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【最新版】おすすめの遠隔臨場システム10選を徹底比較|選ぶ際のポイントも解説します!

画像:【最新版】おすすめの遠隔臨場システム10選を徹底比較|選ぶ際のポイントも解説します!

建設や土木の現場業務において、作業現場とは離れた遠隔地から臨場できる仕組みを遠隔臨場と言いますが、遠隔臨場を実現するためにさまざまなシステムがあることをご存知でしょうか?

この記事では、遠隔臨場システムとは何か、選ぶ際のポイントやおすすめのシステムを紹介します。

遠隔臨場の導入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

目次

遠隔臨場システムとは?

遠隔臨場システムは、現場をカメラで撮影しながら、映像や音声を通して遠隔地からリアルタイムに確認・指示できるシステムのことです。

遠隔臨場やそのシステムの導入は、建設現場でのICT活用の取り組みを指す「i-Construction」という、国土交通省が推進するプロジェクトの一環とされています。

遠隔臨場システムを選ぶ際のポイントは4つ

遠隔臨場システムを選ぶときに注目すべきポイントについて、4つ解説します。

1.既存設備への対応可否

スマートフォンやタブレットにアプリケーションをダウンロードするだけで利用できるものから、専用のスマートグラスやカメラを購入(またはレンタル)する必要があるものまで、さまざまな種類があります。

専用端末を導入すると、機器の管理に労力やコストがかかる場合もあります。また、現場の通信環境や電波状況によっては、安定した映像や音声が送受信できないかもしれません。

そのため、現場で使用する機器と通信回線は、既存の設備との互換性や安定性を確認する必要があります。

2.導入や維持にかかるコスト

遠隔臨場システムの導入や維持には、機器の購入費用やレンタル料金、Web会議システムの利用料金、通信費用などが発生します。これらのコストは、遠隔臨場システムの種類や規模などによって、大きく異なることを事前に理解しておくことが必要です。

そのぶん、移動時間や交通費の削減にもつながるため、メリットとコストを比較して、適切な予算を設定する必要があります。

3.サポート体制

遠隔臨場システムを利用する際には、機器の故障やトラブル、操作方法の不明点などが発生する可能性があります。そのような場合には、迅速かつ的確なサポートを受けられる体制が重要です。

遠隔臨場システムを提供する企業や代理店は、サポート体制やサービス内容が異なります。自社のニーズに合ったサポート体制を提供している企業や代理店を選ぶことが必要です。

4.収集したいデータの量

遠隔臨場システムでは、現場から映像や音声だけでなく、位置情報や温度・湿度・振動などのセンサーデータも収集できる場合があります。これらのデータは、現場管理や品質管理、施工履歴管理などに活用が可能です。

しかし、データの量が多くなると、通信速度や画質の低下、コストや時間の増加などのデメリットも発生します。
そのため、必要なデータを効率的に収集できるシステムを選ぶことが必要です。

おすすめの遠隔臨場システム10選

遠隔臨場質システムから、オススメのシステム10選をご紹介します。

1.Xacti LIVE

株式会社ザクティが提供するウェアラブル ライブ映像デバイス&配信サービスの1つで、特徴は以下の通りです。

  • ウェアラブルライブ映像デバイス
    作業者の目線の映像をリアルタイムに共有できるカメラで、装着場所を選ばずに使用できます。カメラヘッドはわずか29gで非常に軽く、驚異のブレ補正機能を有しています。
  • Xacti Booster Package
    遠隔支援用アプリケーションサービスで、撮影した映像を100GBまでクラウド保存することが可能です。また、遠隔支援に欠かせないリアルタイム映像配信や閲覧機能など各種機能が充実しています。

2.V-CUBE コラボレーション

遠隔臨場システムの一種で、株式会社ブイキューブが提供しているサービスです。

  • 情報をリアルタイムで共有
    海外にも高画質・高音質の情報をリアルタイムで共有できます。
    CADや大判の設計原図などの高解像度のデータもドットバイドットで共有できます。
  • 簡単に操作が可能
    アイコン数は最小限に絞られており、ワンタッチ電話型招集で会議を開催できます。
  • クラウドまたはオンプレミスで提供
    セキュリティ要件やイントラネット環境、BCP対策などに応じて選択できます。

3.Gリポート®

遠隔で検査や確認するためのモバイルコミュニケーションツールです。特徴は以下の通りです。

  • 現場と隔地のコミュニケーションを実現
    高画質な映像と音声で、コミュニケーションが可能です。
    画質はQVGAからFull HDまで選択できます。
  • 2つの撮影スタイルに対応
    ハンディ型は近接撮影に適し、ウェアラブル型はハンズフリーで作業者目線の撮影ができます。
  • ライブストリーミングと録画が同時に可能
    録画した動画はクラウド上に保存され、ブラウザから閲覧やダウンロードができます。
  • 全社現場を一括で管理
    組織管理者アカウントで管理ができ、2段階認証機能によりセキュリティを強化できます。

4.Safie Pocket2

遠隔臨場システムの中でも、ウェアラブルカメラと呼ばれるタイプの製品です。

  • SIMカードが使用できる
    ネット環境がなくてもLTE回線で通信できます。
  • バッテリーも内蔵
    最大8時間の連続使用が可能です。
  • 通話機能やLEDライトが搭載
    暗い場所や音声が聞き取りにくい場所でも撮影や会話ができます。
  • 防水・防塵性能や耐温度性能が高い
    屋外や厳しい環境でも使えます。
  • 簡単に取り付けられる
    ヘルメットや三脚などに簡単に取り付けられるので、現場に合わせた設置方法が選べます。
  • クラウドに保存
    撮影した動画や写真は保存されるので、後から振り返ったりダウンロードできます。

5.リモートアシスト

ウェアラブルカメラとAndroid®端末を使って簡単に通信ができるシステムです。

  • 簡単操作
    ボタンを一度押すだけで通信が開始でき、同じ操作で終了でき、面倒な設定や操作は必要ありません。
  • 装着が簡単
    ウェアラブルカメラは軽量で装着しやすく、ハンズフリーで作業ができます。
    メガネフレームにも取り付けられます。
  • クラウドに保存
    通信中の映像と音声はクラウドに自動的に保存されます。
    後から確認や検証ができるだけでなく、教育教材としても活用できます。

6.RealWear

ヘッドマウント型のディスプレイとカメラを備えたデバイスで、音声認識機能によってハンズフリーで操作できます。

  • タフな設計
    防水・防塵性能や耐衝撃性能を備え、-20℃から50℃までの温度範囲で使用できます。
    また、安全ヘルメットや保護眼鏡と併用できるように設計されています。
  • Android®タブレットクラスの高い性能
    高速な処理能力と豊富なアプリケーションに対応しています。
    7インチタブレット相当の画面サイズで表示され、見やすい高解像度を実現しています。
  • 遠隔支援や情報共有が容易
    現場の映像や音声をリアルタイムで遠隔地に送信し、指示やアドバイスを受けられます。
    また、現場で必要なマニュアルや図面などの情報を音声操作で呼び出せます。

7.遠隔臨場 SiteLive

建設現場の遠隔臨場に特化した撮影・配信システムで、特徴は以下の通りです。

  • 検査映像の自動保存機能
    撮影データはクラウド「KS データバンク」に自動保存され、発注者にも公開できます。
    検査時に撮影した写真はExif情報が付与された状態で「KS データバンク」に保存されます。
  • 各検査項目の管理が容易
    遠隔臨場の対象検査である「材料確認」「段階確認」「確認・立会」の各検査項目が管理できます。
  • 検査資料の添付・閲覧可能
    検査時に必要な資料を事前に添付しておくことで、検査当日は資料の準備が不要です。

8.コミュニケーションシステム

株式会社建設IoT研究所が提供する遠隔臨場システムの一種です。

  • 移動時間の削減
    現場に行かなくても臨場検査が可能なので、移動時間や交通費を節約できます。
  • 情報共有の効率化
    関係者間で映像や音声をリアルタイムに共有できるので、伝達ミスや手戻りを防ぎ、現場と本部で状況の共有が容易になります。
  • 書類作成の簡素化
    映像による検査記録や認証行為が可能なので、書類作成の手間や紙資源の消費を削減できます。
  • 高画質・安定的な映像伝送
    自社開発の揺れ補正技術や映像伝送技術により、LTE回線でも高画質・安定的な映像伝送が可能です。
  • 騒音対策
    骨伝導イヤホン・マイクや雑音低減機能により、騒音の中でも聞き取りやすい音声通話が可能です。
  • 信頼性・秘匿性
    過酷な現場でも安定して利用可能な防塵・防水性能や通信の暗号処理により、信頼性と秘匿性を確保します。

9.現場クラウド One

株式会社現場サポートが提供する、建設業専用の受発注者間情報共有システム(ASP)です。

  • 遠隔臨場機能
    現場での臨場確認を映像データを用いて発注者の事務所内でリアルタイムに承認・確認できます。
  • 文書管理機能
    Webブラウザ上でスムーズに作業ができ、文書閲覧時のスピードが格段にアップします。
    各自治体の文書も準備しています。
  • ウェアラブルカメラ連携機能
    遠隔臨場に対応したウェアラブルカメラを利用することで、ハンズフリーでの遠隔臨場が可能です。
    国土交通省NETIS登録業務用ウェアラブルカメラと連携できます。

10.dynaEdge

小型PCと、スマートグラスを活用した遠隔臨場システムで、特徴は以下の通りです。

  • 音声やジェスチャーで操作可能
    ハンズフリーで撮影画面や共有画面を確認しながら作業ができます。
    音声やジェスチャーでも操作可能です。
  • 会議用アプリケーションと連携可能
    データとMicrosoft TeamsやZoom、Webex®等の会議アプリケーションが動作します。

遠隔臨場システムでよくある3つの質問

遠隔臨場システムについて、よくある質問を紹介します。

質問①そもそも遠隔臨場とは?

遠隔臨場とは、カメラなどを使い、現場から離れた場所にいる担当者が現場の映像や音声をリアルタイム確認できる仕組みのことです。

この機能を取り入れることで、建設現場の材料確認・段階確認・立会いなども遠隔で行えます。

質問②遠隔臨場システムを導入するメリットは?

遠隔臨場システムを導入するメリットは、以下のようなものがあります。

  • 移動時間・コストの削減
  • 人手不足解消
  • 安全性の向上
  • リアルタイムで現場を確認できる
  • 人材育成の効率化

遠隔臨場システムは、災害や事故などに対応できる柔軟性と信頼性を備えています。現場の状況をリアルタイムで把握し、適切な指示や支援を行うことが可能です。

質問③遠隔臨場システムを導入する際の注意点は?

遠隔臨場システムを導入する際の注意点は、以下のようなものがあります。

  • カメラやネットワークの品質や安定性
  • 現場の人とのコミュニケーションや協力
  • 個人情報や機密情報の保護
  • 法律や規制への遵守

また、遠隔臨場システムの導入には技術的な課題だけでなく、現場担当者への教育や、協力を得るための関係構築も重要となります。

まとめ

遠隔臨場システムとは、現場から離れた人が現場の状況をリアルタイムに把握し、コミュニケーションできるシステムのことです。

ビデオ会議システム、テレプレゼンスロボット、VR/AR/MRなどのさまざまな種類があります。選ぶ際には、既存設備への対応可否やコスト・サポート体制・収集したいデータ量など、さまざまな観点から考慮することが必要です。

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