコージャパン 押野がプロジェクトを振り返ります。
「今回の大規模なエントランス改修のご相談を受け、春様、佐藤様をはじめ、情報企画部のご担当様、デザインに詳しい社員様にお集まりいただいて、一緒に課題抽出をすることからスタートしました。オフィス空間を創ることだけにとどまらず、どう文書を削減していくかということや、より良い勤務形態へと改善していく運用面でも、私どものノウハウをご提供しながら支援させていただきました。日水コン様のリニューアルへの熱い想いがあって、60周年にふさわしいオフィス創りをお手伝いできたと思います。」
「素晴らしいエントランスや会議室を得て、実はここからが大切だと考えています。社員の業務効率化や、アイデアが出てくるような環境を整えることが、管理部門である私たちの仕事です。皆の声を吸い上げながら、必要な投資については経営層に認めてもらい、より働きやすい空間づくりを目指していきたいです。(佐藤様)」
「今回のリニューアルは、会議室しかり、執務室しかり、働き方改革の一環です。働き方を変えることに主眼があって、そのための“箱”を用意するという考えで進めました。これまでは自分の仕事集中型で、個々人が壁を作っているところがありました。今後は、個人の力をいかにチーム力や組織力に変えていくかが重要です。“箱”の風通しを良くする意味で、フリーアドレスを見据えたインテリアも揃えています。さらなる改善に向けて、パートナーであるリコージャパンさんに期待しています。(春様)」
日水コン様は、ワークプレイスデザインによるメリットを最大限活用して、今後も総合的水ビジネス企業へと進化を続けます。
企業情報
お客様名称
株式会社 日水コン 様
本社所在地
東京都新宿区西新宿6丁目22番1号(新宿スクエアタワー)
設立
1959年5月25日
社員数
743名(主な資格者数:技術士498名、RCCM86名、1級建築士24名)
業務内容
水道・下水・河川・環境等の水インフラにおける調査・計画・設計
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