ウェビナーでよく利用されるZoomには、アンケート機能が備わっています。見込み顧客獲得のためにウェビナーを開催する際には、アンケート機能を用いることで、ウェビナー開催後に案件化率がアップすることもあります。
そこで今回は、ウェビナーにおけるアンケートの重要性やZoomウェビナー終了後の「アンケート機能」でできること、Zoomの「アンケート機能」の利用方法、商談化率を高めるためのアンケート内容をご紹介します。
ウェビナーとは、「Web」と「Seminar」を合わせた造語であり、インターネットで配信するセミナーのことを指します。
ウェビナーにおいては、参加者に対してウェビナー参加後にアンケートを取ることで、さまざまなメリットが生まれます。主なメリットを見ていきましょう。
参加者は、場合によっては見込み顧客になり得る人々です。ウェビナー後にアンケートを取った際に名前や連絡先などを取得すれば、見込み顧客の情報を収集することができます。その情報を用いて、次回のウェビナーの開催を告知したり、新しい商品やサービスを紹介したりすることができるでしょう。
見込み顧客とつながり続け、コミュニケーションを重ねていくことで、顧客へと引き上げられる可能性が高まります。
アンケートを取ることで、参加者のニーズや興味をより正確に把握できるようになります。
ウェビナー参加者のうち、見込み顧客は潜在的なニーズを抱えていると考えられます。ウェビナーに際してアンケートを取れば、見込み顧客が何を考え、何を求めているのか正確に知ることができます。このアンケート結果をもとに、次回ウェビナーの計画やサービス拡充、商品・サービスの新規開発などを行えば、ビジネスチャンスを増大できる可能性があります。
ウェビナーのアンケート結果は、回答者の許諾を取った上で、自社Webサイトのオリジナルコンテンツに使用することもできます。例えば、ウェビナー開催のレポート記事をWebサイトで公開する際に、参加者の感想を掲載するといった形です。これにより、まだ参加したことがない人にも、ウェビナーへの興味関心を高めることができます。
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ウェビナーアンケートの効果的な実施方法は?
Zoomでは、ウェビナー終了後に「アンケート機能」を用いてアンケートを取ることが可能です。どのようなものなのか、確認しておきましょう。
Zoomでアンケート機能を利用するには、「Zoomウェビナー」という追加ライセンスを契約する必要があります。「Zoomウェビナー」は、ウェビナー開催に必要な機能を備えている有料ライセンスです。
Zoom商品ページ:https://www.ricoh.co.jp/service/zoom
Zoomには、投票機能もあります。投票機能を利用するには有料プランの契約が必要です。
アンケート機能と似ていますが、異なる機能です。投票は、ウェビナー開催中にあらかじめ用意した質問を参加者に送信し、選択式で回答を集める機能です。単一選択・複数選択が可能で、結果のリアルタイム表示が行えます。
もう少し詳しく、Zoomウェビナーのアンケート機能を確認しておきましょう。
・アンケート機能でできること
アンケートは、Zoomのウェビナー終了時にのみ行えます。
アンケートの項目設定は、任意・必須項目の設定、単一選択・複数選択や自由記述の設定、ドロップボックスやラジオボタンの設定などが可能です。また、基本的に匿名回答となっていますが、設定を変更することによって、回答者が誰であるかを特定することもできます。
・アンケート機能でできないこと
Zoomウェビナーのアンケートは、ウェビナー開催中に実施することはできません。
またアンケート画面のデザインを変更することはできません。またアンケートをテンプレートとして保存して、次のウェビナーのときに使うといったこともできません。また、アンケートに回答してもらうための期限設定機能もありません。
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ウェビナー終了後のアンケートを活用して成果を最大化する方法
ウェビナーで集めたアンケート結果の効果的な活用方法
Zoomウェビナーでアンケート機能を利用する手順をご紹介します。
1. Zoom上でアンケートを利用できる設定にする
Zoomにログインして、画面左側にある「設定」をクリックします。その後、「ミーティングにて(基本)」の「ウェビナーアンケート」をオンにします。これでアンケート機能を利用できるようになります。
2. アンケートを新規作成する
アンケートを設定したいウェビナーの画面下方にある「アンケート」→「新規アンケートを作成」の順にクリックします。
3. アンケート項目を作成する
「新規アンケートを作成」の画面が表示されたら、アンケート項目の質問を記入し、「単一選択」「複数選択」などのアンケート項目の種類を選択します。アンケート項目を追加したい場合は、「+質問の追加」をクリックします。
4. 匿名での回答を許可するかどうかの設定をして保存する
アンケート項目が作成できたら、保存を押します。そのまま保存すると、匿名回答のアンケートとなるため、アンケート実施側として回答者を特定したい場合は、「保存」の左横にある「…」ボタンをクリックして、「質問に匿名で答えることを参加者に許可します」のチェックを外します。
こうすると、回答者がアンケートに氏名とメールアドレスを確認する項目を入れなくても、回答者が特定できるようになります。もし匿名での回答で問題ないのであれば、チェックは入れたままでOKです。
ウェビナー終了後に、アンケートを依頼しましょう。ウェビナーを退出した参加者のパソコン画面に、アンケートを表示する方法のほか、参加者に送付するウェビナー後のお礼メールに、アンケートのリンクを添付する方法があります。
ウェビナーで見込み顧客との接点を作った後は、アンケートを実施して情報を取得することで商談化率をできるだけ高めたいものです。
アンケートによって商談化率を高めるためには、質の高いアンケートを作成する必要があります。質の高いアンケートには、次のポイントが挙げられます。
・無駄な情報・漏れ・重複のない質問
・アンケート結果をそのままマーケティングに利用できる質問
・回答者が数値で回答できる定量的な質問
これらの質の高い商談化率を高めるためのアンケート作成のポイントをまとめました。
・目的の明確化
アンケートの目的を明確にしましょう。回答者からどんな情報を引き出し、どのようにそれらの情報を見込み顧客育成に役立てたいのかなどを決めます。これによって、適切な質問作りが可能になります。
・欲しい情報に即した質問を作る
質問を作成するときには、目的に基づいて、ほしい情報を集められるように作成しましょう。質問は具体的な数値や項目を知りたいのか、それとも思いなどの感情面を知りたいのか、質問ごとに、欲しい情報が得られるものを作ります。回答方法は、単一選択、複数選択、自由記述などの複数から最適なものを選びましょう。
・質問の順番を自然なものにする
質問の順番にも工夫が必要です。アンケート実施側が知りたいからといって、「当社の商品を購入したいですか?」などと、いきなり突拍子もない質問が一番目にあると、回答者は面食らってしまいます。ウェビナーの内容やウェビナーそのものに関する質問から始め、過去、現在、未来の順で、自然な流れで構成しましょう。
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ウェビナーでアンケートを実施することは、見込み顧客との新たなコミュニケーションのチャンスを獲得することができます。また、質問や実施方法を工夫することで、商談化率の向上につなげられる可能性があります。
商談化率の向上を行う為には、リコーの「リコーリアルタイムコミュニケーション」のご利用がおすすめです。
リコーリアルタイムコミュニケーションは、Zoomと併用しリアルタイムに双方向コミュニケーションを実現できます。お客様の声をダイレクトにその場で登壇者が確認でき、質問にも回答できることから、参加者との距離が縮まり、アンケート回収率の向上や商談化率の向上につなげることができます。
また、ウェビナー前にもアンケートの回答が可能です。ウェビナーの参加者がどのようなことに期待をしているのかの調査を行ったり、抱えている課題をあらかじめ確認することにより、ウェビナーの内容に盛り込むことができます。より一層、参加者が満足感を得られるウェビナー企画が可能になるでしょう。
ウェビナー開催後に投票結果やQ&Aコメントを残しておくことができるので、参加者側もセミナー内容を振り返りたいときに役立ちます。
ご興味のある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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