1955年の創業以来、臨床検査業界のトップランナーであり続ける保健科学研究所様。新しい価値を創造し続けるには働く環境にも挑戦や変化が必要という思いから、オフィス空間を一新されました。
グローバルな事業展開の起点となるヘッドオフィスとして、お客様が何よりもこだわったのはオープンであること。視界を遮るものをなくし横浜港の眺望とつながるような解放感のあるオフィスとワークスタイルを提案しました。
横浜港の眺望を最大限に活かしたヘッドオフィス。どこからでもオフィス全体を見渡すことができる
【リニューアル前の課題】
【リニューアル後の効果】
急速に変化する医療現場のニーズに応え、人々の健康を支える様々な事業を展開されている保健科学研究所様。代表取締役社長 久川様は、新しい価値を創造し続けるには、社員の働く環境から整えていくことが不可欠だとおっしゃいます。
「周囲の環境が人々の心や行動に及ぼす影響は、非常に大きいと考えています。今よりも上を目指すなら、それに相応しい環境に身を置かないと目標とする場所にはたどり着けないと思うのです。私たちが目指すのは、挑戦と変化を重ね新しい価値を生み出していくことです。そのためには、働く環境にも挑戦と変化が必要でしょう。より広い視野をもってグローバルに展開していくことを目指している今、オープンな姿勢で世界と向き合えるように、オフィス環境もオープンな姿へ一新したいと考えていました。」
2022年4月、保健科学グループはUNIVALEO HOLDINGSとして新たにスタートしました。
「UNIVALEOのuniは、世界中とのつながりを表すuniversalや、団結するunitedに由来しています。一人ひとりの努力を集結させて独自の価値を創出していこう、そして「あらゆる人々が豊かで、笑顔あふれる社会の実現」に貢献していきたい。UNIVALEOには、こうした思いが込められています。管理本部をオフィス移転するプロジェクトでは、これらを体現するような空間を実現したいと考えていました。」
保健科学研究所様から管理本部を8階から15階へ移転させオフィス環境を一新させたいというご要望を受け、リコーは横浜港を望むこの場所でしか叶えられないワークプレイスデザインを構想、設計。業務に合わせて働く場所を選べるスタイルABW(Activity Based Working)も取り入れ、自由でオープンな働き方をご提案しました。リコーの提案を採用いただいた決め手はどこにあったのでしょうか。
「こちらの要望をそのまま反映するのではなく、私たちとは異なる視点から新しい提案をしてくれたことですね。リコーさんのチームとなら、ヘッドオフィスがどうあるべきかを一緒に考え実現できると思い、お願いしました。」
2021年9月、管理本部の移転プロジェクトが完了。横浜港を一望するヘッドオフィスが完成しました。エントランスに立った瞬間、視界いっぱいに広がる眺望。大さん橋、横浜ベイブリッジ、赤レンガ倉庫、さらにみなとみらいのランドマークも見渡せます。
「何よりもこだわったのはオープンであることです。視界を遮るものを取り除き、エントランスからも執務エリアからも、オフィス全体と横浜港の眺望を見渡せるようにレイアウトしています。 新しいヘッドオフィスになって、従業員の意識や働き方が変わりました。自然と周囲に目が向き今まで以上に声を掛け合いながら仕事ができるようになっていると思います。期待通りの好循環が生まれ生産性が向上しています。」
眺望を最大限に活かしたのは、お客様への思いもあったそうですね。
「国内外から来訪されるお客様に、私たちのオープンな姿勢をお伝えするとともに、せっかく横浜へご足労いただいたのですから横浜らしい風景でお出迎えしたいという気持ちがありました。眺望のほか、会議エリアにはCasablanca、Antwerpなど世界の港の名前を付けるなど、港町横浜を体感いただけるようにしています。」
LECTURE HILL
床をグリーンにし眼下に望む山下公園との一体感を演出したオープンな会議室。経営会議や会社説明会などに活用
WE WORK SOFA
洗練されたデザインのソファーがクリエイティブな発想を刺激
WAVE BENCH
テトラポットや波の形をモチーフにしたソファーをエントランスに配置
CONFERENCE BOOTH
世界の港の名前をつけたガラス張りの会議エリア
新しいオフィスには、業務に合わせて働く場所が選べるように、フリーアドレス、スタンディングミーティングエリア、ソロワークスペースなどが設けられています。管理本部 山崎様にお話しを伺いました。
「立ったままさっと打ち合わせ、機密情報は会議室で共有、リラックスしたい時はソファーエリアへ、など使い分けています。
特にスタンディングミーティングエリアは導入して良かったです。立ったままの方が発言がしやすく、短時間で効率的な打ち合わせができるのです。着席の会議で煮詰まった時も、ここへ移動すると気分が変わり新しい見方ができるように思います。」
スタンディングミーティングエリアが多くの社員に利用されているのは、IWBの導入も大きいと伊藤様がお話を続けます。
「管理本部の資料は細かいものが多いので、大きな画面に表示して打ち合わせができるのは助かります。同じ画面をみんなで見られるのがポイントです。資料に書き込みながら話すとコミュニケーションがとりやすいですね。定例会議のほか、ちょっとした相談や打ち合わせにもIWBが活躍しています。」
スタンディングミーティングエリアにIWBを設置。同じ画面を見て書き込みながら話すことで議論を活性化
スタンディングミーティングエリアにIWB、そこへ窓外の眺望が合わさることで、さらに働きやすい空間になっていると山崎様はおっしゃいます。
「以前は1日中PC画面に集中し、疲れがたまってしまうことがありました。今は目線を上げるだけで海が見えますし、会議エリアへの移動中やコピーをとる合間にも眺望が目に入ります。打ち合わせ中も含めて、執務エリアのどこにいても時間や季節の移り変わりを感じられることが心をオープンにし、気持ちよく働くことにつながっていると思います。」
伊藤様は、オフィスの柔軟性にも利点を感じられているそうです。
「昨年、新型コロナウイルスワクチンの職域接種会場としてこのオフィスを使用しました。ドクターも受付の社員も会場を一望でき、混み具合を確認できるのが良かったです。短時間に効率よく接種を進めることができました。この眺望とオープンな空間を活かして、他にもいろいろな使い方ができるのではないかと思っています。」
最後に、代表取締役社長 久川様に今後について伺いました。
「今回はヘッドオフィスを一新しましたが、これがゴールではありません。全国に広がるラボやオフィスも、より良い環境へ変えていく予定です。拠点によって立地条件や必要な機能は異なりますので、同じレイアウト、コンセプトが流用できるわけではありません。それぞれに最適な環境を構築していくために、リコーさんに引き続きアイディアをいただけることを期待しています。」
お客様情報
■お客様名:株式会社保健科学研究所 (UNIVALEO HOLDINGS)
■事業内容:臨床検査事業を主軸に、遺伝子関連事業、研究検査、環境計量事業、介護事業など、医療と健康に貢献する幅広い事業を展開。
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