ランサムウェア「WannaCry」によるリコー製複写機／複合機（it機能搭載機）への影響と対応方法

1. it機能搭載機におけるSMBv1の無効化による影響を受ける機能と対応方法

SMBv1無効化で影響を受ける機能

（1）SMB共有フォルダーに対するファイル送信
（2）受信ファクスをSMB共有フォルダーへ転送
（3）SMB共有フォルダーを登録した共有メディアアドレス
（4）SMB共有フォルダーに対する実行ログの送信
（5）SMB共有フォルダーに対するデバッグログの送信
（6）Windows^® サーバー認証（サーバータイプ：NT4.0）
（7）SMB同期用共有フォルダーを利用するネットワーク同期
（8）SMBを利用したファイルサーバー機能

対応方法

（1）SMB共有フォルダーへのファイル送信の代替機能

・ファイルをit機能へ蓄積
・ファイルをFTPフォルダー／WebDAVフォルダーへ送信
・ファイルをメディア（USB／SDカード／コンパクトフラッシュ／メモリースティック／メモリースティックデュオ）へ送信
・ファイルをメール送信

（2）受信ファクスをSMB共有フォルダーへ転送の代替機能

・受信ファクス文書をit機能へ蓄積
・受信ファクス文書をメール転送
・受信ファクス文書をFTPフォルダー／WebDAVフォルダーへ転送
・受信ファクス文書を印刷

（3）SMB共有フォルダーを登録した共有メディアアドレスの代替機能

・FTPフォルダー／WebDAVフォルダーを登録した共有メディアアドレスを利用する

（4）SMB共有フォルダーに対する実行ログの送信の代替機能

・FTPフォルダー／WebDAVフォルダーを登録したファイル宛先を送信先に設定する

（5）SMB共有フォルダーに対するデバッグログの送信の代替機能

・メディア（USB／SDカード／コンパクトフラッシュ／メモリースティック／メモリースティックデュオ）を送信先に設定する

（6）Windows^® サーバー認証（サーバータイプ：NT4.0）の代替機能

・サーバータイプを「AD」に変更する

（7）SMB同期用共有フォルダーを利用するネットワーク同期の代替機能

・it機能／FTP／WebDAVでの同期用共有フォルダーをネットワーク同期に利用する

（8）SMBを利用したファイルサーバー機能の代替機能

・WebDAVでファイルサーバー機能を利用する