組織のシステムやデータが暗号化され、復旧のために身代金を要求されるケース。
取引先や委託先など、関連企業のセキュリティを狙った間接的な攻撃。
ソフトウェアやシステムの欠陥を悪用して侵入や不正行為を行う攻撃。
従業員や関係者による不正アクセスや情報持ち出しによる漏えい。
特定の組織や個人を狙って巧妙に仕掛けられる攻撃手法。
在宅勤務環境やリモート接続システムを悪用する攻撃。
業務で生成AIを無断利用することによる情報漏えいやセキュリティリスクの増加。
近年、組織の情報セキュリティ脅威は多様化しており、ランサムウェア被害やサプライチェーン攻撃、内部不正などが深刻化しています。さらにリモートワーク環境の脆弱性を狙う攻撃も増加。加えて、生成AIの無断利用による「シャドーIT」も新たなリスクとして浮上し、組織はより包括的な対策が求められています。
ゼロトラストセキュリティとは、「何も信頼しない」を前提に設計された新しいセキュリティモデルです。
従来は社内ネットワークを「安全な領域」とみなし、一度認証されたユーザーや端末は信頼される仕組みでした。
しかし、クラウド利用やリモートワークの普及、サプライチェーン攻撃の増加により、社内外の境界が曖昧になり、この前提が通用しなくなっています。
ゼロトラストでは、すべてのアクセスを常に検証し、ユーザーや端末の信頼性を都度確認します。
これにより、内部不正や侵入後の被害拡大を防止し、より強固なセキュリティ体制を実現します。
生成AIやシャドーITといった新たな脅威が登場する今、組織にはこのゼロトラストの考え方を基盤とした多層的な防御が求められています。
Microsoft 365では、ゼロトラストの考え方に基づき、すべてのアクセスを「侵害されている可能性があるもの」として扱い、認証を強化しています。ユーザーやデバイスごとにアクセス時の信頼性を都度確認し、不正アクセスや情報漏えいを未然に防止します。この仕組みにより、安全で柔軟な業務環境を維持しながら、最新の脅威にも対応できる強固なセキュリティを実現します。
条件付きアクセスで、ゼロトラストを実現
クラウドアプリへのシングルサインオン(SSO)
セルフサービス機能でIT負荷を削減
| Microsoft 365 Business Premium | Microsoft 365 E3 | Microsoft 365 E5 | |
|---|---|---|---|
| Microsoft Entra ID Plan 1 | 〇 | 〇 | 〇 |
| Microsoft Entra ID Plan 2 | 〇 |
デバイスをクラウドで一元管理
セキュリティとコンプライアンスをポリシーで強化
アプリ管理と自動化
| Microsoft 365 Business Premium | Microsoft 365 E3 | Microsoft 365 E5 | |
|---|---|---|---|
| Microsoft Intune Plan 1 | 〇 | 〇 | 〇 |
高度なマルウェア防御
最新情報で迅速な検出と対応
危険サイトを遮断、業務に集中
脅威レベルに応じてアクセスを自動調整
| Microsoft 365 Business Premium | Microsoft 365 E3 | Microsoft 365 E5 | |
|---|---|---|---|
| Microsoft Defender for Endpoint Plan 1 | 〇 | 〇 | |
| Microsoft Defender for Endpoint Plan 2 | ▲※ | 〇 |
組織の情報資産を守るための包括的ソリューション
「予防」「防止」「発見」の3層アプローチ
AI による機密情報検出と自動分類
| Microsoft 365 Business Premium | Microsoft 365 E3 | Microsoft 365 E5 | |
|---|---|---|---|
| Microsoft Purview Information Protection Plan 1 | 〇 | 〇 | |
| Microsoft Purview Information Protection Plan 2 | 〇 |
IDベースの脅威を検出・防止・対応
リアルタイムで攻撃を可視化し、対策を提示
ハイブリッド環境に対応した統合セキュリティ
| Microsoft 365 Business Premium | Microsoft 365 E3 | Microsoft 365 E5 | |
|---|---|---|---|
| Microsoft Defender for Identity | 〇 |
Microsoft 365のゼロトラストセキュリティを実現するには、認証・デバイス・データの統合的な管理が欠かせません。
RICOH フルマネージドサービス for Microsoft
365では、これらのセキュリティ構成をワンストップで設計・導入・運用までサポートします。
安全で効率的なRICOH
フルマネージドサービス for Microsoft 365にお任せください。
| レジャー・アミューズメント業 | |
| 約450名 |
親会社や外部との連携が多く、これまでメールや紙文書を中心とした情報共有を行っていました。しかし、組織改編を機にオンプレミス環境からクラウド型管理システムへ移行することとなり、アクセス制御やセキュリティの強化が課題となっていました。
まず、Microsoft Entra ID P1 を活用し、動的グループによるアクセス制御を導入。これにより、適切な閲覧制限を設定し、機密情報の安全な共有と保護を実現しました。
さらに、Microsoft Entra ID P1 + Microsoft Intune を組み合わせることで、管理者が設定した端末のうち、最新のウイルス対策が適用された端末のみアクセスを許可する「条件付きアクセス」を構築。これにより、クラウド移行後も安全かつ柔軟な業務環境を維持できるようになりました。
深刻な組織への攻撃や大規模な情報漏洩など、セキュリティ被害を耳にする機会が増え、中小企業でも、「セキュリティ対策」へのニーズが増えてきました。こうした中、注目を集めているのがMicrosoft 365を利用したセキュリティ対策の強化です。
今回は「アカウント管理」について解説します。Microsoft Entra IDを利用することで、パスワードの漏洩や不正なアクセスから組織を保護しましょう。
外出先での作業や在宅勤務が当たり前になり、組織のPCやスマートフォンが社内外に散在する今、「PCをどう管理すればいいのか?」、「情報漏えいが心配」と悩む中小企業は少なくありません。こうした課題を解決する鍵となるのが、Microsoft 365に含まれるクラウド型デバイス管理サービス「Microsoft Intune」です。今回はMicrosoft Intuneを活用して、デバイスの一元管理と情報保護を実現する方法を紹介します。
巧妙な手口のランサムウェアや見破ることが難しい標的型攻撃の登場によって、セキュリティ対策では「侵入を防ぐ」仕組みだけでなく、「侵入されても検知と対応ができる」仕組みが重要視されるようになってきました。Microsoft が提供するMicrosoft Defender for Business やMicrosoft Defender for Endpointは、攻撃の検出・分析・調査・対応までが可能なサービスです。EDR(Endpoint Detection & Response)を中核に組織全体のデバイス防御力を底上げします。Microsoft Defender for Business、Microsoft Defender for Endpointで、組織のデバイスを保護しましょう。
以前に比べて、組織でのセキュリティへの取り組みも、ユーザーの情報に対する意識も高まったとは言え、誤送信や共有設定ミスなどの“人のうっかり”が原因の情報漏えいリスクは、いまだ多くの組織にとって課題となっています。Microsoft 365 Business Premium、Microsoft 365 E3、Microsoft 365 E5に含まれる Microsoft Purview Information Protectionで、「秘密度ラベル」を使えば、ファイルやメールに対して、「開ける人」や「操作できる範囲」といったセキュリティ情報を埋め込み、たとえファイルが社外に流出しても内容を見られない状態で保護できます。
メールの誤送信、意図しない外部共有リンク、USBメモリでの持ち出し——。内部からの「うっかり」や悪意による情報漏えいは、中小企業でも見過ごせないリスクになりつつあります。Microsoft 365のデータ保護機能Microsoft Purviewに含まれる「データ損失防止(DLP:Data Loss Prevention)※」は、組織内のデータの動きを監視・制御することで、送信・共有・持ち出しといった想定外の操作を防ぐソリューションです。本稿では、Microsoft Purview データ損失防止の全体像と主要機能、そして中小企業にとっての導入メリットをわかりやすく解説します。
業務の添付ファイルを装ったマルウェア、本物そっくりのフィッシングサイト、悪意のあるファイルへと誘導する共有リンクなど、中小企業にとってメールなどのコラボレーションツールは、最も狙われやすい組織情報への入口です。Microsoft Defender for Office 365 は、Exchange OnlineやMicrosoft Teamsなどの環境で、リンクや添付ファイル、なりすましを多層で防御するセキュリティソリューションです。どのように組織を保護できるのかを見てみましょう。
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