2024.02.20
目次
江戸時代から200年以上にわたり地元特産の「白しょうゆ」を作り続けている、白しょうゆのトップブランドメーカー、ヤマシン醸造株式会社様はリコージャパンの「RICOH ITKeeper 無線LANパック」を導入し、工場各所に個別に設置されていた家庭用Wi-Fi™アクセスポイントを、バッファロー製業務用Wi-Fi™アクセスポイントに刷新しました。事前の電波調査により、敷地面積5000坪のほぼ全域をカバーする安定したWi-Fi™ネットワークを構築し、業務を大幅に改善され、リコージャパンによる手厚い保守サポートにより、高い安心感を実感されています。
課題
効果
しょうゆなどの醸造業においては、発酵・熟成などに数ヶ月から年単位の時間がかかるため、製造中の製品を貯蔵しておくためのスペースが必要なことから、敷地面積が広くなりがちです。ヤマシン醸造様も5000坪の敷地を持ち、工場建屋もその半分ほどの面積があります。
同社製造部長の山田智二様は「敷地内に作業場が点在していることから、従業員は行ったり来たりが多い状態でした。最近ではWi-Fi™対応のカメラなども手軽に利用できるようになったことから、このような機器を導入して、作業場所と離れたところに設置されている原料やろ過した製品タンクや、排水タンクなどの状況を確認できるようにすれば従業員の移動量が減らせると考え、Wi-Fi™導入を進めることにしました」と語ります。
当初は、家電量販店で購入した家庭用Wi-Fi™アクセスポイント(以下、Wi-Fi™AP)を導入していました。しかし、電波が届く範囲が限られたり、移動して別のAPの範囲に移動すると接続し直す必要があったりと使い勝手が悪く、工場内ではうまく活用できていませんでした。さらにかなり前に導入した有線LANも速度が遅く、事務業務でも支障をきたすようになっていました。
ヤマシン醸造株式会社
代表取締役社長
岡島 晋一 様
ヤマシン醸造株式会社
製造部部長
山田 智二 様
山田様はこの問題を同社代表取締役社長の岡島晋一様に諮った上で、長年にわたり同社の複合機・IT周りをサポートしている株式会社ビジネスセンター岬屋の平野氏に相談しました。以前より、Wi-Fi™やネットワークの不調を耳にしていた平野氏は、同社の希望をヒヤリングした上で抜本的なネットワークの入れ替えが必要と考え、RICOH
無線LANパックによる社内ネットワークの刷新を提案します。
提案に対し岡島様は「正直、コストはそれなりに掛かると思いましたが、人手も足りなくなりつつある今、従業員がストレスなく働くことができる環境ができるならと考え、導入を決めました」と語ります。
導入に当たり、無線LANパックの電波調査を実施、最終的に敷地内どこでもWi-Fi™が使えるように13台のバッファロー製業務用Wi-Fi™
APを導入することになりました。
山田様は「電波調査をしてもらって、家庭用と業務用のAPとはこんなに違うものなのかと思いました。実際、使い始めると『こんなところまでつながるのか』と感じることが多く、業務用の性能に納得しました。工事の方もとてもスムーズで、2日間で完了したので、とても短く感じました」と語ります。
導入後の効果として、山田様は「Wi-Fi™対応カメラを設置したことで、各タンクの状況が手元のスマートフォンで確認できるようになりました。その結果、確認のための移動にかかっていた無駄な時間が大幅に減りました」といいます。
工場内のどこでもWi-Fi™が使えるようになったことで、他の業務においてもスマートフォンを活用した効率化が進んだといいます。生産・品質管理などを担当している技術部の冨永知穂様は「これまで紙書類を使っていた製造や品質管理の記録、業務連絡なども、スマートフォンのチャットツールを使って行うようになりました。タイムラグがなくなって効率的に仕事が進められるようになった、という実感があります」といいます。
また、技術部課長 兼
営業部主任の池嵜重之様は「書類を持って工場内を歩く必要がなくなったので、工場内の移動がかなり減りました。一つ一つは小さなことですが、日々の積み重ねで、リードタイムの短縮などの効果は小さくないと考えています。ペーパーレスも進んでいると感じています」と語ります。
「社内の情報共有もかなりやりやすくなりました。工場内でタブレットを使ってクラウド上のデータをいつでも引き出せるので、過去の製造データを知りたい時も誰かに問い合わせることなく手元で調べられるようになり、楽になりました」(山田様)。
工場内に設置されているWi-Fi™アクセスポイント
電波調査により計13台を最適配置
Wi-Fi™対応カメラでタンクの状況がスマートフォンで確認可能に
従業員の移動距離を大幅に削減
ヤマシン醸造株式会社
技術部課長
兼 営業部主任
池嵜 重之 様
ヤマシン醸造株式会社
技術部
冨永 知穂 様
今後の展望について伺うと山田様は「新規にWi-Fi™カメラを導入することも全く不安がなくなったので、別の現場でもニーズがあればどんどん入れていきたいと考えています」と語ります。
岡島様は「安定したWi-Fi™を導入することで、こんなにもいろいろな業務が効率化できるものなのかと驚いた部分もあります。人手不足が深刻化する中、業務を楽にして、いかに従業員のストレスを無くすかということに引き続き注力していきたいと考えています。また、リコージャパンによるサポート体制が充実しているというのは経営者から見てとても安心できる材料で、ありがたいと思っています」と語ってくださいました。
株式会社 ビジネスセンター岬屋 営業部長 担当課長
平野 将司 氏
ヤマシン醸造様の導入で初めて電波調査を活用したのですが、調査結果を元に最適な機器を最適な位置に配置できるのが事前に分かるのは大きなメリットと考え、今では他のお客様でも活用しています。また、リコージャパンによる保守サポートは、私どもが訪問して対応できない場合に、代わりにサポートしてもらえるという安心感があり、私たち販売代理店にとってもありがたいサービスだと感じています。
江戸時代の1802年(享和2年)、三河地方(現:愛知県碧南市)で創業したヤマシン醸造。200年以上にわたり、小麦を主原料とした地元特産の「白しょうゆ」を作り続けています。今では地元中部地方のみならず、関東から九州、そして海外へも出荷。加工品あわせ年間2000キロリットルを生産する、白しょうゆのトップブランドメーカーです。
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