建設や土木の現場業務において、作業現場とは離れた遠隔地から臨場できる仕組みを遠隔臨場と言いますが、遠隔臨場を実現するためにさまざまなシステムがあることをご存知でしょうか?
この記事では、遠隔臨場システムとは何か、選ぶ際のポイントやおすすめのシステムを紹介します。
遠隔臨場の導入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
遠隔臨場システムは、現場をカメラで撮影しながら、映像や音声を通して遠隔地からリアルタイムに確認・指示できるシステムのことです。
遠隔臨場やそのシステムの導入は、建設現場でのICT活用の取り組みを指す「i-Construction」という、国土交通省が推進するプロジェクトの一環とされています。
遠隔臨場システムを選ぶときに注目すべきポイントについて、4つ解説します。
スマートフォンやタブレットにアプリケーションをダウンロードするだけで利用できるものから、専用のスマートグラスやカメラを購入(またはレンタル)する必要があるものまで、さまざまな種類があります。
専用端末を導入すると、機器の管理に労力やコストがかかる場合もあります。また、現場の通信環境や電波状況によっては、安定した映像や音声が送受信できないかもしれません。
そのため、現場で使用する機器と通信回線は、既存の設備との互換性や安定性を確認する必要があります。
遠隔臨場システムの導入や維持には、機器の購入費用やレンタル料金、Web会議システムの利用料金、通信費用などが発生します。これらのコストは、遠隔臨場システムの種類や規模などによって、大きく異なることを事前に理解しておくことが必要です。
そのぶん、移動時間や交通費の削減にもつながるため、メリットとコストを比較して、適切な予算を設定する必要があります。
遠隔臨場システムを利用する際には、機器の故障やトラブル、操作方法の不明点などが発生する可能性があります。そのような場合には、迅速かつ的確なサポートを受けられる体制が重要です。
遠隔臨場システムを提供する企業や代理店は、サポート体制やサービス内容が異なります。自社のニーズに合ったサポート体制を提供している企業や代理店を選ぶことが必要です。
遠隔臨場システムでは、現場から映像や音声だけでなく、位置情報や温度・湿度・振動などのセンサーデータも収集できる場合があります。これらのデータは、現場管理や品質管理、施工履歴管理などに活用が可能です。
しかし、データの量が多くなると、通信速度や画質の低下、コストや時間の増加などのデメリットも発生します。
そのため、必要なデータを効率的に収集できるシステムを選ぶことが必要です。
遠隔臨場質システムから、オススメのシステム10選をご紹介します。
株式会社ザクティが提供するウェアラブル ライブ映像デバイス&配信サービスの1つで、特徴は以下の通りです。
遠隔臨場システムの一種で、株式会社ブイキューブが提供しているサービスです。
遠隔で検査や確認するためのモバイルコミュニケーションツールです。特徴は以下の通りです。
遠隔臨場システムの中でも、ウェアラブルカメラと呼ばれるタイプの製品です。
ウェアラブルカメラとAndroid®端末を使って簡単に通信ができるシステムです。
ヘッドマウント型のディスプレイとカメラを備えたデバイスで、音声認識機能によってハンズフリーで操作できます。
建設現場の遠隔臨場に特化した撮影・配信システムで、特徴は以下の通りです。
株式会社建設IoT研究所が提供する遠隔臨場システムの一種です。
株式会社現場サポートが提供する、建設業専用の受発注者間情報共有システム(ASP)です。
小型PCと、スマートグラスを活用した遠隔臨場システムで、特徴は以下の通りです。
遠隔臨場システムについて、よくある質問を紹介します。
遠隔臨場とは、カメラなどを使い、現場から離れた場所にいる担当者が現場の映像や音声をリアルタイム確認できる仕組みのことです。
この機能を取り入れることで、建設現場の材料確認・段階確認・立会いなども遠隔で行えます。
遠隔臨場システムを導入するメリットは、以下のようなものがあります。
遠隔臨場システムは、災害や事故などに対応できる柔軟性と信頼性を備えています。現場の状況をリアルタイムで把握し、適切な指示や支援を行うことが可能です。
遠隔臨場システムを導入する際の注意点は、以下のようなものがあります。
また、遠隔臨場システムの導入には技術的な課題だけでなく、現場担当者への教育や、協力を得るための関係構築も重要となります。
遠隔臨場システムとは、現場から離れた人が現場の状況をリアルタイムに把握し、コミュニケーションできるシステムのことです。
ビデオ会議システム、テレプレゼンスロボット、VR/AR/MRなどのさまざまな種類があります。選ぶ際には、既存設備への対応可否やコスト・サポート体制・収集したいデータ量など、さまざまな観点から考慮することが必要です。
RICOHのRICOH Remote Fieldは、360°映像の双方向型ライブ配信システムにより、遠隔地から現場の状況確認が可能になり、遠隔指導による生産性向上を実現できます。 ⇒RICOH Remote Field
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